7月。
修学旅行の後、あっというまに絆を深めていった6-1は、あと1日で夏休みを迎える。
そしてこの日。彼らが何より気になっていたのが・・・通知表であった。
この小学校では、全部で3段階に成績が分かれており、それぞれの項目に◎、○、△の印がつけられ、1学期ごとにそれぞれの科目の成績がどれだけあがったかがすぐにわかる。
また、生活面での項目や、先生からのコメント欄もあったりで、日ごろ親に隠していることが丸わかりなのである。
そのため、成績表を配られる直前は、
「どうしよ・・・オレ、絶対下がってる・・・絶対社会△だらけだ・・・」
なんて悲観する男子や、
「ヤバイ・・・お母さんが噴火するぅ・・・そのあとさらに爆破するぅ・・・」
なんて日本語にもならない日本語を友達と交わす女子も多い。
まあ、例の家族ごっこ組はいとこだのおじさんだの言ってまわりの子を家族ごっこに巻き込むのに夢中だし、例の1章にでてきたサボリ野郎は今日もサボってるし、興味ないって子の人数が三分の一くらいに達しているのも確かだけれども。
とりあえず、みんなそれなりに緊張はしていた。緊張感も少々は張りつめていた。
・・・しかし、
一番後ろ、窓側の席の男子。
帆月 啓亜だけは違った。・・・実際、”だけ”じゃないけど。うん・・・
彼は、どんな家族ごっこよりも、どんなサボリ野郎よりも、緊張感をブチ壊す行為にでていたのだ。
「♪百○~先○ 愛○誓○よ~ ○は○の○て○~♪」(○多いわ!! by由梨)
そう、ヤツは、椅子のうえに乗っかり、今人気絶頂中のアイドルの曲を熱唱していたのだ。
アイドルの名前?あれだよ、アレ・・・あの、5人組のアレ・・・(忘れたんかい!!
とにかく、これにはクラスメイト達ビックリ。
「オイ!帆月!!何やってんだ!?」
「アハハハッ!ちょ、待って!おなか痛い・・・アハハッ!」
みたいな感じで、先生も怒る前に呆れてしまったくらいだ。
「♪信じ~ている~ただs(ピーーーーー」(ピー音入れとこう。 by由梨)
「「やめろーー!」」
「「「アハハハッ!!」」」
ってなわけで、爆笑で終わった1学期であった。
実話です!!(ホント!
まあ、終業式の日でも授業中でもなかったけど・・・
昼休みに、アイドルのアレの曲を、机の上にのって歌ってました。
誰とは言わないけど。