2022年シーズンが終わった時点で、高津監督の頭にはこの先数年は、現有戦力+αで戦う青写真があったと思います。
村上が4番に鎮座し、3番はトリプルスリーの輝きをなお放つ山田が固定される。1番はもちろん不動のリードオフマン塩見。
投手も高橋奎二や奥川を中心とした布陣が見えつつありました。リリーフも清水や田口が盤石。
しかし2015年シーズンの優勝後、畠山や川端が故障を繰り返し、強力打線はあっという間に瓦解した過去がありました。
スーパースター級の選手に依存する野球は、わずかでも綻びが見えると一気に崩れ去るものです。
最下位と優勝を繰り返すみたいな傾向は、要は主力に故障があったか否かによるものと言えます。
なので常に新しい戦力を供給していかなくてはならず、高津監督もそのことは重々承知していたとは思います。
春のキャンプ、OP戦をに終えると「レギュラーと控えの差が大きすぎる」と高津監督は口にしていましたので。
それでも若手の底上げは進まず、結局は主力頼み。主力に故障が出たとたんシーズン終了を繰り返す悪循環に陥りました。
今季、ソフトバンクも主力に故障者が続出し、シーズン出だしは下位に低迷していました。
しかし4軍制を敷いているだけあって、豊富な戦力で穴を埋め、最終的にはリーグ優勝、日本一を実現しました。
スワローズはソフトバンクのように資金は潤沢ではないものの、参考にすべき点はあると思います。
来季からGMになる青木GM補佐は「競争を促し、若手を使っていきたい」と表明。
2027年からは守谷市でファームが始動します。多くの若手がここから1軍へ上がっていく場にしたいものです。
池山新監督も「ダイヤモンドは白紙」とし、山田でさえセカンドのレギュラーの確約をしない方針を打ち出しました。
それはレギュラー争いのふるい落としではなく、多くの選手がレベルを上げるための方針であってほしいものです。
故障者を出さないというのはそうであってほしい反面、故障は避けて通れないことでもあると思います。
少数のスーパースターに依存する野球は脆く危ういというのが、ここ3年の教訓だと思います。
村上が抜け、塩見、山田にかつての力がない今、スター依存の度合いを下げるいい機会だと思います。
今季は主力不在で、田中陽、鈴木叶、西村あたりも含めて、多くの若手が1軍経験の場を与えられました。
それでも来季に向けてスタメンをつかめたのは内山くらいだと思います。
投手はなんだかんだで奥川、高橋奎。吉村や中村優にも期待が集まります。
リリーフは1番改善されましたが、昨季ブレイクした山本大と小澤が揃って不振に陥りました。
山本大はわき腹を痛め、小澤は肩を故障して出遅れ、シーズン中も状態が上がりませんでした。
荘司、星、矢崎、松本健らが来季も防御率1点台をキープできるか予断を許さないでしょう。
しかし7月に主力抜きで8連勝したように、まったく戦力が整ってないわけではないと思います。
村上が抜ける来季は厳しい船出が予想されます。それでも戦力整備次第で勝率5割で戦うことは可能だと思います。
すぐに優勝は難しくても、来季が優勝につながるシーズンになってほしいと思います。