『管理』とは、何か?
よく定義されているのが、
人、物、金、情報を活用し、
企業を円滑に効率的に取り仕切る
なんて感じの説明。
大枠で言えば、そうなのでしょうが、
実際に各企業単位で細かく見ると、
なかなか一筋縄ではいきません。
会社の「体系」というものは、
人それぞれの性格が違うのと同じくらいに
多種多様です。
パターン化された『管理』方法では、
いずれ会社内部にストレスが溜まって
問題が噴出します。
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前置きはこのぐらいにして、
では、「鈴鈑工業」のような
板金屋さんでは、どうなのか?
を考えてみましょう。
をザッと図にしたのが、上の画像。
うちと同じタイプの製造業では、
項目としては、どこも大差ないのではないか、
と、思われます。
各部署の中でも、細かな「管理」があり、
その管理している内容が、
他の部署の管理項目とも連動しています。
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例えば、上司からこんな命令が下ったりします。
上司
「手始めにまず、工程管理をやってほしい。」
部下は、考えを絞り、工程管理に必要な情報を
整理しようとします。
そして必須条件が明らかになります。
・部品番号を把握していなければならない
・工程順を把握していなければならない
・各工程のスキルを把握しなければならない
・在庫の状態を把握しなければならない
・トラブル回避を想定しなければならない
・不良(ロス)も把握しなければならない
などなど
ここまで書いて、お気づきの方もいるでしょう。
そう、「工程管理」一つを考えるだけで、
・部品番号→図面管理
・工程順→生産管理
・スキル→技術管理
・在庫→在庫管理
・トラブル→危機管理、外注管理
・不良(ロス)→原価管理
という、様々な管理も同時進行なのです。
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図に示す管理項目全てが密接な関係を持ち、
一つの「部品番号」情報だけでも、
様々な管理項目に流用されているのです。
それを自社の体系に合うように作り上げるのは、
全員の『根気と忍耐』が必要不可欠となります。
それを形にできたときには、
それ相応の恩恵が、
「企業」には約束されるハズです!
次回、後編では、
この『管理』を
パソコン
で行う場合の
「現実問題」に触れようと思います。
つづく・・・