CHEF-1炊き出し#3(岩手県釜石市)
いろんな人たちが、復興支援に動いている。
特に、桑田佳祐さん率いるチーム・アミューズの「Let's try again 」。
映像も音楽も、とっても元気が出ます。
そんな今日この頃…
僕たちCHEF-1 は、茨城県土浦市で避難生活を送る方たちのために、
初めて炊き出しボランティア(#1 )を行いました。
この活動は、1回限りで終わっては意味がない。
ということで、2回目、千葉で行いました。(#2 )
そして今回、岩手県釜石市へ、
CHEF-1炊き出しのボランティアに行くことに。
ところで、なぜ釜石なのか?
実は、僕たちCHEF-1と縁の深い、
釜石「中村家」のご主人が店を営む街でもあるから。
「海宝漬け」などで有名な、三陸海鮮料理「中村家 」。
そのご主人は、かつて「料理の鉄人」に出演。
最近では、CHEF-1ナイトという我々のイベントで、
釜石の食材を提供していただいたり、大変お世話になっているため。
そんな釜石での炊き出しボランティア。
まず我々は、その資金を集めるべく、CHEF-1チャリティナイトを開催。
おかげさまで多くの支援金が集まりました。
しかし、いざ準備を始めると、大きな壁が立ちはだかります。
想像していた以上に、車両費がかかるのです。
そんな時、トシヨロイヅカのトシさん夫人、川島なお美さんが動いてくれ、
近畿日本ツーリストさんを手配。
しかも川島さんからのチャリティで寄付してくれました。
23日土曜、23時。雨。
リストランテヒロ青山店近くの246沿いに、40人乗り大型バスと、
保冷トラックが並び、シェフたち十数名、スタッフ十数名、
計30名で材料を積み込み、いざ、釜石へと出発。
10時間の移動を予定していましたが、思いのほか早く到着。
バスで中村屋のご主人があいさつ。
そして一言、「皆さんに、津波で被災した現場を見ていってほしい」。
バスは、釜石の海岸沿いへと向かいます。
すると…
涙が出てくるような壮絶な津波の爪痕が。
まさに「壊滅的」という言葉通りの現場が目の前に広がりました。
それは、僕たちがテレビを見て想像してた以上…
言葉を失い、茫然とするばかり。
しかし、ふと向こうに目をやると、
津波被害にあったであろう桜が、まぶしいほどに満開。
津波に負けるな、と言ってるかのように、キレイに咲いてるのが泣けてくる。
(書いてて涙が出てきました)
そんな釜石の現場を見たシェフたちは、さらに気合いが入ります。
会場は、津波からは免れた佐川急便の駐車場。
「皆さんに、美味しくて、温かい料理を、お腹いっぱい食べていただこう」
親方こと、ヒロ山田さんの掛け声で、さっそく準備が始まりました。
それぞれがそれぞれの料理を準備します。
もう慣れたもので、このあたりの連携プレーと段取りの良さは、
さすがプロ集団、あっぱれです。
僕はというと、段ボールで看板を作ったり…w
午前11時。
準備が整い、避難所からの地元の方たちが、続々と集まって来ます。
「では、開始しまーーす!」
会場に入ると、
■焼肉「チャンピオン」軍団が、総勢8名がかりで、極上の牛肉を
鉄板でジュージュー!
ほかほかご飯に乗せて、タレをかけ、キムチと海苔を添えて、
絶品カルビ丼をふるまう。
松下シェフほか、皆さん絶妙な手さばきです。
その横には、あの「BVLGALI」の
■「ブルガリ・イル・リストランテ」・ルカシェフによる、
チョコレートのスイーツ
さらに、
■「小田原イルマーレ」依田シェフの、いちご大福。
その隣りは、夢のイタリア料理エリア。
■「ヒロチェントロ」大島シェフ
■「リストランテヒロ青山店」関口シェフ
■「ヒロの銀座店小山シェフ
■「ビンゴ」小林シェフ
■銀座「ヒロソフィー」ヒロ山田シェフら、
炊き出しの達人たちが待っています。
ホタテやイカ、タコの出汁が絶品の魚介類のパスタ、
温泉卵が濃厚ソースになる、ミートソースのパスタ、
さらには、新潟産・三元豚の、奇跡のボイルハムが、どでかい状態で登場!
豪快に切り分け、サラダにしたり、
パンにはさんで、サンドウィッチにし、テイクアウト用にラップしたり…
臨機応変に動くあたりは、さすが炊き出し隊長ヒロさんだ。
■恵比寿「賛否両論」笠原シェフ。
通販でも爆発的に売れた、あの和風ラー油鍋を、
大鍋2つで、ことこと煮込みます。
これが皆さんに思いのほか大当たり、子供からお年寄りまで、
おかわり求めて行列に。
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その奥へ進むと、出ました、ラーメン界のカリスマ。
■博多「麺劇場・玄瑛」入江シェフが、
鶏卵ラーメンを手際よくふるまいます。
生姜が効いてて、これまた温まる逸品。
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そして前回も好評だった、
■「トシヨロイヅカ」鎧塚俊彦シェフによる、
ケーキ作り体験コーナー!
■「アルポルト」伊東シェフのパウンドケーキをスポンジ代わりにし、
トシさんの生クリームやフルーツのトッピングでコラボ。
今回は、奥様なお美さんもお手伝いで参加。
夫婦仲良く、子供たちに生クリームの立て方、絞り方を
レクチャーし、ケーキの作り方を教えながら、楽しんでもらいます。
さらに、
■野菜スイーツ「ポタジエ」のかりんとう
■「京都ネーゼ」のガトーショコラなど、人気スイーツのお土産つき。
「何杯でもおかわりしてくださーい!
ラーメン、パスタ、焼肉、全種類、食べてっていくださーい!」という僕らの声に、
「いいんですか?」「夢みたい」と目を丸くし、
あっという間に人が集まり、全ての料理が、どんどんふるまわれていく。
当初400人ぐらいを予定してたのが、
700人もの人が集まってくれたそうです。
今回、この炊き出しの準備を地元で仕切ってくれた「中村家」のご主人。
地元テレビ局の取材に、「こんなに嬉しいことはないです」と、
最後は、みんなで記念撮影。
喜んでもらえて何より。
お世話になった釜石の関係者の皆さん、
参加してくれたシェフの皆さん、
その他、ご協力くださった全ての人たちに心から感謝します。
そして釜石の皆さま。
こういった人と人のつながりや、美味しい料理が、
少しでも復興へ元気の源になればと思います。
僕たちのCHEF-1炊き出し隊は、今後も可能な限り続けて行きます。
被災された全ての皆さま、
これからも一緒に、がんばって行きましょう!
なお、今後の炊き出しや、CHEF-1の活動については、
公式サイトや、ツイッターをご覧ください。
■CHEF-11公式サイトhttp://www.chef-1.com
■CHEF-1ツイッターアカウント@chef1night
■当日のニュース動画
PS
土曜23時に出発し、日曜の夜中0時、無事、青山に帰還。
移動距離にして約1200キロ、片道10時間、
まる1日かけての炊き出し隊、皆さん、お疲れ様でした!