さらば、ガラケー
2024年も、よろしくお願いいたします。
(本年も記事は不定期アップ、具体的な記事数目標は設定いたしません。ご了承ください)
拙作記事『ガラケーを購入する』。
2017年12月にアップした記事です。
写真はその記事の再掲。
...あれから6年。
当方、実は当時とまったく変わらずに、
スマホにはSMS付きデータSIMを使い、
通話は未だにソフトバンク回線の3Gガラケーを使い続けておりました...
...ソフトバンクの3G。
いよいよ2024年1月31日を以て、3G停波。
このままですと、強制解約になる、というわけです
(電話をかける際、停波になる旨の案内が流れます...)。
上記記事に『代替機として一応3Gの終焉頃まで使いたい』なんて書きましたが、
まさに有言実行となりました。
解約そのものは構わないのですが、電話番号が変わってしまうと
周囲の方への連絡から各種サービスの登録変更など大変な手間がかかってしまいます。
そこで、MNP(マイナンバーポータビリティ)で
番号はそのままに、契約の移行を行う...という流れをたどります。
その流れ自体は一般的ですが、一方で現在契約しているSMS付きデータSIMの役割も統一し、
将来的に一本化できる状況を検討します。
今回は、その流れを記事にしてみます。
なお、ソフトバンクの3Gは概ね3千円/月程度。
乗り換えにより間違いなく費用を低減できるので、
少なくともMNO3大キャリアの「ahamo」「povo2.0」「LINEMO」を出したタイミング
(前後してMVNOも一段と安くなったり速度改善が進んだりした時期でもある)あたりで
乗り換えてもよかったのですが、だらだらやっていたわけです。
○最大の誤算はOCNモバイルONEの新規受付停止
データSIMの契約はOCNモバイルONEです。
停波自体は以前から告知されていたため、
近くデータSIMのOCN契約から、ソフトバンクの3Gの電話番号を組み合わせて
契約をOCNモバイルONEのままとして音声SIM化することを検討しておりました。
3GB/月が990円/月で利用できる...はずでした。
...しかし、23年に予想外の展開になります。
元々運営元だったNTTコミュニケーションズからコミュニケーションズ系列の子会社である
NTTレゾナントへ運営を委譲され、その後NTTレゾナントがNTTドコモ系列の子会社に。
そしてNTTレゾナントはNTTドコモに吸収合併されました。
OCNモバイルONEはNTTドコモが運営するMVNOという、ちぐはぐな関係に。
これを解消すべく、結局OCNモバイルONEは7月以降の新規受付を停止してしまいました
(新規受付停止の予告はわずか1週間...)。
そしてドコモユーザーからすればお買い得かもしれない
(しかしOCNモバイルONEユーザからすれば極めて高い)irumoを
事実上サブブランド扱いとする始末。
...なんなんでしょうかね、このユーザー目線の欠如した扱いは...
現状、OCNモバイルONEは不具合なく使用できており、まったく不満はないのですが、
いずれにしてもOCNモバイルONEでの音声契約はできなくなったので
別の作戦を考えます。
○移行プランを検討する
当方の場合は...
・普段のモバイル通信の通信量は通常3GB程度で充分
・電話の発信はほとんど使わない
(床屋の予約を含めて10~20件/年程度、大半が5分未満)
・平日昼間もさほど通信利用があるわけではない
・時たま旅行時やテザリングでどかっと使う場合があるかも?
...そもそも当方はPCを使うことがメイン。
スマホをさほど使用していないのが実態です(苦笑)
元々OCNのSMS付きデータSIM3GBに音声が付属するレベルでよいわけです...
それを踏まえ、コストや通信速度などを勘案したうえで、
以下の3つのプランに絞ってみました。
(a)IIJmio ギガプラン(5GB)
MVNOといえば、今はそこそこの回線速度と、利用者数を誇るIIJmio。
音声付き5GB/月のプランで990円/月は、
3GB程度前後の利用を考えると最も容量単価が安く経済的。
確実に3GB/月でよければ850円/月に抑えられる余地も。
容量の翌月繰り越しができる点も、多少の通信容量増減に対応しやすいところ。
回線速度でいえばMVNOの中では比較的速いといわれるものの、
平日昼間、特に都市部ではある程度遅くなることを覚悟する必要があります。
ちょっと残念なのが、MNPの場合に事務手続きが無料で行えるキャンペーンが
割と最近まで続いていたのですが、最近はきっちり3千円ちょっとかかります。
(b)LINEMO ミニプラン
元がソフトバンク契約なので、本人認証せずとも移行できるプランのひとつ。
3GB/月で990円/月というあたり、純粋な容量単価ではIIJmioに劣りますが、
回線速度はIIJmioの比ではなく、平日昼間も含めMNO故の高速・安定感があります。
加えてLINE関連の通信はカウントフリーなので、
LINE電話なりを多用する分にはお買い得感があります。
事務手数料も不要です。
ただ、個人的にPayPayは使わないので、還元策自体にメリットはありません。
(c)楽天モバイル 楽天最強プラン
3GB未満で1,078円、20GB未満で2,178円、それ以上も可能という事実上使い放題。
個人的にビルの中心や地下街の滞在が多いわけではなく、
またau回線のローミング条件が撤廃されたこともあり、これも有力な候補といえそう。
ただ根本的な問題として、黒字化の見えない楽天の通信事業。
優良な事業さえ切り売りせざるを得ない状況に、不安を感じないといえば嘘になりますね...
