キャッチウェイト | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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 「9月14日に決定したフロイド・マネー・メイウェザーJrサウル・カネロ・アルバレスの大一番。この試合は152ポンドキャッチウェイトで行われる。」

「おぉ!ところで、キャッチウェイトって何?」

  「キャッチウェイトとは契約ウェイトで、ウェルターやライトミドルといった正規の階級ではなく、両選手間の合意のもとその一戦に限り定められる体重の事だ。

パッキャオは色んな重い階級の選手と戦いまくったが、どれもパッキャオの階級よりのキャッチで相手を弱らせたとして俗にキャッチウェイトキングと批判される事があるね。

今回の試合が決定するまでに、メイウェザー陣営とカネロ陣営の間でどちらが上がるのか・下がるのかで揉めていたらしいが、メイウェザーが譲歩する形で152ポンドとなったわけだ。

メイウェザーは現在147ポンド王者で、カネロは154ポンドの王者。
多分カネロの事をP4Pだと本心で思ってる人は少ないと思うが、メイウェザーも恐らくそこを考慮して、ハンデの意味で数ポンドを諦めたんだと思う。こうやって試合を競らせ、ついでに自分が上の階級でどういう風に通用するのか探りを入れたいのかもしれないね。


 ところで、来週は何気にボクシングウィークエンドだ。
ドーソン、ガンボアのHBOよりもShowTimeの方に話題性があるのは、やはりウェルターあたりの熱が高いという事だろう。HBOも再来週のアフターダーク、ガルシア対ファンマにジュニアウェルターのテレンス・クラウフォードを持ってきている。クラウフォードはブレディス・プレスコット戦以来評判の選手でガルシア、マティセに釣り合う実力なのか真価が問われるだろうし楽しみだ。

来週のマイダナ対ロペスのアンダーにエリスランディ・ララアルフレド・アングロがあるが、
ララは本当に特徴の無い顔というか、記憶に残らない顔をしているね。

 
 一緒に亡命してきたスプリガン、リゴンドーフィリピーノ・フラッシュ出世したけれど、ララの方はウィリアムス戦やメトロシアン戦とあまり祝福されていない。
 

 実力はオリンピック金メダリストという折り紙つきなわけだし、プロで通用しないトップアマというよりは、チャンスを貰えずに困っているといった感じだ。カネロはもちろん今の彼ならマルチネスやゴロフキンといった上の階級ともやりたいぐらい飢えてるだろう。自分にチャンスがもらえないのに階級のトップがキャッチウェイトでタイトル獲り合って、更に、そこに特別なタイトルが付与されたりするんだから面白くはないだろうね。とりあえず、ボクシング原理主義としては是非一押ししたいボクサーだ。」

「それにしてもリゴンドーは、

 
 
 

身体は小さいんだけど貫禄というか、サイズを超越したボス猿オーラがあるな。矢吹丈とマンモス西みたいだ。」
 
 「ところで、ダニー・ボスステータス・ガルシアとルーカス・マティセの試合はメイウェザーのアンダーカードから外れたらしい。なんにしても9月が待ち遠しい。」


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