東京ヤクルトスワローズの燕日記帳

東京ヤクルトスワローズの燕日記帳

公式戦の各試合振り返りとオフの補強やドラフトなどについて、気ままに書くブログです

○対広島(神宮)第14回戦YS5-4C(3勝10敗0分)

同点に追いついても直後に勝ち越し弾を浴び、無死1,2塁で4番村上がゲッツーなど、投打にちぐはぐな展開。

 

点差は1点であったものの、どうにも逆転する雰囲気が見えない状況でした。

 

しかし最終回本調子でない栗林を攻め2死2,3塁から長岡が左中間にサヨナラ打を放ち、見事逆転勝ちとなりました。

 

サヨナラ打の打球は逆方向。今季打撃の確実性が上がったのはひとえに逆方向への打球が増えたからだと思います。

 

この日4安打の赤羽の活躍も光り、山田、村上依存から打線全体で得点する流れができつつあるのはいい傾向です。

 

しかし一方で問題はやはり先発陣。阪口はイースタンで防御率1位とのことでしたが、5回持たずにKO。

 

QSくらいの投球はしてくれるのではないかという期待があっただけに、1軍の壁が高いことを改めて目の当たりにしました。

 

山野、阪口が1軍の壁に阻まれ、なかなか先発ローテに割って入る新手が出てきません。

 

劇的勝利で打線に手ごたえは出てきました。投手にも新風が吹いてくれることが次の一歩です。

 

○対広島(神宮)第13回戦YS3-0C(3勝10敗0分)

ロドリゲスが9回を投げ切れなかったこと以外は、監督・コーチのプラン通りの試合だったと思います。

 

先発高橋が7回無失点の好投。相手が苦手の森下だっただけに、勝つには無失点投球が必要。その期待に応えました。

 

それが7回100球が近づいて、球威が落ちてきた森下をとらえることにつながったと思います。

 

1死満塁のチャンスで川端。ゲッツーリスクがあるので、丸山で最悪ゲッツーを回避して、川端勝負かと思っていました。

 

ただこのイチかバチかの賭けがうまくいって、2点取り、続く赤羽も勢いに乗せられたかタイムリーが出て3点とれました。

 

こういう展開の試合がコンスタントにできれば、自ずと勝ち試合が増えるはずです。

 

高津監督は高橋の投球について「これで文句を言ったら怒られる」と最敬礼。

 

ただこういう投球を中6日で持続できて、初めて文句なしというものです。次回登板に注目です。

 

●対広島(神宮)第12回戦YS6-9C(2勝10敗0分)

村上に2本の2ランHRが飛び出しながら、先発山野が2回に猛攻を食らい一挙9失点。

 

6点取り返したものの、首位争いチームは終盤は強固。9回は3球3者凡退という戦意喪失状態で終わってしまいました。

 

先発山野は「2回はメンタルの弱さが出てしまった」と死球後、連打を止められなかった投球を猛省。

 

一方高津監督は「彼には、ちょっとコメントはありません」と突き放しました。

 

投げる方もおかしいですが、使う方はもっとおかしい、チームがバラバラ状態でため息しか出ません。

 

山野はもう先発では厳しそうです。かといってリリーフで使うにはスライダーの精度が上がらないと難しいと思います。

 

2軍で出直し……と言いたいところでしょうけれど、もうそんなこと言える立場でもない気がします。

 

今オフで自由契約になってもおかしくない、それくらい酷い投球に映りました。

 

というか、それくらいの厳しい空気を作り出していかないことには投手陣再建など無理だと思います。

 

○対DeNA(神宮)第17回戦YS8-7De(7勝10敗0分)

これまではリードされたら反撃は期待できず、負けばかり繰り返していました。

 

しかしこの3戦を見る限り、点を取られても取り返すことができるようになってきました。

 

