韓国映画「毒親(ドクチン)」 | applejamな休日

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"독친"  2023.11.01韓国公開  (104分)

 

 

 

 

「コリアン・シネマ・ウィーク 2023」、

オンライン視聴で、

韓国公開に先駆けて(!?)

「毒親(ドクチン)」を見ることができました。

 

 

 

湖畔に止められた車から

女子高生・ユリ(カン・アンナ)を含む3人の死体が発見される。

学校で模範生とされた彼女がなぜ死んだのか。

警察は自殺と断定するが、ユリの母親ヘヨン(チャン・ソヒ)はそれを認めず、

さらにユリの友人イェナ(チェ・ソユン)と担任教師のギボム(ユン・ジュンウォン)が

娘の殺人に関わったと主張し2人を告訴する。

捜査は難航するが、

やがて隠された事実が次第に明らかになっていく…

 

 

 

 

タイトルが「毒親」なので、

ああ、親が問題なんだな、と予想がついちゃいますが、

それでも次第に謎が明らかになっていく過程はよくできていました。

ミステリーとしても面白かった。

 

韓国語"독친"だと、

パッと見、何のことかわからないのかな?

刑事がネットで"독친"を検索するシーンがあったから、

韓国では比較的新しいネット用語なのかな?

 

誰も気づかなかったユリの苦しみに、

気づいていたイェナと、

担任のギボム。

彼らにもそれぞれ悩みがあって、

それがユリの苦しみとつながっているんですが、

だからこそ、

逆に母親ヘヨンに告訴される。

 

周囲が何を言っても

全く聞き入れようとしないヘヨンは、

ほんとに怪物!! 怖い。

聞き入れないというよりは、

理解できないんですよね。

自分が正しい、

自分は誰よりもユリを愛していると信じ込んでいるから。

でも、ヘヨンの行動には、 

私にも心当たりがあって、

私自身、「毒親」になってないだろうか、って、

心配になってしまった。

 

そして、狂気をはらんでいくユリ。

演じたカン・アンナさん、

本当に鬼気迫る演技。

映画の最後の方に流れる、

女子高生らしく本当にかわいいユリ、

同じ子とは思えない。

演技力、すごい!!

 

「親を殺すことができないから

自分を殺すしかない」

ユリの言葉が悲しすぎます…

 

親子の事件、

家族の事件、

日本でも増えてる気がする。

「モンスターペアレント」の話もよく聞く。

 

 

この作品を見て、

完全に他人事だと思える人がいたら、

むしろ危険かも。

 

そんなことを考えさせられた作品。

おススメします。

 

 

 

キム・スイン監督インタビュー

 

 

 

 

 

 

 

[독친] 2次予告編

2023/10/10

 

 

 

 

 

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