これまでに書いた記事です。
誰が次期総理になるにせよ、日本主導の下、着々と進めてほしい。
岸信夫防衛相は22日、英国のクイン国防担当閣外相と防衛省で会談し、航空自衛隊の次期戦闘機について、エンジン開発協力を加速させることを確認した。クイン氏は防衛装備品の調達を担当。岸氏はクイン氏の来日について「日英の防衛協力関係がさまざまな面で深化している証しだ」と強調した。
日英は7月、次期戦闘機の動力や推進システムに焦点を当て、共同開発を進めていくことで一致。会談では、その後の進展や地域情勢について意見交換した。
岸氏は米英豪3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に関し「インド太平洋地域の平和と安定にとって極めて重要であり、歓迎する」と述べた。
日英関係が、極めて良好であることと、次期戦闘機開発も順調に進んでいる様子であることを示唆した記事ですね。
イギリスが次期戦闘機に搭載予定のエンジン開発についての解説は、既に以下の記事で行っていますので、まだご覧いただいていない方は、よろしければどうぞ。
言うまでもなく、戦闘機(いや、航空機のほとんどにとっても)のエンジンは、最重要部品で、最高レベルの技術と防衛秘密に属するものです。
ここにイギリスが関わる意味は、それだけ日英の友好関係の深化と信頼が増している証でもあります。
そうでなければ日本もイギリスに情報開示できませんし、イギリスにしても、イギリス開発中の次期戦闘機テンペストに搭載する前提での開発には、至らなかったでしょう。
日英共同開発エンジンを双方の最新鋭戦闘機に積むという事は、お互いの戦闘機の防衛秘密を共有することを意味しますから。
それは双方に信頼関係が出来ていないと、あり得ない話です。
無論、お互いに有用な技術を持っていることが前提ですが。
戦闘機エンジンに関して高度な技術を持っている国は、何も日本に求めなくとも、アメリカやフランス、ドイツなど、多くの実績を持った国があるのですから、イギリスにとって共同開発国が日本であることは、マスト(絶対)ではなかったはずですから。
イギリスはTPP参加を申請していますが、こういう取引が出来るなら、加入の資格を十分持っていると言えるでしょう。
今後も次期戦闘機開発が順調に進み、日英で大きな実りが得られることを期待したいですね。