第109話 『管理』について考えてみる 【前編】 | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

『管理』とは、何か?


よく定義されているのが、


人、物、金、情報を活用し、

企業を円滑に効率的に取り仕切る


なんて感じの説明。




大枠で言えば、そうなのでしょうが、


実際に各企業単位で細かく見ると、


なかなか一筋縄ではいきません。



会社の「体系」というものは、


人それぞれの性格が違うのと同じくらいに


多種多様です。



パターン化された『管理』方法では、


いずれ会社内部にストレスが溜まって


問題が噴出します。

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前置きはこのぐらいにして、


では、「鈴鈑工業」のような


板金屋さんでは、どうなのか?


を考えてみましょう。



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当社の流れ、(というか、板金屋の流れ)


をザッと図にしたのが、上の画像。



うちと同じタイプの製造業では、


項目としては、どこも大差ないのではないか、


と、思われます。



各部署の中でも、細かな「管理」があり、


その管理している内容が、


他の部署の管理項目とも連動しています。

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例えば、上司からこんな命令が下ったりします。


上司

「手始めにまず、工程管理をやってほしい。」


部下は、考えを絞り、工程管理に必要な情報を


整理しようとします。


そして必須条件が明らかになります。


部品番号を把握していなければならない

工程順を把握していなければならない

・各工程のスキルを把握しなければならない

在庫の状態を把握しなければならない

トラブル回避を想定しなければならない

不良(ロス)も把握しなければならない


などなど


ここまで書いて、お気づきの方もいるでしょう。




そう、「工程管理」一つを考えるだけで、


・部品番号→図面管理

・工程順→生産管理

・スキル→技術管理

・在庫→在庫管理

・トラブル→危機管理、外注管理

・不良(ロス)→原価管理


という、様々な管理も同時進行なのです。

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先ほどと同じ画像を用いますが、


図に示す管理項目全てが密接な関係を持ち、


一つの「部品番号」情報だけでも、


様々な管理項目に流用されているのです。



それを自社の体系に合うように作り上げるのは、


全員の『根気と忍耐』が必要不可欠となります。




それを形にできたときには、


それ相応の恩恵が、


「企業」には約束されるハズです!



次回、後編では、


この『管理』を


パソコン


で行う場合の


「現実問題」に触れようと思います。


つづく・・・