栃木SCも大宮アルディージャも、ちょっとチグハグした試合展開だったかもしれません。
互いに大チャンスという決定機はなかったです。
パスが通ればという場面でも相手の素早い寄せに苦しみ、なかなか繋がりません。相手に渡ってしまうことも多くありました。
これは流れの中から得点が生まれるのは難しいだろうと、そんな感想を持ちながらのDAZN観戦になりました。
前線でなかなかボールを収めることが難しく、観戦している方々からは「明本選手がいれば」というような言葉も聞こえました。
その気持ちが分かります。
それでも、良い攻撃は見られましたし、サイドからのクロスも多く見られました。
ただ……中央の選手に合わないのが何とも。
積極的にミドルを狙って欲しいところもありましたが、パスを繋ごうとして相手に奪われる。そこからカウンターとなる場面も散見され、かなりもどかく感じる場面もあった試合です。
アウェイ遠征は解禁されているものの大宮のスタジアムは、ビジターサポーターの入場を規制しています。
残念ながら遠征ができませんので、この試合もいつものお店、真岡駅西口から徒歩1分の場所にある「ダネイデ」さんで観戦です。
雨の中、自宅から傘を差して歩くこと40分。本当はもっと早く到着可能なのですが、ドラクエウォークをしながらの遠回りだったので、いつもの倍の時間を要しています。
靴と靴下は完全に濡れていて、ちょっと気持ち悪い状態になりましたが、何とかお店に到着。
ママさんから、過去にお店を訪問した選手の面白エピソードを聞きながら食事をしてキックオフを待ちました。
今でも、サビア選手、パウリーニョ選手、ドゥドゥ選手といったブラジル人選手とは仲良くしているそうです。
サビア選手は、松本山雅FCでもプレーはしましたが、栃木時代が一番楽しかったと言っていると教えてくれました。嬉しいなぁ。
朝も昼も抜いてダネイデ観戦に備えたのですが、アルコールが進んだことで、下の写真だけで終了。
ちょっと呑み過ぎてしまい、帰りの歩きはちょい辛かったです。
【結果】
大宮アルディージャ 0-0 栃木SC
前半 0-0
後半 0-0
【会場】
NACK5スタジアム大宮
【得点】
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【栃木SC警告】
後38 矢野貴章(累積2枚目)
【栃木SCスタメン】
GK オビ パウエル オビンナ
DF 瀬川和樹
DF 柳○育崇
DF 田代雅也
MF 岩間雄大
MF 西谷優希
MF 溝渕雄志 → 黒崎隼人(後45)
MF 山本○廉 → 大島康樹(後33)
FW エスクデロ競飛王 → 韓○勇太(後45)
FW 森○俊貴 → 有馬幸太郎(後45)
FW 矢野貴章
【栃木SCベンチ入り】
GK 川田修平
DF 黒崎隼人 ← 溝渕雄志(後45)
DF 井出敬大
MF 禹○相皓
FW 大島康樹 ← 山本○廉(後33)
FW 韓○勇太 ← エスクデロ競飛王(後45)
FW 有馬幸太郎 ← 森○俊貴(後45)
【審判団】
主審 : 鶴岡将樹
副審 : 蒲澤淳一
副審 : 岩崎創一
【観客数】
1,389人(入場規制試合)
【ピッチ状態】
良芝
【天候】
雨
【順位】
11位
今シーズン2度目の鶴岡主審が裁く試合。
接触に関する笛は軽く感じましたが、大きな疑義がある判定はなく、J3時代と比較すればかなり良いジャッジに感じました。
矢野選手がただ立っていただけでファウル判定された場面はドンマイって感じですが、そこ以外は無難な判定です。
副審は松本山雅FC戦と同じコンビでした。
同シーズンで同じコンビが組むことは稀だと思いますが、これもコロナによる移動が関係しているのでしょう。
オフサイドが90分で1回しかない珍しい試合でしたので、岩崎副審(第2線審)は一度も旗を高々と揚げることはなかったということですね。
前節の・ファーレン長崎戦で負傷した佐藤選手がベンチ外。
ボランチに入ったのは岩間選手で、西谷選手とコンビを組みました。
中盤で相手を自由にさせず、ボールを奪い獲ることもあってなかなか良かったと思います。
岩間選手は守備的プレーとなりますが、積極的にシュートに行くこともあって、これまでの出場で一番良かったように感じます。
西谷選手は攻撃にタメを作ってくれました。
ボールを保持して上りを待つこともあれば、クロスを積極的に入れたりと、攻撃にアクセントを付けてくれます。
FWは矢野選手とエスクデロ選手。
矢野選手が1トップで、エスクデロ選手が2列目中央というポジショニングでの試合となりました。
エスクデロ選手も良かったと思いますよ。
矢野選手との連係がもう少し良くなればかなり期待が持てる攻撃が展開できるはずです。
期待の明本選手は累積警告でこの試合は欠場。
その明本選手の存在がいかに大きいのかが見え隠れする試合展開だったのではと思います。
多くの栃木サポがそう感じていたのかなと。
大宮の攻撃に迫力を感じず、これがJ1を狙うチームなのかと思うほどに強さが影を潜めていた印象ですが、それでも、細かいパスを繋いで前進する勢いは脅威に感じることも。
ただ……クロスもそうですが、最後のパス精度が悪く、大きなピンチはなかったと思います。
エリア内には4人、5人と入ることもありましたが、栃木の守備がことごとく跳ね返していました。
守備は安定感があったと思います。
CKからの事故的失点が怖い展開でしたが、しっかりとゾーンで守り、蹴られたボールに最初に触れてクリアし続けてくれました。
6本あったCKも大きなピンチに至ることはなく、ここ数試合の中では、かなり安心して見られた感じです。
