悲しい7月 | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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 「時間が経つのは実に早いもので、もう2013年も半分過ぎて6月です。

 不意に、2005年にアルトゥロ・ガッティ対フロイド・メイウェザーJrが表紙のTheRING誌を立ち寄ったスーパーで購入したのを思い出す。

 ガッティは風貌も日本の兄貴みたいで、いろいろと応援したくなる要素が多かった。



6月の後は、もちろん7月がやってくるんですが、

2009年の7月は悲しい月だった。

なんと、

     アレクシス・アルゲリョ

     アルトゥロ・ガッティ


     バーノン・フォレスト

次々に素晴らしいボクサー達が後を追うように亡くなってしまったのである。


                   アレクシス・アルゲリョ

                    バーノン・フォレスト


 ガッティとアルゲリョの死には不審点が多いらしく、ガッティの事件は4年たった現在、ブラジルで殺人事件として再捜査が始まったらしい。妻が犯人なのか、誰かが彼女に口止めしたのか、とにかくブラジルで報告された検死結果などには載っていない怪我など、不自然な痕跡が多く見つかったそうだ。」


    「どうやら外国で死ぬと、まともに検死もしてもらえないみたいだね。」


「フォレストの事件は実に悲しい話だ。

バーノン・フォレストは、心身にハンディキャップを背負った人たちのための無償の福祉活動を行ったりしていて、慈善活動に力を注いでいたんだね。

7月に彼はアトランタを訪問し、講演を行った。(著名なスポーツマンがコミュニティーの支援活動として行うもので、例として、モハメド・アリバーナード・ホプキンズらが少年院や刑務所などを訪れ、エネルギーの善用を説いたりする。1976年にマイク・タイソンが入っていた鑑別所をアリが訪れ、その出会いがタイソンの人生に大きな影響を及ぼした事を本人が語っている。)

そのアトランタで立ち寄ったガソリンスタンドで強盗に遭遇し、銃撃戦となりこれを撃退する。しかし、逃げ遅れた男と会話中、背後から発砲を受け死亡。3人の容疑者は後に逮捕され、それぞれ無期懲役を言い渡された。」

「運命は皮肉だな。」


 「3人の気高く美しいチャンピオンのご冥福をお祈りします。」