カナの問わず語り2。 | 上から読んでも下から読んでもナカノカナ。~相模原・町田の女装娘カナの気まぐれ雑記~
私の患った病気は、「脅迫性障害(当時は脅迫神経症)」と「統合失調症」というものでした。

症状としては、専門的な説明は出来ませんが、この二つが混ざったような状態でした

タイプとしては「妄想型」と言われるもののようです

具体的に言えば私の場合、極度の(それでいて偏った)潔癖症のような状態になり、その上に妄想癖が加わったような症状でした。

例えば、一度手を洗ってもしばらくすると、さっき手を洗っただろうか?、という妄想が始まり、それをひたすらに繰り返します。

矛盾した行動や、やたらに形式めいた所謂「儀式行為」などと呼ばれる状態が、具体的な症状でした。

当時は分からなかったけど、後々あれはその症状のひとつだったのかと思うのは、例えば自転車に乗ってる時に手を放そうとして、何回も繰り返してひっくり返りそうになったり。

引っ越した後には階段を上る時などに、右足左足の階段を踏んだ数を同じ数で終るようにしたりとか。

これは明らかに病気の症状のひとつですね。

小学校3年の2学期から、引っ越した田名の田名北小学校に編入。相も変わらぬ傍若無人ぶりに加え、今度の学校は良い人が多かったのを良いことに、乱暴さも加わりますますはた迷惑な人間になりました。

しかも集団行動からはみ出すようになり、授業中にも関わらず教室から抜け出し、図書室に篭るようになりました。

現在の私が持ってる知識などは、これが始まりでもあります。

これが日常化してから徐々に勉強に付いて行けなくなり(一応自宅でしては居ましたが)、やがて不登校になりました。

原因のひとつとして、これも例の病気が関係してたのかなと思います。

実際この頃から、病状が顕著になってきました。ある日を境に急に汚れを気にし出して、日増しに悪化して行きました。

最初はさほどでもなかった病状は、色んな対処法を考えれば考えるほど、裏目に出るばかりで、学校でもやたらに汚れが気になるようになりました。

最後の方では学校で過ごすのは、図書室か保健室のどちらかになりました。

卒業写真も心霊写真みたいに、隅っこに写りました。

これ以降精神年齢は現在まで、あまり成長してません。

他には、この頃女装願望は大分膨れ上がっていました。私も化粧や綺麗な格好をしてみたいと思い始め、家族や周囲の人間を困らせてましたね。

下手な化粧をしたり、深夜に顔を化粧して近所に買い物に行ったり、知らなかったとは言え、思い出すと恥ずかしいですね(恥)。

音楽の嗜好はこの時期に大分観念が変わりました。

小学校後学年の時、新しい物好きな同級生が朝に当時の流行歌をクラスで歌う事を始めて、それがきっかけで流行歌が大嫌いになってしまいました。

何だか軽薄で不愉快に感じたんですね(真面目過ぎたんだと思うな)。

今思えばさほど悪くもないのに当時はそう思ったんですね

当時図書館で「日本流行歌史」という本を見つけました。

これは明治から出版当時(平成初期)までの日本の流行歌の歴史が書かれた三冊に渡る分厚い本でした。

当時小中学生位でこの本を読破しました。お陰でその手の知識は大分増えましたね。

この時期は聴く音楽も演歌や懐メロ、70~80年代のアイドル歌謡など色々聴いてました。

小学校卒業後は田名中学校に入学。こちらもあまり行きませんでした。

毎週呼ばれていた、相談員のいる部屋へ週一で通い、後は保健室。

やると言った事も、当日やっぱりやめたり、卒業式も口だけで行かなかったり、「有言不実行」な奴でしたね。

この間に病気は更に悪化。ひどい時には入院を勧められるほどになり、日常生活にも支障をきたすようになりました。

やたらに手を洗い続け、大晦日に一晩中手が真っ白に粉を吹くほどになったり。

手を洗う時間にこだわり、ストップウォッチを持ち出したり、洗った時間の証拠を残すためにメモを残したり。証人に母親を巻き込み、いない時にはトイレに行かなかったり、逆に帰って来るまで待って閉じこもったり。

他に潔癖症以外にも様々な症状が沢山ありますが、人に言いたくない程に変な症状ばかり、あまり思い出したくありません(と言うか、現在もさほど症状は変わりませんが)。

高校は厚木南高校(通信制)に2回入学、どちらとも数回行って、そのままフェードアウトでした。

罰当たりな話ですね。

やれ時間がだ、距離がだのと口実つけて、結局お金の無駄遣いで終わったんですから。

そのまま学歴は中途半端なまま。中卒ですけど、内容的には小学校中退になってしまいました。

それからは仕事につくまで、ずっとプータローでした。

この間に病気が大分落ち着いた事が救いでしょうか。

その間、時間だけはずっと余ってたので、ひたすら趣味に没頭する事になります。

続く。