3試合ぶりのクリーンシートでしたが、GKオビ選手と最終ラインの連係がその結果に繋がりました。
大宮アルディージャは、昨シーズンまでの強さが影を潜めていて、不謹慎な言葉かもしれませんが、完全にJ2に染まった印象を受けます。
順位も栃木SCの下ですし、今シーズンでのJ1復帰は困難でしょう。
それでも、ちょっとした切っ掛けでチーム状態を激変させることができるチームですから、怖い存在であることも事実。
今シーズンの対戦は終了となりましたが、1勝1分と勝点4を奪えているのは上出来です。
大宮アルディージャに対して、初の年間勝ち越しを決めました。素晴らしいことじゃないですか。
ただ、今シーズンもナクスタで得点を奪えませんでした。
これで、過去4度あったナクスタでのリーグ戦で、未だに未勝利、無得点ということになります。
ある意味、栃木SCにとっては鬼門となるスタジアムですね。
この試合では、開始早々、大宮にアクシデントがありました。
最終ラインに入ったDF河面選手が前半6分という時間に負傷。
この交代で大宮の戦術にどう影響が出たのかは分かりませんが、予想外であったのは当然で、90分を通しての試合運びに多少の狂いが出たのは事実でしょう。
代わって入った河本選手がCBとしてプレーし、西村選手が同じCBでも右から左にチェンジしたように見えました。
急遽ではありましたが、大宮の守備も堅く、とても安定していたと思います。
中盤はお互いにボールを剥ぎ取る展開でしたが、そこからの展開がちょっと物足りなさを感じたような……。
特に、栃木SCは中盤で何度もボールを奪い、そこから一気に行ければというパスが相手に渡ることも多く、その辺での連係が機能していませんでした。
もう少し落ち着かせてボールを回せればまた違った展開にもなるのですが、大宮の中盤のプレスも早く、なかなか自由にさせて貰えません。
「落ち着きがない試合だなぁ」と、そう言ったサポさんがいましたが、まあそう見えますよね。
プレスの素早さと守備意識の高さがそうさせているように見えましたが、目まぐるしく展開が行ったり来たりするのは、それはそれで面白さがありました。
中央はお互いにこじ開けるほどの戦術はなく、サイドからの攻撃が主体となります。
守備も互いに中央に意識を置いて堅くしていたこともあり、得点は流れの中から生まれないだろうと思ってはいましたが、まあ、その通りの結果となった試合でした。
エスクデロ選手と矢野選手がFWでスタメン出場は初でしょうか。
90分近くまでプレーをしましたが、連係はまだまだこれからという印象を受けました。
ロングボールを競る矢野選手からボールを回収する展開に期待をしていたのですが、矢野選手へのマークは厳しく、なかなか競り落とすことができません。
矢野選手のコンディションはまだまだここからって感じで、この大宮戦では攻撃でのチャンスを演出するいは至らなかったかなと思います。
カウンターからの攻撃ではサイドを駆け上がって得点に期待できる場面もありましたが、そこからアシストを演出するパスには至らず、苦戦を強いられていました。
あと少しで決定機って感じのプレーが多く、それに期待したまま90分が経過したような印象。
選手交代が遅くなった要因の一つがそれだったようにも感じます。
勝ちたい試合で、攻撃陣の交代が後半45分に3枚替ってことは、普通に考えるのであれば、かなり遅いことだとは思いますが、交代が難しい試合展開でした。
田坂監督なりの戦術があっての交代です。
それでも、やっぱり遅かった印象は拭えません。
台風の心配もあり、天候は雨。
そんなこともあり、スタジアムにはかなりの空席がありました。
入場者は1,389人と少なく、これなら栃木サポーターの入場を認めてくれても良かったじゃんと、そう言いたくなります。
応援は禁止されていますが、スタジアムにはずっとチャントが流されていました。
グリスタはずっと静かな状況ですが、このようにチャントが流れていると、チャンス時には思わず歌ってしまいそうです。
雨ですし寒さもあったのでしょうね。
飛び跳ねているように見えるサポさんもいたような? それ、許容範囲内だと思います。
大宮の知り合いサポさんが何度もDAZNに映し出されていて、相変わらず元気に応援しているんだなーと思ったのですが、本当だったらスタジアムで楽しく会話しながら交流しているはずだったのにと、そこはかなり残念に感じました。
コロナが憎くて仕方がありません。
DAZNでは悪戯を画策するカラスが映し出されていました(笑)
5連戦の初戦を獲れなかったのは、これが初めてですね。
ただ負けた訳ではありませんし、連敗は2で止まりました。
心配なのは得点を奪えぬ攻撃。
ここ3試合連続で無得点ですから、ここは早急な修正を要します。
次節は中3日でのモンテディオ山形戦。
グリスタでの試合ですし、ここは絶対に勝たなければなりません。
来場する山形サポさんには申し訳ありませんが、ちょっとだけガッカリして帰っていただくことになります。
勝点1を積みましたが、残念ながら順位は下がりました。
それだけ混戦ってことです。
山形戦で勝利すれば、また順位はUPします。
こうして一喜一憂でるのもサポの醍醐味。最後の結果も大事でしょうが、この途中経過も十分に楽しんでシーズンを過ごすことも大事なことです。
ナクスタまで遠征されたサポさん、お疲れ様でした。
いないとは思いますが、一応、そう書いておきます。
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