チョコレートと雪とオバマ大統領。 | Suiの超私的NY通信〜変容の旅ブログ〜

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New Yorkでモデル→女優として活動中のSui Nakashima/雛衣(Sui)のOfficialブログです。


Suiの超私的N.Y通信


 最近、Times square付近にあるHERSHEY'Sでこんなん買ってみた。

もっとすごいのあったんだけど、超現実的な自分がいたずら心を排除してしまった。いかんいかん。

今度買ったらそれ載せよう。めっちゃかわいかったの。でも、このmugも使えそう。

寒い冬にはあったかいカフェオレで決まり。これにチョコなんて最高でしょう!


Suiの超私的N.Y通信


昨日出かける時の近所の風景。

こんな雪景色にもだいぶ慣れてきた今日この頃。


たまにはっとするほど綺麗だな~と思うときがある。

真っ白な雪をみてるとなんだか心も洗われる。


今日は待ちに待ったオバマ大統領の就任式。

経済不況が悪化する中、新大統領への期待はかなり大きい。

たいして経済に詳しいわけでもないし、こちらに来てまだ4ヶ月足らずであーだこーだ言うつもりもない。

だけど、未熟者の私なりに感じてること。


街のあちこちで格差がはっきりみられるNYC。

subway内でコインをせがんでくるホームレス。

その度に私はいつも複雑な気持ちになる。

コインをあげることは、果たして彼らにとっていいことなのか?と。

こっちの人はほとんど渡してる。こういうことに慣れてないから、と言えばそれもあるかもしれない。

多くの理由で社会復帰が難しいんだろうけど、勿論助け合いといえば助け合い?なのかもしれないけど。

例えば私の渡した5セントでその人が一食食べる、その金額に満たすことができたら、それは間違いなく人助けなのかもしれない。できることは手を貸したいと思うし。協力したいともそれは思う。

いつも渡さないわけではないけど。いつも葛藤してるんだ。

何と何が葛藤してるのか、いまだ自分でもはっきり認識できてない。

だって、その人が向かいたい方向は人のお金を集めて一食食べる生活をすることでなく、自分の力で一食食べれるようになることだと思うから。そこに行くために、もはや個人の力ではどうしようもなくなってるからそこにいるんだろうけど、どうにもならないものなかな、と本当に複雑な気持ちになる。

 

 だけどね、先日こんな話を聞いてちょっと考え直した。

acting schoolに通う友人から最近聞いた話。(彼女は10年ほどこちらに住んでます)

彼女がホームで電車を待ってて、彼女がふと「お腹すいた~~」って言ったら、ホームレスのおじさんが話しかけてきたそう。「クッキー食べるか?」って。

彼女はたいてい無視するらしいんだけど、その時はいい人そうだったから話したんですって。しばらく雑談して、電車が来たからクッキーくれたお礼にって、彼女がそのホームレスに2ドル渡したらしい。

そうしたら、そのホームレスのおじさん、急に泣き出したらしく。


「もう生きてるのがつらくなったから、電車のホームに飛び込んで死のうと思ってたんだ」って。


それを聞いて彼女は


「だめだよ、死んだら!死んだら美味しいものも食べられないし。それで終わりなんだよ?」って諭したらしい。


私この話を聞いて、たった2ドルが人の命を救うんだってことに感動した。

結局金額じゃないんだろうな。


間違いなく、このホームレスのおじさんは孤独な心を彼女に癒されたんだ。

夜中に一人で電車で待ってて、私だったら話したかなって。きっと怖くて避けちゃったかも。

どうだろう。

下手すると犯罪に巻き込まれかねないからね。自分の身は自分で守るって事がだんだん身についてきて、最終的に頼りになるのは自分しかいないから。

安全になったとはいえ。だけど。こういう出会いもあるから、わかんないんもんだ。


これを聞いて、すこし考えが変わった。

些細なきっかけがその人の人生を変える。

すごいことだと思う。

ここにいると、本当にいろんなことを考えさせられる。


日本にいるときは考えもしなかった気持ちとか、感覚とか、沢山の発見がある。

きっとそれを知るって事はとても大事なことだと思う。

特にNYCには本当にいろんな国籍の人達が住んでる。

私もいち外国人。

外国人という感覚があるようでなくて。だけどやっぱりそこでいろんなことを知ると自然と好き嫌いも出てくる。

国民性ってやっぱりあったりするし。


そして自分が日本人ということを思い知る。

いい意味でも悪い意味でも。


だけど、これだけははっきり言えるのは、日本にいたときよりも確実に私は日本という国が大好きになった。

日本人である事を、とても誇りに思う。


就任式の模様を観ながらの更新なんだけど、やっぱり最近暗いニュースが多い中での唯一の希望の光ともいえるんじゃないかな。

これをきっかけに少しでも明るい方向へ世界が向かえばいいと思うし、向かえるように一人ひとりの心の持ちようがまたとっても大事だと思う。一人の力は小さいけど、集まったらそれはとてつもなく大きな力になるから。


私も縁あって、この大きな変革期にこの場にいるということ。

その事実を受け止めてこの場所でこれから生活していこうと思う。


とりあえずの私の目標は・・・・・


違いを認めれるようになるってこと。かな。


今週木曜日は久々のCasting Call。また新たな出会いを心待ちにしつつ。