この試合でも木澤が打たれ、小澤が打たれと完全に負ける展開だったのを打線が跳ね返し、サヨナラを呼び込みました。

 

オスナが復調し、5番として機能しているが大きいですし、連打も出るので得点力が増しています。

 

夏場になって投手の疲労が蓄積して、リーグ全体で落ちているのか、スワローズ打線がようやく上向いたのか。

 

何にしても打ち合いになる試合が増えてくれた方が、スワローズには勝ち目が出てきます。

 

打ち合いは望むところ。後半戦は一波乱起こしてもらいたいものです。

 

○対DeNA(神宮)第16回戦YS6-4De(6勝10敗0分)

DeNAのチーム防御率は5位。それでも2点台ですが、他球団と比べると一段落ちるかもしれません。

 

そのせいか、不振続きの村上、オスナにHRが飛び出し、逆転勝ちに成功しました。

 

村上が打てたのを見ると、なんとなく超投高から潮目が変わって来たのかなという気がしました。

 

ただ広島、巨人、阪神はチーム防御率が2点台前半。これらのチームからも打てるかによって判断しなくてはなりませんが。

 

一方、打撃戦になったことで勝てないながらもゲームメイクしてきた先発陣が崩壊。

 

先発サイスニードは5回持たず4失点KO。中12日と間隔を十分明けた効果はまるでなかった結果となりました。

 

コンディション優先を考えて導入されたゆとりローテですが、昨季、今季と機能していません。

 

そもそも中6日で投げられることが大前提で、時に調子が落ちているから間隔を空けるならわかります。

 

中6日以上空けることに慣れれば、そういう体調になってしまい、効果が薄れているように感じます。

 

●対DeNA(神宮)第15回戦YS7-8De(5勝10敗0分)

村上、オスナにHRが飛び出したのに1点届かず。ただ惜敗という感じはない一戦でした。

 

5回に逆転に成功したものの、2番手金久保がオースティンに勝ち越しHRを打たれ、これが決勝点になりました。

 

本来ならこの場面は小澤が適任だと思いますが、ベンチ入りしておりませんでした。

 

中2日空いたものの休養日だったでしょうか。そこで白羽の矢が立ったのが金久保でしたが、打ち込まれてしまいました。

 

金久保にも頑張ってほしかったですが、そもそもこういう展開になったのは4回4失点でKOされた吉村に行きつくでしょう。

 

今季5勝しているとはいうものの、投げるたびに悪くなっていく印象です。

 

吉村は「しっかり反省して次、調整したいと思います」とコメント。次の登板が約束されていると思い込んでいるようです。

 

石川もKOされると、同じようなことを言います。スワローズ投手陣はラストチャンスという危機感が薄い気がします。

 

他の球団なら吉村は即2軍行き。次の登板は白紙になり、下手するとそのまま消えることもあり得ます。

 

スワローズ投手陣に蔓延する「次がある」という空気をなくさないと、いつまでも同じ失敗を繰り返すような気がします。

 

○対中日(神宮)第14回戦YS4-3D(7勝5敗2分)

先発山野が初回にいきなり2被弾して3失点と、早くも勝負あったという出だしになってしまいました。

 

山野は前回も初回3失点。2試合連続初回失点に、2回で早々と降板。先発は任せられないとみなされてもおかしくありません。

 

追いかける厳しい展開。しかも山田3打数0安打、村上も4打数0安打ではお手上げという感じです。

 

しかし主軸が打てなくても、長岡、宮本丈、丸山が2安打。追いつく原動力になりました。

 

山田、村上に確実性と安定感がない以上、点を取るには他の打者が打つというシンプルな鉄則。

 

投手力が脱小川、石川なら、打線は脱山田、村上。彼らの力に頼りっぱなしでは、いつまでも最下位争いです。

 

今後も結果を出して、スタメンを奪取して、打線を牽引してくれることを期待しています。

 

○対中日(神宮)第13回戦YS4-1D(6勝5敗2分)

