ジュダーとガルシアとチャリオット | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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「・・・つまり、人間というのは自分のためだけに生きるようには出来ていない。というのは、人はそんなに強くない。」

                           「先生!おっしゃるとおりです!」


 
 「ホームズ。貴様がボクシングについて考察する事には反駁しえない。ただ一体誰が貴様のブログを読むのかという事だ。粉引きは水車の原理を考察し小川に意識を向けるよりも、自分は粉引きという立場の一人の生産的でなければならない人間に過ぎん事を理解せねばならん。 我々はな、ホームズよ、考える葦に過ぎんのだ。 一体ボクシングを原理的、実際的に理解したとしてボクサーでもない人達になんの実りがあるのか?それは寧ろ幻想を壊してしまう恐れだってあるかも知れんのだぞ?そこにどんな実りがある?」

 「いやっ、しかしですねぇ、先生! この私にも啓蒙思想というのが御座いまして!」

 
 
 「ホームズ! 如何なる重圧の下でも決して気品を失うな。誠実であれば如何なる事柄も気高い! そして、それは真に勇敢だ。 男という者はな、殺される事は出来ても、負ける事は出来ないものなんだよ。」

                             「先生・・・まったくです!」

 
 「そう、僕は負けてない。本当の意味では一つも負けていないんだよ。彼らが所謂 立派な人間 なら 僕は屑で良い。 ああはなりたくない・・・・こうもなりたくない・・・・・どいつもこいつも、この俺も・・・」 

 「いや、流石に惰性的でいらっしゃる! 揚足というか、なんというか、見下げた根性っ!が、それもやはり人情というやつですなぁ!」」




                                                                 「おいホームズ、お客だよ。」

 「一体誰だ?良いところなのに。」

                                         「コナン君、というらしい。 居間でまってるよ。」


 
 「おぉ!あの天才少年探偵か。 会ってみよう。」







                                        

    「こんばんわ!」

 



  
 「なんだ、バーバリアンのほうか。 ご用件は? 今忙しいんですよ。」


 「週末のダニー・ガルシア対ザブ・ジュダーに賭けたいんだが。 どっちが勝つんでしょう?」
*日本ではスポーツ賭博は犯罪です!コナンは在米キンメリア人です!




 
「あのね、僕は既に起こった事件を推理はするけど、予言者じゃないんだ。趣味で予想はするけど、賭け事なんかに・・・」

「ホームズ!!!!」

 「貴様! さっき私が言った事が分からなかったようだな! お前のその考察よりも、大切なのはその考察が占める地位。つまり、如何なる利益が見込めるか!前向きになるんだ!生産的にっ!」

   「うおっ! トルストイじゃねぇかっ!!!」

 
おいっ貴様! 先生に向かって!失礼だぞ! それにフィクションなんだ、かまやしないよ。

それじゃあ、次の映像を観てほしい。ザブの昔の試合映像だ。どれも速く終わる。



そして伝説のコスタ・ズー戦だ。
 
はっきり言ってザブほどギャンブラーからの信用の薄い選手もいないんじゃないかと思う。その才能と同じくらい大きいムラッ気。 それに、スタイルはアウトボクサーパンチャーとでもいうか、とにかくボディ打ちを打たないしボディ攻めには弱いし、リングジェネラルシップはないしで、本当に才能で世界チャンピオンになったような選手だ。 自分より弱い相手を倒すときの勢いには何か芸術めいたものがあるが、自分と同等かそれ以上の相手を向かえるとポカをする。

ダニー・ガルシアは良いボディパンチャーで常にこれを多用する。 

ザブは同じ方法でメイウェザーやコットに倒され、ミッキー・ウィードとはボディのせいで判定までいった。 ベーシックタイプではジョシュア・クロッティーに敗れ、カルロス・バルドミアにも粉砕された。 

上記の二人よりも遥かにテクニシャンであるガルシアはカーンの速度にも反応したし、ジュダーのストレートパンチにモラレスほどのけん制力があるとは思えない。 

よって僕の予想はガルシアのKO勝利だ。

というわけだコナン・・・家でも、車でも、全部ガルシアに賭けろ!」

   「ヨッシャ!!!」


おまけ