FC町田ゼルビアをホームに向かての第22節は、後半戦の初戦となる大事な試合。
前節、惜しくも京都サンガF.C.に敗戦を喫した栃木SCとしては、連敗は避けなくてはならぬ試合で、上位を狙うためには絶対に勝点3が必要な試合でした。
アディショナルタイムの男としてここまで4得点を奪っているDF柳選手をスタメン起用。
この起用が見事に的中し、前半終了間際にCKから頭で押し込んで3試合連続となる今季5ゴール目を奪ってくれました。
栃木でも町田でもなく、流れがお互いに掴み切れなかった前半。
このゴールで栃木は随分と楽になれたと思います。
後半は開始早々から町田ペースで展開。
栃木陣内で試合が進みかなり押し込まれる状況でしたが、これを打開しようと、DF瀬川選手、MF佐藤選手を投入。
しかし、なかなか流れが栃木に来ませんでした。
後半最初のチャンスだったと思うのですが、左サイドの相手スローインからのボール奪取から。
森選手と矢野選手のワンツーでペナルティエリア左へ切れ込んでの右足一閃。
グラウンダーのシュートとなりましたが、GK正面でした。
しかし、GK秋元選手の股下を抜けてゴールへ吸い込まれます。
森選手のJ初ゴールは素晴らしいものがありますが、それでも、これは秋元選手のミスとも取れる得点です。
選手がブラインドにでもなったのでしょうか。
そのGKのことを思うと、素直に喜べない部分もありますが、これも勝負の世界ですし、得点は得点ですから、やっぱり、森選手のゴールを喜びたいと思います。
最後のATは5分と長いものでしたが、危なげなく乗り切って、今シーズン初の2点差勝利を挙げてくれました。
順位は再び7位へ浮上。
次節のアビスパ福岡戦は、その7位の壁を超えるべく、3度目の挑戦となります。
町田の選手の動きはちょっと重かったように見えました。
中盤でのセカンドボールは良く拾われた印象ですが、そこからの展開に迫力は少し欠けている感じで、最後のクロス精度も悪く映りました。
ミドルで狙われると嫌な場面でもパスを回してくれて助かったように見えましたし、何より、エリア内に切れ込まれることもなく、そこが一番に助けられた部分です。
アウェイの町田戦でも、ホームの町田戦でも、試合を裁いたのは窪田主審という珍しい割り振りですが、これもコロナ禍が影響しているのでしょうか。
アウェイ戦では0-2敗戦でしたが、このホーム戦は2-0で勝利しましたので、痛み分けってことになります。
それでも、順位は栃木の方が上ですし、現在の勢いからしても、こちらに分があるようにも思えます。
7試合ぶりのクリーンシートも自信になったはず。
ここから攻撃も守備も安定は増すでしょうから、少なくとも前半戦よりは勝点は稼げるのではと期待をしています。
後半戦を勝利でスタートできたのは大きいですね。
もしかすると、昇格争いに割って入るかも……と、淡い期待も抱いたりしてみます。
それ、私だけじゃないと思うんだけれどな。
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