加えて楽天で忘れてはならない点として、1GB未満/月なら永年無料と謳っていたのを
わずか一年ちょっとで翻したことへの不信感も残っており
(慈善事業ではないので仕方ないが、見通しが甘すぎることへの危惧がある)、
同じようなことをしかねないなぁと思っているのが正直なところです...
そもそも(a)(b)と違い、千円を切ることはできません。
...というわけで、事実上
(a)IIJmio ギガプラン(5GB) と (b)LINEMOミニプラン で迷うことに。
使用スマホはシャープ製AQUOS Wish(ワイモバイル版、もちろんSIMロックフリー)で、
これまでOCNモバイルONEで使用しているだけに、
回線的には(a)タイプD、(b)ともに問題なく使用できますが、
結局は容量単価の安い(a)IIJmio ギガプラン(5GB)を選びました。
○今回の流れ
①ソフトバンクからMNP予約番号を取得する
・予約番号はSMSで送られる(10桁)
・『MNPワンストップ』に対応している業者同士のMNPならMNP予約番号は不要
(残念ながらIIJmioが対応していないため今回は必須...
(b)や(c)なら不要な作業でした)
・ガラケーの場合はMySoftbankのメニューから進めると楽
(今回は電話で取得したが、オペレータにつながるのに時間がかかるうえ、
引き止めの案内に耐えなければならない(苦笑))
②IIJmioにギガプラン(5GB)を申し込む
・本人確認書類は予め写真撮影しておく
(自動車運転免許証かマイナンバーカードが楽)
・IIJの場合は決済はクレジットカードのみ
(ソフトバンクやOCNモバイルONEは口座引き落とし可。
楽天モバイルも+110円ながら口座引き落とし可)
③IIJmioからSIMが送られてくる
・今回はガラケーからの移行なので特にデータ移動はなかったが
LINEで機種変更がある場合はこの時点でトーク履歴のバックアップを。
④IIJmioに開通手続きを行う
・IIJmioの場合は指定された電話番号にかける。
(09:00~19:00と時間範囲が狭いのが少々残念)
・電話をかけて10分ほどで、IIJmioのSIMからの通信が有効になる一方、
ソフトバンクのガラケーSIMは通信できなくなる。
※実は年末、例年通り長野・白馬栂池に出かけていたこともあり
電話連絡がMNP期限前日19:00までにタッチで間に合わず、
結局期限当日、自動的に開通手続きが行われる羽目に(苦笑)
⑤スマホにIIJmioのSIMを装着し、APNの設定を行う
マルチサイズSIM。
最近のスマホの多くはnano-SIMサイズで切り離す。
...金メッキではない端子のSIMは初見でした。
今回は元々OCNモバイルONEのSMS+データSIMを入れていたスマホに、
新たにIIJmioの音声通話SIMを入れます。
LINEにとっては紐づいている電話番号が変わりますが、
[設定]-[アカウント]-[電話番号]から新たな電話番号を入力し、
その番号あてに送られてくる認証番号をLINEの画面に入力すればOK。
機種変更時のような操作は不要です。
他のサイト様ですが、以下の解説がわかりやすいかと。
アプリオ 【LINE】電話番号を変更する方法、機種そのまま/引き継ぎ(機種変更)の2パターン解説
※LINEはその時代によってバックアップの概念がいろいろ変わってきたこともあり、
常に最新の方法を確認するようにしましょう。
⑥電話帳のデータ移行
GoogleアカウントやLINEなどの移行作業はありませんが、
電話帳だけは移行する必要があります。
ガラケー(202SH)とスマホ(AQUOS Wish)は幸いBluetoothでペアリングができ、
1件ずつではあるものの、名刺ファイル(.vcf)としてのやり取りが可能でした。
.vcfをスマホに送り込み、そのまま連絡先に登録していきます。
...こうして、IIJmio音声SIMになったスマホ。
電話の発着信もスマホ1台になりました。
ガラケーのメアドはソフトバンク以前より使用していることもあり「t.vodafone.ne.jp」ですが、
こちらは今回の解約を以て引き継がず、お別れです。
この作業をやっていたのが1月1日の昼過ぎ。
作業後、緊急地震速報を受信することになります。
図らずも、こういった機能も問題なく動作することが確認できました...
