ＣＨＥＦ－１炊き出し＃１ ＠茨城県土浦市
ＣＨＥＦ－１スタッフ、すずきBがレポートします。
「今、自分たちに何が出来るか」を考えたとき、
僕には、仕事やプライベートで仲良くなった、
貴重な料理人仲間がいる。
CHEF-1
という料理人チームがある。
その仲間たちに「料理でチャリティやりませんか？」
と声をかけさせてもらった。
今、お店自体が大変なときだから、怒られるかな、
とビビりながら…
が、皆さん２つ返事で賛同。
まずは、「被災地で炊き出しやろう」ということに。
我々にとって頼れるキャプテン、ヒロ山田シェフは、
かつて中越地震のとき、炊き出しボランティアも経験。
どんなことが喜ばれるかも熟知している。
朝７時、青山リストランテヒロにシェフたちが続々と集合。
バス２台、マイカー４台で分乗し、茨城へ。
到着したのは、霞ヶ浦文化体育館。
福島原発から逃れて来た方たちを中心に、
４００名ほどの子どもからお年寄りまでが避難所生活をしている。
ここには、レトルト食品が山積みされてるが、
火が使えず、電子レンジも無く、
毎日、冷たいものしか食べられてないという。
プロパンガスや機材を運び込み、
熱々の、温かい料理や甘いスイーツで喜んでもらおう。
イタリアン・銀座「ヒロソフィー」ヒロ山田さん
スイーツ・六本木「Ｔｏｓｈｉ Ｙｏｒｏｉｚｕｋａ」鎧塚俊彦さん
鮨・青山「海味」長野充靖さん
和食・恵比寿「賛否両論」笠原将弘さん
中華・「MASA'S KITCHEN47」鯰江真仁さん
イタリアン・丸の内「クラッティーニ」倉谷義成さん
ラーメン・護国寺「ちゃぶ屋」矢島丈祐さん
ラーメン・広尾「玄瑛ＷＡＧＡＮ」博多「麺劇場玄瑛」入江瑛起さん等
多くのシェフたち、お店のスタッフの皆さん
総勢３０名ほど集まった。
参加は出来ないけど、料理だけでも…と
イタリアン・南青山「リストランテ濱崎」濱崎龍一さんからは、ミートソース
イタリアン・京都「京都ネーゼ」森 博史さんからは、ガトーショコラ
イタリアン・名古屋「Issare shu」水口秀介さんからは、サーモンマリネとミネストローネ
をご提供いただきました。
シェフたちのボランティアで、
食材やお店にあった調理器具を提供してもらい、
会場に積み下ろされていく…
しかし、現場にあるのは、テーブルと、卓球台のみ。
水も離れた所から汲んで来なくてはいけない。
果たして大丈夫なのか、と不安もよぎる。
しかし、さすがプロ。
ヒロさんの指示で着々と準備が進む。
あるシェフが言っていた。
「俺たち料理人は、
いつでも、どこでも、すぐ美味しい料理を作れちゃうんだよ」
その言葉どおり、体育館わきの倉庫のようなスペースが、
あっという間にお店のようになっていき、
美味しい料理が続々と作られていく。
一方その頃、「トシヨロイヅカ」のトシさんは、
「子どもたちと一緒に作って楽しんでもらおう！」と、
館内アナウンスで小学生を集め、即興でケーキ教室を開始。
生クリームを立てたり、絞ったり、デコレーション…
小学生も、「初めて！」「楽しい～！」と、みんな笑顔だ。
甘いクリームや、魚介類、鰹だし、香辛料のいい香り…
寂しかったスペースに、美味しそうな料理があふれ、
そこに続々と子どもからお年寄りまで、被災者の方たちが行列を作る。
ちゃぶ屋の醤油ラーメン、
海老ダシや鰹の香りで、やはり大人気！
笠原さんの海老しんじょ…
鯰江さんの肉団子
あるシェフがポロっと言った、
「プロの料理人は、みんなのお腹をすぐ一杯にしちゃえるんだよ」
ホントにそうだ。
すごいな。
「賛否」笠原さんが「海味」長野さんとお寿司を握ったり、
ＣＨＥＦ－１でのコラボの成果が、
ここでも生かされる
あるお母さんが、終わってからトシさんと握手し、
写真を撮っていた。
「昨日、うちの娘の誕生日だったんです。
鎧塚先生のケーキで、誕生日祝いができました」と。
初回ということもあり、いろいろ壁もあった。
我々も勉強になった。
しかしながら、皆さんに、「初めて」、「美味しかった」、
「普通の生活に戻ったらお店に行きます」
と喜んでいただき、無事終了！
お世話になった自治体の方に、寄せ書きをプレゼント。
料理人のフットワークとチームワークに、
避難生活されてる皆さんの笑顔と嬉しい言葉に、
胸打たれた一日だった。
今、自分たちに出来ること、
微力ながら、少しずつでいいので、
今後もやって行きたいと思う。
今回、ご協力いただいた、シェフの皆さん、
スタッフの皆さんに、心から感謝します！
お疲れ様でした。
そして、
避難生活されてる皆さん、被災地の皆さんの、
１日も早い復興を、我々みんなで祈っています。
がんばりましょう！
すずきB
PS
次回CHEF-１チャリティは、
４月１０日（日）に、銀座リストランテヒロにて
開催予定