7回目となるアウェイ遠征回顧録は、2016シーズンの静岡遠征、藤枝MYFC戦を取り上げることにします。
初めてのJ3に苦しむ栃木SCでしたが、リーグ最大となる10連勝を記録しながら勝点を伸ばし、一時期は2位の大分トリニータに勝点9の大差をつけて首位を独走。
今シーズンの昇格チームは栃木SCで決まった。終盤に差し掛かる頃は、そんな声も聞こえて来たほど。
しかし、終盤に来て勢いは失われつつあった時期。
J3リーグ第26節として、残り6試合という時点での藤枝MYFC戦でした。
この試合も勝ち切れず悔しいドロー。
それでも、まだまだサポーターには笑顔がありました。J3優勝、1年でのJ2復帰を誰も疑っていなかったのです。
会場となったのは静岡県袋井市にあるエコパスタジアム。
日韓ワールドカップでも予選2試合、決勝トーナメント1試合が行われた素晴らしいスタジアムです。
車中泊でスタジアムを目指し、景勝地である三保の松原で日の出を見てから到着。
藤枝サポ、栃木サポ、どちらのサポも姿は見られずスタジアム一番乗りとなりました。
待機列を確保しようにも、関係者は誰もいませんし、待機列がどこに形成されるのかも分かりません。
何も先頭に並ぶ必要もありませんから、車中で仮眠していると、知り合いサポも続々と到着。合流後に入場ゲートとなりそうな箇所へ行ったところ何となく荷物が置かれていましたので、そこに続くことにしました。
それ、まだ朝の8時頃だったと思います。
開門直前の待機列には、300名以上の栃木サポが並んでいました。
今思えば、かなりのサポが遠征していたのですね。
自家用車組もかなりいて、駐車場は地元よりも明らかに、栃木方面のナンバーが多く停まっていました。
キックオフ前の様子です。
浦和レッズサポーターの知り合いが、名古屋に転勤したばかりで、ここエコパに栃木SCを応援に来てくれていました。
ゴール裏の解放はなく、メインスタンド端での応援です。
J3というカテゴリでは、ゴール裏が解放されないスタジアムが本当に多くありました。
ゴール裏で応援できぬ悔しさ。
メインスタンド端で応援していると、これがJ3なんだなと、そう思わずにはいられません。
■ 2016シーズン第26節
藤枝MYFC 1-1 栃木SC
先制点は栃木SCでした。
CKからの混戦で、DF広瀬健太選手が豪快に叩き込んでくれたゴールでしたが、記憶ではボレーだったと思います。違っていたらゴメンナサイですが、素晴らしいゴールであったのは間違いありません。
後半早々の選手交代は、攻撃の選手を下げて守備的選手を投入するというもの。
それが2回続くのですが、藤枝の攻撃が厚みを持ち出した時間帯でしたので、守備的に行ったのだと思っています。
失点のシーンは覚えていません。
セットプレーからの失点ではなかたっと思いますが、押され気味の中での失点であったのは覚えています。
ボールが前線に出ることが少なくなり、自陣で苦し紛れに前線へ蹴り出すということが繰り返されていて、追加点は厳しい状況にあったのは鮮明に覚えています。
首位を走るチームらしからぬ試合内容でした。
開門前のスタグル購入はこの1店舗だけでした。
スタジアム内は2店舗でしたから、購入するにはかなりの時間を要することに。長蛇の列でしたよ。
試合後、スタジアムから出るときに、藤枝のスタッフさんが笑顔でこんなことを言うのです。
「また来年もお越しください」
悪気がないのは分かっていますよ。
それでもです。
栃木SCは1年でのJ2復帰を目指し、この試合が終了した段階でも首位にいるチームですから。
「ゴメンナサイ。来年は来ません。J2に戻りますから」とその方に返すと、「あ!」って感じの表情になって、申し訳なさそうに謝罪してくれました。
ただ残念なことに、大分トリニータに逆転を許し、ツエーゲン金沢との入替戦にも敗れ、再びJ3で戦うことになってしまうのです。
2017シーズンの藤枝MYFCとのアウェイ戦は、このエコパスタジアムではなかったですけれどね。
流石は静岡県。
スタジアムの近くにはお茶畑が広がっていました。
富士川SAで車中泊。
そこから日の出を見ようと三保の松原へ。
海岸では多くの方が釣りを楽しんでいました。日の出前から釣りとは凄いですよね。
人生初の三保の松原です。
残念だったことは、ちょっと霞んでいて、富士山がぼんやりとしか見られなかったこと。
三保の松原と富士山という絶景写真は、残念ながら撮影することが出来ませんでした。
静岡遠征といえば「さわやか」でしょう。
多くの栃木サポさんが試合後にさわやかを訪問。
待ち時間は相当なもので、1時間以上は並んだと思います。IC近くの店舗でした。
黄色いユニに戸惑い、並ぶのを諦めて帰って行く地元の方もいたくらいです。
爆弾ハンバーグと比べる方も多いさわやかのハンバーグ。
どちらも美味しいです。
話題というか、ネタというか、静岡といえばここですから、一度は食べておかないとってことですよ。
帰りは案の定の東名渋滞にハマりましたが、あのアスルクラロ沼津戦と比較すれば大した渋滞ではなかったです。
試合に勝てなかったのは残念ですが、このときは確実にJ2復帰だと信じていましたから、まだまだ心に余裕がありましたねぇ。
それが、ここから一気に急降下するとは夢にも思いませんでした。
この5ヶ月後、娘が静岡県にアパートを借りることになろうとは、それも夢にも思いませんでしたよ……。
藤枝MYFCとのアウェイ戦は、2シーズンとも未勝利でしたね。
それでも藤枝サポさんは優しい方ばかりでした。
どちらの試合でも、終了後には「栃木SC!」とコールをくれたり。
また対戦したいとは思いますが、それはJ3という舞台でではありませんよ。
クラブライセンスはJ3ですから、しばらくは対戦は難しいですよね。
J2ライセンスを取得して同じ舞台で戦いたいものです。そのときは、また遠征しますので。
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