手術から11日目 | 異型子宮内膜増殖症から子宮体癌と診断されたBearの日記

異型子宮内膜増殖症から子宮体癌と診断されたBearの日記

2014年11月 異型子宮内膜増殖症と診断され
2015年2月に掻爬手術を受けるも体癌1aとの診断となりました。
2015年4月に単純全摘(卵巣含む)手術をしました。

コメントは承認後の公開になります。
商用目的などのコメントや読者登録はお断りする場合があります。

手術から11日目


曇り~。

今日も朝から紅茶の匂いに癒される。
退院まであと二日だ~~。


午後から妹夫婦が来てくれて退院に向けて荷物を
整理してくれた。


重い物は持てないので軽めのカバン1つに
お財布、スマホ、カギだけを入れて
今度は新幹線で帰る予定だ。


手術内容によっては退院後
東京へ少し滞在しないといけないと言う
最悪の事態も想定して来たので荷物がとっても多い。


とりあえず1つ目の荷物を一階にあるコンビニで送った。




晩御飯の後、いつものお散歩をしていると…


手術日の次の日から何度かすれ違ってて
気にはなっていたもののあまりにもどんよりされてるので
声をかけづらかった彼女とすれ違った。


目があったので会釈するとす~っと近づいて来られた。(驚)


私も彼女の身に何が起ったのかずっと気になってたので
少しお話したかったのでやっと!と言う気分だった。(笑)


いつもうつむき加減でトボトボと歩いてられたので
辛くて調子が悪いのかなと思い座って話せるように

談話室(みたいな場所)へ移動してお話しした。


彼女からしたら私が毎日必死で歩いているものだから
怖くて声をかけづらかったらしい。(笑)


私は彼女がとっても暗くて声をかけづらかった。(笑)


話してると同じ病室のご婦人がやってきて三人で話す事に。



人の考えは色々だ。病気やとりまく環境も違う。


私と前に同室だった方は私と同じで一人身で
誰にも迷惑はかけれない(かけてるんだけど)
闘うとしても死んでしまうとしても
身の回りを整理しないといけない。

これからどうやって一人で立ち向かおうかと
悩んでる気持ちは同じだった。


頼りたくても頼れない。

一人で生きて行く方法を考えなくてはと。

迷惑をかけるなら短期決戦だと。(笑)


私と同じで妹さんがいらしたけど、妹にも妹の生活がある。
姉(自分)が病気になってこのまま長引いたら
妹たちの生活にまで影響を及ぼす。
だったら長引かせずにいっそ…


私と考え方がとっても似ていた。



でも同室のご婦人は(ご高齢)娘さんと同居しているらしく
今回病気が見つかった事で娘さんが
「どんな体になってもお母さんには生きていてもらわなくっちゃ」と
泣きながら言ってくれたらしい。


とても羨ましく幸せな事だと思う。


だから何の心配もなく(心配や不安はあると思う)治療ができると。
この話を入院中一日に一度は確実に聞いた。(笑)


私にだって旦那さんが元気でいてくれて
「お前がどんな体になっても生きていてもらわないと困る」と言われたら
どんな病気でも前向きに乗り越えれるのかも知れない。



ご婦人はまた今日も話してる暗いと思っていた彼女(以下Cさん)に
その話を話している。



でもね…


みんな抱えてる物が同じではない。

Cさんには小さいお子さんがいる。ご主人はいない。
一人身からしたら「子供の為にも頑張らないと」と言いたいけど
果たして今この状況においてその励ましがいい事なのだろうか。


こんな状況ですぐそう思えるのだろうか。


実際今の姿をお子さんに見せたくないと思っているらしい。


もちろん子供の為にも前向きに頑張って欲しいと言いたい。

実際そう言う言葉しか見つからない。

でも一番辛いのは彼女自身だ。

そう言う言葉をきっと何度も聞いてきてるはず。


子供の事だけじゃない。

とりまく環境も多いに違うし色々あるかも知れない。



重い、軽いの違いはあるにせよみんな抱えてる物が違う。


頑張れとか前向きにと言ってあげるのはとても簡単だ。
私もそう言われてここまで来た。

もちろんそうやって背中を押してもらった事は大事でもあり

とても幸せな事だと思う。


でもある意味みんな他人事だ。それで当たり前だと思う。(笑)

私に背中を押してくれた人でさえ自分が健康診断で引っかかって

精密検査になって初めて「あなた(私)の気持ちが今ならわかる」と…


どてっ。

そうなのかっ!(笑)



基本私は自分が大変な事になった時、前向きになれる自信もないし

相当落ち込むのは予想できるから

誰かがそうなってる時、きっとうまく励ます事は出来ないであろうと思う。


ただ励ます事も大事だけど聞いてあげる事の大切さは分かる。




ご婦人は何度もCさんに娘さんの話をする。

でもご結婚されてお子さんまでいる娘さん。


Cさんの子供はまだ幼い。


私はCさんにかけてあげる言葉がうまく見つからなかった。

ご婦人があまりにもしつこく話すので私は言葉を遮った。
何をどう言っても辛いのは彼女なのだから…。



そして私もこの先いつどうなるか判らない。

彼女に前向きに!と言ったとしても
私が同じ立場になったらもっと落ち込んでるかも。


旦那さんが亡くなって、自分が病気になって思った事は
「相手の話を聞いてあげる」事の大切さだ。
そんなのそうなる前から判っていたけれど
自分がそう言う経験をしてよりそう感じる。



私がみんなにもらった言葉をCさんに託したいと思った。

頭ごなしではなく。


笑顔には免疫細胞を強化する効果があるらしい。
口角を上げて偽笑いをするだけでも効果があるとか。
いいイメージを描き続ける事の大切さ。

傷の治癒力に関係するらしい。


私も基本ネガティブなんで難しい事だけど
爪の先ほどからでもいいのでゆっくりそうしようと心がけて来た。


Cさんにも徐々にでいいからそうなって欲しい。
とにかく暗すぎる。(笑)

暗いよ~~と言いました。(照)


でも私の言葉に笑顔で応えてくれた。

元々美人さんなので笑うととてもステキでした。


もう少し早く声をかけていればと凄く悔やんだ。


今頃どうしているのかな。
少しでも笑顔で過ごして欲しい。



愚痴?っぽく聞こえた部分もあるかと思いますが

決して同室のご婦人の事を妬んだりしてないんですよ。

看てくれる人がいるって事はとっても幸せな事。

凄く羨ましいし、いいな~って思う。


同じ事を何度も聞く事は私はいいんだけど、その事を辛い思いをしている

環境が違う人に何度も言わないであげて欲しいと思ったのでした。



自分もこの先そうならない様に気をつけないといけないなと

勉強させてもらいました。