舞台じゃなくて映画だけど、昨日、お姉ちゃんと「武士の献立」ってのを見てきました。
ストーリーは、まあ、深くはないです。
よかったのは献立とあるとおり、出てくる料理。
美味しそうで思わず生唾ごくり。
加賀って、西の文化も東の文化もちょうど半々に取り入れていて、日本海側の実直さも入っていて、ちょうどいいのよね。
将軍家に匹敵する財力の持ち主である加賀藩が全力で接待するんだから、相当な料理よね。
五の膳超えたあたりで「ま、まだあるのぉ?」とため息出たくらい。
ヒロイン上戸彩ちゃんが作る日々の料理も美味しそうだった。最初、旦那と料理勝負するくだり、本当に腕の差があるって感じだった。
漁師町の嫁であるママリンが以前から「魚をさばく時、特に刺身にする時は早く包丁を引かないとダメ。のろのろやってると、手の温度が魚に伝わって味が落ちる」って言ってたんだけど、同じことを映画の中でも言ってた。
親近感といえば、舟木家にあったお仏壇。
実家にある仏壇と似ていて「ああ、やはり北陸文化だなあ」としみじみ。新潟の仏壇って北陸の文化が流れてきたらしいから。
ストーリーはさっきも書いたけど、深くはない。でも「わかる、わかるぅ」と納得しまくるものだった。
旦那の元カノみたいな人が近くにいるのってイヤだし、お互い気持ちが残ってるのを感じるのはものすごくいや。
それでなくてもバツイチで年上で武家の出でもなくて、引け目はいっぱい。
いきなり跡取りになった旦那の気持ちもわかるけどねえ。
旦那の刀を持って家を飛び出したときは、あたしもそうやっちゃうかなと思った。
「あなたさえ生きていてくれれば」
これは女性全員が共感すると思う。
成海璃子ちゃん演じる小夜(旦那の元カノですな)は、武士の妻として旦那を送り出す道を選んだんだろうけど、春は生きていてほしいという気持ちだけで体が動く。
裏切り者と言われても自分のダンナには生きていてほしいの、そういうもんなの。
お貞の方と大槻さんのラブストーリーはもう少し書きこんでほしかったな。
宴会で目線だけでも交わすとか、もう少し愛し合っていたってのを見せてほしかった。
最後、春が家を出て行くのも切なかったな。自分がいなくなれば旦那と小夜さんは晴れて一緒になれる。
小夜さんの旦那もいない、跡を継ぐ家もない。小夜さんが嫁に来る障害は自分以外もうない。
子供が産めることも立証されてるわけだし。
ま、旦那さんが宝塚の男役ばりにカッコよく迎えに来てくれるのは見えていたけど、でも、浜辺に来た時はきゅい~んってなったわ。
あ、旦那様のふんどし姿も素敵です。逆三角体型で
うちのだんな様はひげも剃らずに昼寝ぶっこいてるけどね~。