第23節 vs.モンテディオ山形(NDスタ)<その1> | すーさんの栃木SC応援日記

J2残留への道のりは、やはり厳しいものだと改めて実感させられた試合でした。

 

ここまでの3試合、複数得点を奪い攻撃面が良くなっていた分、モンテディオ山形とのアウェイ戦でも活気ある攻撃を見せ、得点を奪っての善戦に期待していたのですが、待っていたのは無得点という現実です。

 

先制点を奪おうと3枚替えで流れを掴もうとしたものの、そこから逆に流れを手放した感じもします。

 

前線での仕掛けが影を潜め、積極的なシュートもそうですが、攻撃的なパスも選択されることがなくなり、クロスすらも徐々に減ってしまう中、ボールロストからのカウンターを喰らう展開もあって、得点の期待感よりも失点への不安感が増す……そんな終盤になってしまったのではと感じています。

 

蒸し暑さもあって選手の足が重くなってしまうような厳しい環境での試合になってしまったことから、選手交代にも難しさがあったと思います。

 

栃木SCにとっては、その選手交代が裏目に出てしまった試合だったのではないでしょうか。

 

 

5試合ぶりの無得点。

何とか勝点1でもという試合だったのかもしれませんが、無情にも後半に失点を喫しての敗戦になっています。

 

しかも、2連勝からの2連敗。

降格圏脱出に期待が高まった連勝から足踏みをし、残留への道がそう簡単でないことを思い知らされることになりました。

 

試合の前半は良い攻撃も見られ、ゴールを奪えそうな気配はありましたが、後半はそれが大きく萎んだ印象です。

 

得点を奪いたい中で、フィニッシュで終われない攻撃にはもどかしいものがありましたし、クロスもなかなか入れられない展開になってしまったことから、栃木にとっては厳しい後半になってしまいました。

 

チームとしては大きく前掛かりになっていたところでボールを奪われると、右サイドからカウンターを浴びせられてしまいます。

 

逆サイドから走る山形の選手に、栃木の守備は追いつけず、最後は綺麗にゴールを決められてしまいました。

 

 

【結果】

モンテディオ山形 1-0 栃木SC

前半 0-0

後半 0-1

 

【会場】

NDソフトスタジアム山形

 

【得点】

後32 氣田亮真(山形)

 

【栃木SC警告】

後22 神戸康輔(累積4枚目)※次節、出場停止

 

【栃木SCスタメン】

GK 丹野研太

DF 平松 航

DF 福島隼斗

DF ラファエル

MF 森 俊貴

MF 奥田晃也 → 大森渚生(後24)

MF 川名連介 → 青島太一(後15)

MF 神戸康輔

FW 大島康樹 → 矢野貴章(後15)

FW 宮崎 鴻 → イスマイラ(後39)

FW 南野遥海 → 小堀 空(後15)

 

【栃木SCリザーブ】

GK 川田修平

DF 高嶋修也

MF 大森渚生 ← 奥田晃也(後24)

MF 青島太一 ← 川名連介(後15)

FW イスマイラ ← 宮崎 鴻(後39)

FW 矢野貴章 ← 大島康樹(後15)

FW 小堀 空 ← 南野遥海(後15)
 

【審判団】

主審 : 佐藤誠和

副審 : 若槻直輝

副審 : 西水流優一

 

【入場者数】

9,808人

 

【天候/気温/湿度】

曇/28.5℃/61%

 

【第23節終了時順位】

19位

栃木のスタメンは、前節のベルタ仙台戦からの変更は1選手。

DFの藤谷選手が外れるとそのままベンチ外に。代わって、累積警告明けとなったラファエル選手がスタメンに復帰しています。

 

攻撃陣に変更がないことから、小林監督としては一定の手応えを感じての起用だったと思いますが、この試合に限っては、なかなか攻撃の形を作れずに、1点が遠い試合になってしまいました。

 

守備は時折顔を出す安易な失点が問題ですが、それは今シーズンの癖になってしまっているだけに、そう簡単に改善することはないのではと思っています。

 

その集中が切れたような守備、この山形戦ではありませんでした。

 

 

先制点を奪われたのが後半32分のこと。

試合終盤でしたので、栃木には相当な痛手となっています。

 

この失点は消極的な攻撃が生んだ結果だったような気もします。

ボールの出しどころに迷いながらの攻撃で、クロスを入れるのか、仕掛けるのか、その辺の判断に迷いながらのプレーが見られました。

 

ボールを奪われたのは左サイドからの攻撃のとき。

右サイドはクロスが上がるのを期待してか、高い位置を取っていたときです。

 

そんな状況にあってボールを奪われては、守備が後手に回るのは当然で、山形の縦に早い一気のカウンターに数的不利が生まれてしまいました。

 

あそこは相手を倒してでも止めるべきだったのかもしれません。

いや、それすらも難しほどに、綺麗に縦に飛び出たカウンターになってしまいました。

 

逆サイドをフリーで駆け上がる山形の選手をみたとき、そこに出されてら失点は確実だと思えたほどの完璧なカウンターでした。

 

そして、当然にようにそこにボールが出ると、ダイレクトで叩き込まれてしまい、無念すぎる先制点を奪われることに。

 

山形の完璧すぎる攻撃は、栃木の消極的な攻撃が生んでしまったものだったと思います。

 

 

ただ、そこに至る前にも、カンターを浴びた場面はありました。

 

