なぜ、今、「家系図」のことを
取り上げようと思ったか?
それは私自身にもよくわかりません。
ただ・・・
思い浮かんだことが「これ」だったので、
書こうと思いました。
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かれこれ、7年前(平成16年)頃、
私は、自分の家の「家系図」を作ろうと思い、
行動に移しました。
自力で記憶をたどったり、現在生きている
親族達に聞き込みをしたりもしましたが、
曾祖父(ひいじいちゃん)どころか、
祖父(じいちゃん)の代ですら、
ほとんどの情報が聞けない状態でした。
もちろん当時、
日々の仕事もありますし、
時間とお金の範囲も限られていたので、
「気長にのんびり調べていこう」
「10年くらい掛けて完成させよう」
ぐらいに考えていました。
しかし、調べていくうちに、
間もなくその考えはくつがえされます。
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家系図を作る際、
物的証拠(手掛かり)となるものが、
戸籍謄本(こせきとうほん)
と
戸籍抄本(こせきしょうほん)
です。
これらは、その当時に
先祖が在籍していた土地、
いわゆる全国各地に点在しています。
私の安易な考えでは、
その戸籍を何年も掛けて集めればいいや、
というものだったのですが、
この書類たちは、
国の規定で年々「古いものから廃棄」
別の言い方では「除籍」、
されていくことがわかって焦りました。
時間を掛けていられない!
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そこで公的機関に依頼することにしました。
私が7年前に依頼したのは、
菊池行政書士事務所↓
のサイトを目にして、
即座に申込みました。
費用は全部で12万くらい掛かったと思います。
でも私の当時の価値観では、
なにより、
「記録が消え去ってゆく」
ことの方が耐えられませんでした。

依頼してから約3ヶ月ほどで調査が完了し、
送られてきたものが上写真の一式。
現在、巻物は実家に保管してありますので、
手元にはありませんが、
自ら保管しています。
データの中身は、
保存されております。
また、

自分ではとうてい集められないであろう、
先祖の戸籍謄本、戸籍抄本のコピーも
行政書士事務所から送られてきます。
我が家の家系図では、
5代前、「天保10(1839)年生まれ」
の方までしか現時点でわかりませんでした。
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そして、
今もなお、継続して家系図は作成しています。
という家系図管理ソフトを利用し、
日々明らかになる情報を少しずつ
貯めていっております。
ちなみに色んな家系図ソフトを試しましたが、
最終的にルーツ2006を愛用しています。
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よく、家系図を作ることは、
一つの先祖供養の形である、
と言われたりします。
家系図そのものを作ることではなく、
作る過程において、
「過去、確実にいた存在」
を
知ること、
伝えてゆこと、
忘れないこと、
が、供養ではないかと思えます。
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『人は3度死ぬ』
と聞いたことがあります。
肉体が死にこの世から去る時、が1度目。
法事を忘れられた時、が2度目。
そして、
存在すら忘れられた時が、3度目。
その3度目を食い止めるための、
「家系図」であって欲しいと思います。
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今、私たちが気づかなければならないことは、
死んだから、その人が「先祖」なのではなく、
生きている祖父母、ご両親がいらっしゃる方々
にとっては、その方々が一番近い「先祖」なのです。
孝行して下さい。
我々は、
そのへんから
勝手に生えてきたわけではないのです。