主人公はマティセ | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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 「今や、ボクシングのシーンで主人公キャラの輝きを放つルーカス・マティーセ
あの実力者、ラモント・ピーターソンをわずか3回で粉砕。

相手の距離を保つアウトボクシングに対して、2回目から大振りのフックで相手がカウンターを通してこない事を何度か確認してから一気に距離を潰した。俗に言う、ケンカが上手い、というやつだ。

小手先のボクシングではもうこの男からは遁れられないな。」

 「デボン・アレクサンダー対リー・パーディーは、パーディーがガード上げるだけで相手に歩いていって何にも出来ない状態が続き、このまま続けても勝機はないし、それ以上の無益なダメージの蓄積を恐れたセコンドが7回終了時点で試合を止めた。」


シェーン・モズリーの試合は、相手のカノのアップライトで腕の高い構えに対してボディー打ちを狙うが、見透かされて左アッパーをお見舞いされていた。ジャブを多く通しのと攻勢点でなんとか勝った内容だった。」

 

 「それにしても、本当に自分の実力でチャンピオンの座を捥ぎ取ったマティーセは凄いな。
それに、あのパンチ力・・・
 

            こんなの貰った日にゃ天地が逆さになるだろうね。」


 「マティセのボクシングを観ていて、ふと思ったんだが、

相手の土俵に立つ事は、時として勝利に最も近い方法だろうね。

 例えば、ファイターがいるとすれば、彼は恐らく相手がボクシングしてくれると踏んでいるだろう。つまり、彼の恐怖は自らが下がってしまう事、自分が受けに回ってしまうことだ。打たれ弱さのその現われが攻撃的な姿勢となっているんだろうと思う。アウトボクサーだって、自分が待たれる展開を嫌うだろう。

逆説的だけど、ボディ打ちが得意な奴ほどボディが弱いと思う、つまり相手の土俵で相手を打ち負かせれば相手はもう打つ手なしという事だ。まぁ、一本気なスタイルの選手達の試合においてだけどね。世界レベルでは、それでも上手く立ち回れる選手ばかりだが。」
 
 おまけ