第108話 人生経験論7 『家系図』 | 鈴鈑工業のブログ

鈴鈑工業のブログ

板金屋さんの一喜一憂

なぜ、今、家系図」のことを


取り上げようと思ったか?


それは私自身にもよくわかりません。


ただ・・・


思い浮かんだことが「これ」だったので、


書こうと思いました。

---------------------------------

かれこれ、7年前(平成16年)頃、


私は、自分の家の「家系図」を作ろうと思い、


行動に移しました。




自力で記憶をたどったり、現在生きている


親族達に聞き込みをしたりもしましたが、


曾祖父(ひいじいちゃん)どころか、


祖父(じいちゃん)の代ですら


ほとんどの情報が聞けない状態でした。




もちろん当時、


日々の仕事もありますし、


時間とお金の範囲も限られていたので、


「気長にのんびり調べていこう」

「10年くらい掛けて完成させよう」


ぐらいに考えていました。


しかし、調べていくうちに、


間もなくその考えはくつがえされます。

-------------------------------

家系図を作る際、


物的証拠(手掛かり)となるものが、


戸籍謄本(こせきとうほん)



戸籍抄本(こせきしょうほん)


です。


これらは、その当時に


先祖が在籍していた土地、


いわゆる全国各地に点在しています。



私の安易な考えでは、


その戸籍を何年も掛けて集めればいいや、


というものだったのですが、



この書類たちは、


国の規定で年々「古いものから廃棄」


別の言い方では「除籍」


されていくことがわかって焦りました。



時間を掛けていられない!


--------------------------------

そこで公的機関に依頼することにしました。


私が7年前に依頼したのは、


菊池行政書士事務所↓


「あなたの家の家系図」


のサイトを目にして、

即座に申込みました。



費用は全部で12万くらい掛かったと思います。



でも私の当時の価値観では、


なにより、


「記録が消え去ってゆく」


ことの方が耐えられませんでした。



鈴鈑工業のブログ

依頼してから約3ヶ月ほどで調査が完了し、


送られてきたものが上写真の一式。


現在、巻物は実家に保管してありますので、


手元にはありませんが、



鈴鈑工業のブログ
データが入っているCD-Rは、


自ら保管しています。


データの中身は、


鈴鈑工業のブログ
家系図そのものが画像データとして


保存されております。


また、


鈴鈑工業のブログ

自分ではとうてい集められないであろう、


先祖の戸籍謄本、戸籍抄本のコピーも


行政書士事務所から送られてきます。



我が家の家系図では、


5代前、「天保10(1839)年生まれ」


の方までしか現時点でわかりませんでした。

------------------------------------

そして、


今もなお、継続して家系図は作成しています。


『ルーツ2006』


という家系図管理ソフトを利用し、

日々明らかになる情報を少しずつ


貯めていっております。



ちなみに色んな家系図ソフトを試しましたが、


最終的にルーツ2006を愛用しています。

-------------------------------------

よく、家系図を作ることは、


一つの先祖供養の形である、


と言われたりします。



家系図そのものを作ることではなく、


作る過程において、


「過去、確実にいた存在」



知ること、


伝えてゆこと、


忘れないこと、


が、供養ではないかと思えます。

------------------------------

『人は3度死ぬ』


と聞いたことがあります。



肉体が死にこの世から去る時、が1度目。


法事を忘れられた時、が2度目。


そして、


存在すら忘れられた時が、3度目。




その3度目を食い止めるための、


「家系図」であって欲しいと思います。

---------------------------------

今、私たちが気づかなければならないことは、


死んだから、その人が「先祖」なのではなく、


生きている祖父母、ご両親がいらっしゃる方々


にとっては、その方々が一番近い「先祖」なのです。



孝行して下さい。




我々は、


そのへんから


勝手に生えてきたわけではないのです。