緋色の研究 | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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「人生という無色の糸枷の中に一本だけボクシングという赤い糸が混じっている。

それを解きほぐして明らかにするのが僕の仕事だ。
 
 それにしても徳山さん、笑ってガソリンに流せないものか・・・。」



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「サーシャは昔もっとハードな事件を起こした筈だが、ボクシングマスターさんの記事を読んだ らなんと政治家になるらしいぞ!」





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「あれだけの実力がありながら世界挑戦できなかったんだね。高速パンチ。勿体無いとしか言い ようがないね。

 ところで昨日の続きなんだが、ワトスン、じゃんけん しないか?」



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           「なんだい急に?まぁ、いいだろう。

             よ~し、負けないぞ!」






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「それじゃあ、いくよ。 さ~いしょ~・・・

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  ・・・っから!」



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      「あっ!!! 

       くっそ~・・卑怯だっ! 最初はグーだろうが!」


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「・・・卑怯?

それはむしろ誉め言葉だよ、ワトスン君。

 それじゃあ、次はこの試合映像を観てくれ。
 
先週行われたハビエル・フォルトゥナの暫定王座防衛戦だ。」








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「こりゃひどい・・・い~や、惨い!

 これが一体なんだっていうんだ?私にはただのミスマッチにしか見えないけど。」



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「鈍いなあ。フォルトゥナがやった事は、さっき僕が君との じゃんけん で適応した事と全く同じ という事に気づかないのか。」



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                 「?」



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ひっかけたんだよ、相手を。 まぁ、後出し と言っても間違いでないかもしれない。勢い良く前に出る事で相手にカウンターを出させ逆にそれをカウンターしたんだ。

 つまり、これは相手に君が狙った行動をさせる事が鍵となる計略なんだ。

 相手にわざと打たせてやる事でヘッドスリップしてパンチを決める。
 
 この時、相手に自分が打ってほしいパンチを選ばせる工夫が大切だ。
 例えばスクエアに構え、肘を垂直にしたハイガードにしておけば相手は自然とストレートパンチを打つね?

 何故なら真ん中以外は空いてなく、そして真ん中はがら空きだからだ。 
 
 すると、君はもう相手のパンチ に合わせてスリップが出来るというわけさ。 
 
 ワトスン、君は小林弘さんという方を知っているかい?」





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  「ああ、もちろん。僕はね、こう見えても明日のジョーを愛読してたからね。矢吹丈のモデルになったといわれる人だね。」



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「そう。 優れたディフェンス技術とこの計略的なカウンターであのボクシングが最も熱かった時代に6度の防衛を果たしたボクシング界の偉人だ。 クロスカウンターの生みの親らしい。それに最後に闘った相手はボクシング史上最強のライト級ロベルト・デュランだ。


この囮を使うという計略だが、ディフェンス面でも一応効果を発揮する。

よくボクサーがパンチをロープ際などでスイスイ避ける場面があるね。 アレはね、来たパンチを避けているわけじゃないんだよ。 打たせたパンチを外してるだけなんだ。わざと打たれる格好でね。釣りと一緒なのさ、こういう計略的なボクシングは。 だからこそ、自分のジャブやストレートがバンバン当たり始めたときほど兜の緒を締める事が大切なんだ。相手も実は逆転の一発を当てる目安というのをつかみ始めてるからね。


今日のオマケは小林さんの試合映像だ。 






この映像にはあの大場政夫がコメント席にいますね。
とても貴重で価値のある映像ばかりです。アップローダーに感謝したい。」