その都度、GKの丹野選手や守備陣が何とか失点を防いでくれていましたし、山形のシュートが僅かに枠を逸れるなど、紙一重と思えるような運も味方し、得点を許さずに堪えていたような展開でした。

 

正直なところ、良く1失点で済んだという試合だったかもしれません。

 

DAZNで試合を振り返っても、山形の組織立った攻撃がやたらと目を引きましたし、守備についてもかなり強固で、一体感あるものだと感じました。

 

栃木を良く研究して来たという印象も受けましたし、川名選手がボールを持ったときの守備の寄せとか、背後を取るロングパスから守備をどう崩すかとか、その辺の意思統一が山形にはあったと思います。

 

中盤も山形に分がありましたし、何より、パスが正確でミスがないことに驚かされもしました。

 

得点差以上に力の差を感じさせらた90分だったと思います。

少なくとも、ゴール裏から観ていた印象はそうでしたし、DAZNで改めて見直して、その印象は強くなりました。

 

 

後半15分に栃木は3選手を入替えて勝負を賭けています。

 

川名選手、南野選手、大島選手という、攻撃陣を一気に入れ替えました。

栃木としてはなかなか見られない積極的な交代だと思います。

 

ピッチに立ったのは、青島選手、矢野選手、小堀選手でしたが、これにより、前線には、宮崎選手、矢野選手、小堀選手といった3枚のターゲットを置くことなりました。

 

ただ、この戦術というか、交代から歯車が狂った感じに。

 

意外と前線でボールを持てる時間が保てず、攻撃にリズムが出なくなってしまったような。

逆に、山形としては守備がしやすくなったのではと、そんな印象を持ちました。

 

ボールを持っていない選手の動き出しも小さくなったようにも感じ、それもあって、ボールの出しどころに苦慮する場面が増えてしまい、スピード感に欠けるというか、迷いがあるというか、そう見えてしまう攻撃になってしまったように映りました。

 

やっぱり、暑さもあって足が重くなっていたことと、山形の守備が良く、川名選手、南野選手、大島選手の個が防がれていたことに対する改善手だったと思うのですが、結果、積極性を失うことになってしまいました。

 

 

前半には、厚みある攻撃を展開する時間帯もあって、先制点に期待が持てたのですが、DAZNで見ても、山形の守備が本当に良かったと思います。

 

スタジアムでは分かりませんでしたが、選手同士の距離感は乱れることなく、セットプレーでの守備でもマークを外さず、GKを中心にした堅守がありました。

 

なるほど。これでは、複数得点は難しいと思わされましたし、それ以前に、1点も奪えていないのですが、そこには、やっぱり栃木の攻撃を徹底的に研究していたような印象も受けました。

 

消極的な攻撃になったのは、当然にそこには山形のそんな守備があったからなのかもしれません。

 

DAZNで感じたことは、スタジアムで観た以上に、山形の上手さが目立った試合でした。

 

栃木には、ピッチ上でそれらを打破する力がありませんでしたし、積極的な選手交代が不発に転じた段階で、勝利が難しい試合になったのではと思います。

 

 

この試合、最低でも勝点1を奪いたかったというのは本音であって、連敗だけは絶対に避けたかったというか、避けねばならぬ試合でした。

 

これで、2連勝の勢いというか、残留への期待値が大きく萎んでしまいましたし、連勝からの連敗ですから、浮上の切っ掛けを掴んだと思った矢先での勘違いにもなり兼ねない結果です。

 

残留圏内との勝点差に変わりがなかったことだけが救いですが、それでも、試合数は確実に少なくなっているのも事実。

「次」と、言っていられない状況が近づいています。

 

その試合数はあと15位試合。

まだ15試合なのか、あと15試合なのかは人それぞれ感じ方に違いはあるでしょうが、ここから短期ではありますが中断期間もありますし、夏の移籍も加わることから変化にも期待したいところです。

 

そう言ったことを加味したとしても、個人的には、あと15試合という気持ちの方が強いです。

 

その15試合で残留圏内へ到達し、一定の余裕を持って最終番を迎える必要があると考えると、かなり厳しいと思っています。

 

それだけ、2連勝からの2連敗は痛手でしかありません。

 

 

試合には負けて、帰りの東北道では通行止めもあって、福島県内から下道利用での帰宅となったことから、疲労度が大きいアウェイ遠征になってしまいました。

 

それでも、初めて一緒に遠征したサポ友さんもいましたし、人生で3度目の山寺観光(完全踏破)や足湯に癒され、大盛トンカツやさくらんぼパフェなどを食べて、スタジアムでは岡﨑建哉くんと一緒に写真を撮ったりと、とても充実した楽しい遠征でした。

 

次の遠征は完全に未定で、第30節の藤枝MYFC戦まで行けない場合もあれば、ロアッソ熊本戦、V・ファーレン長崎戦など、九州に行ける可能性もありますが、未だに予定は立てられない状況です。

 

その前に、中断期間前のファジアーノ岡山戦です。

3連敗は絶対に避けないといけませんし、ホーム戦であって、新加入の坂選手の出場もあるでしょうから、勝点3を奪い獲るための期待値が高い試合です。

 

開幕戦大敗の屈辱。それを覚えている以上、この岡山戦、絶対に勝たねばなりません。

 

山形へ遠征された皆さま、お疲れ様でした。

そして、声を掛けてくださった皆さま、ありがとうございました。また、スタジアムでお会いしましょう。

 

2週連続の0泊3日東北遠征。

残念ながら2連敗で終わりました。これでもかと疲れた2週連続の遠征でした。

 

 

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