2回に村上、オスナ、中村、山田の4連打があり、3点を先制し、投げてはヤフーレが6回1失点とゲームメイク。

 

田口が打たれて不安が残る継投は、7回から大西-山本-木澤のリレーで守り切り、ようやく連敗が止まりました。

 

村上も山田もセンター方向に打てたので、ひょっとすると打撃の意識が変わったのかと思いました。

 

しかしその後、村上も山田も2三振していたので、相手先発梅津の状態が悪かっただけかとぬか喜びです。

 

連敗が止まったので、それはよかったですが、これが巻き返しのきっかけになるかというとそこまでではないと思います。

 

打線では宮本丈の状態がよいですが、シーズン前半よかった丸山や長岡、松本といったところは下降気味。

 

連覇を支えた主力は故障や長期不振で彼ら頼みの攻撃はもはや期待できません。

 

丸山、長岡、宮本丈、松本は常時スタメンで出られるくらいのランクの選手になってほしいものです。

 

投手も脱小川、脱石川を目指すためには、5勝しているヤフーレと吉村に何としても2桁勝利を達成してほしいところです。

 

残りのシーズンを無駄にしないために、今季はレギュラーをつかむ選手が1人でも多く出てくることを期待します。

 

●対広島(マツダ)第10回戦TC1-0YS(2勝9敗0分)

村上が5打席5三振、昨季の守護神田口がサヨナラ被弾。投手陣が粘っても打線が散発3安打と投打がかみ合ってくれません。

 

高津監督は村上について「何かが狂っている。修正が必要」と険しい表情の様子。

 

ヤフーの一球速報を見ましたが、5打席目はど真ん中の149km/hのストレートに空振り三振となっていました。

 

HR打てそうなコースに見えますが、速球にかすりもしない打撃が続いています。

 

これがチーム状態の悪さから、何とかしようという意識が強すぎて空回りしているなら救いはあります。

 

ただ開幕からずっとこんな調子で、一向に修正がきかないとあれば、これが本来の実力かと思えてきます。

 

山田も村上も2年続けて低調な成績であれば、それが現実として来季の編成も考える必要が出てきます。

 

田口も同じで、1度再調整させたのに、まるで改善しないとくれば、これが実力と見るしかないと思います。

 

先発小川、サイスニード、勝ちパターン清水、田口、主軸の山田、村上。ことごとく低迷とあっては勝ちようがありません。

 

それでも彼らの復調を信じて戦うのか、それとも彼ら不在の編成を考えていく必要があるのか……。

 

今日の試合を見る限り、彼ら不在のチーム編成を考えていかなくてはならないように映りました。

 

●対広島(マツダ)第10回戦TC4-3YS(2勝8敗0分)

ともに連敗同士の対戦でしたが、マツダの呪縛なのかリードしても守り切れず、逆転負け。7連敗となりました。

 

先発石川は今季6試合目の登板。十分な登板間隔を空けての起用ですが、5回4失点。

 

味方が点を取った直後に点を取られるという手本にならない投球内容で、どういう調整をしてきたのかと思えてきます。

 

最低でも中10日空け、投げても6回80球というレベルであれば、打線が3点取ったら、きっちり守り切ってほしいものです。

 

ただチームとしては、石川、さらに小川以後、2桁勝利できる投手が出てこなかったのも事実。

 

その結果、いつまでもたっても石川、小川に頼みでズルズル来てしまいました。


その2人もピークは過ぎて、いよいよ頼ってばかりもいられなくなってきました。

 

ここはもうショック療法で、残りのシーズン石川、小川に頼らないで戦うくらいのことをした方が良いと思います。

 

とにかくそれくらいしないと、他の投手に自分が投手陣を支えるという強い自覚が生まれないんじゃないかと思えます。

 

何か変えていかないと、いつまでたっても投手陣再建という積年の課題は解消しないと思います。