なお、メールアドレスについてはOCNのものを多用しており、
こちらは当面解約せず、旧スマホか適当なモバイルルーターに入れてテザリング用にするか
あるいは有償でメールアドレスの残置を行うかのいずれかになりそうです。
解約せずとも両者のランニングコストは各千円ずつですので、
従前(ソフトバンク3千円+OCN千円)と比べるとトータルでは半額に。
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似たような話題をもうひとつ。
当方の母は、4年ほど前からOCNモバイルONEの音声プランを利用。
OCNモバイルONEは音声通話完全かけ放題の有償オプションがあり、
音声SIM10GBプランに完全かけ放題のオプションを付けておりました。
おおよそ3千円/月程度かかっている、ということになります。
ところが母の現住所では固定ネットワークを引いておらず、
Wi-Fiにデータを逃がせない制約が。
話を聞くと、10GBの通信量では微妙に足りなさそうで、
月末はかつかつな生活を強いられているのだとか。
目的は...
・Youtubeを見たり、無料コミックスを読み漁ったりしたい(通信量が欲しい)
・電話はたくさん掛けるし、10分ではまったく足りない
という点。
元々OCNモバイルONEは通信量の多い方には向かないプランしかなく、
10GB超級となると、15GBや20GBをターゲットにした他社のプランが不可欠です。
というわけで、こちらも新たな契約を考えます。
(a)楽天モバイル 楽天最強プラン
20GB超で3,278円となったら、あとは上限なく使用できるという意味では最強
(逆に20GB未満に抑えれば千円お得になる...という考え方も)。
さらに電話はIP電話みたいな「楽天リンク」を用いれば、無償で電話かけ放題。
上記通り会社の情勢や一方的なプラン内容変更が少々怖いところですが、
現時点でやりたいことをすべて叶えるうってつけのプランであるのは確か。
(b)LINEMO スマホプラン
20GBで2,728円。それでいてLINEはカウントフリー。
LINE電話の音質で特に支障がないとのことから、これも候補に。
ただ、電話する先は必ずしもLINE利用者とは限らないこともあり、
電話重視とすれば、いまひとつ。
(c)Mineo
Mineoは回線速度こそ遅いものの、
最高1.5Mbpsの低速通信速度で使い放題になるオプション350円と
音声通話かけ放題のオプション1,210円を付ける...という作戦が使えます。
ただ平日昼間の回線速度は非常に落ち込みが激しく、
勤務先が山手線駅付近である母の環境では昼休憩時、特に速度低下が厳しい可能性が...
(d)IIJmio ギガプラン 15~20GB
15GBで1800円、20GBで2,000円。
ここに音声通話かけ放題のオプション1,400円を付ける...という作戦が使えます。
回線速度は(c)よりは速いことが多いともいわれ、
聞く感じではこれも一つの答えになりそう。
...ここは、利用に制限が付かず、可能性を広げやすい
(a)楽天モバイル 楽天最強プラン が良いだろうと判断。
ついでに5年ほど使用してきた機種変更も実施します。
※MicroSDも一応新調。浜田電機で620円でした。
開通手続きは、旧スマホ&旧契約SIMのMy楽天モバイルより行えますが、
Googleアカウントを新スマホに移行する際、新スマホと旧スマホの両方を
同時にネットワークに介在させないとスムーズに進めることができません。
開通手続きを行ってしまえば旧スマホもモバイル通信は機能しませんから、
今回のように固定回線がないなど、他にネットワークがない環境下ではちょっと面倒そうですね...
この時は当方のスマホのテザリングでクリアしました。
楽天リンクによる通話も早速試してみましたが、
個人的な感想でいえば、LINE通話よりも品質は良いと感じました。
LINE通話でも当方としては通話に必要充分な品質と思っているので、
この感じでかけ放題として使えるならよい...という印象です。
おまけとして、充電器&ケーブルも用意。
写真のUSB-PD20W(5V3A、9V2.22A、12V1.66A)対応の充電器は、
アキバジャンクスで税込400円(同じものが500円でGENO QC-PASSにもあります)。
PD3A(60W)対応、70cmの充電専用ケーブルは100円ショップ...地元のレモンで購入(税込110円)。
このケーブル、ノートPCの45W給電でも使用できており、お気に入りです。
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以前、HDDを外付けにする話を書いておりまして、大事なのはおまけ、記事最後の方。
2014年夏、能登半島に出かけた際の写真を数点紹介しております。
写真としては載せておりませんが、能登島の海水浴場も訪れており、
実は当方が行った最後の海水浴が、このときの能登島だったりします。
昨年も地震による被害のあった能登半島ですが、
1日の地震は規模も被害範囲も非常に広く、大変多くの方が被災されてしまいました。
被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。