![失恋の思い出](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
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「失恋」というと最初に付き合った相手にふられた20歳のときを思い出す。
付き合ったというのは間違いw 正確には二股をかけられていたのさ。
考えてみたら「好き」「つきあおう」と一度も言われてないし、デートは電気屋とマックだし、その他、付き合ってるとは言えないことばかりだった。友達にも「それ違う」って何度も言われたし。
でもあたしは彼が大好きだったから耳をふさぎ続けた。都合が悪いことに目をそらし、彼を追い続けた。
彼はあたしがこんなにマジになるとは思わなかったんだと思う。で、どんどん周りが見えなくなって、束縛しようとするじめじめした女になっていった。
彼女でもない女に束縛されて、じめっと見つめられたら男はひくよね。彼がどんどんあたしから遠ざかっていこうとしてることに気づきながら、逆に追いかけてしまった。
電話も避けられていたとある日、珍しく彼が電話に出てくれた。
彼が何かを言おうとしてることに気づいて、あたしは一生懸命自分から話を振って彼が切り出すタイミングを奪っていた。
でも、いつしか話題が尽きて、彼に「前から言おうと思っていたけど」と切り出された。
なのにw
あたしは「言おうとしてることはわかってる。いや。聞きたくない」と逃げようとした。
彼は許してくれなかった。
「お前のことを彼女としてつきあうことはできない」
はっきりと、最終勧告を告げられた。
本命の彼女がいること、あたしを彼女にするかどうか真剣に考えたけど、無理だったと。
「振った俺が言うのもなんだけどな、もっと自分に自信を持て。『あたしなんて』と卑下しすぎる。それは男にとって結構しんどい」
彼の言葉は今でも耳に残ってる。本当にあたしは自分に自信がなくて、恋愛に対して弱気になってしまって、逆に相手に負担を与えていたのね。
それからあとは・・・・、CHAGE&ASKAの「終章-エピローグ」という歌そっくりな世界。
「今夜はお前の好きなだけ電話に付き合ってやるよ」といわれ、この電話を切ってしまったら本当に終わってしまうと、たわいもない話を続けて、2時くらいかな、彼から「もう、いいだろう?」と言われて、これ以上は引き伸ばせないと電話を切って、しばらく瞬きもせずに電話を見つめた。
泣いてすがるような別れをしたくなくて、必死で自分を奮い立たせて、電話が終わったら放心状態。
とりあえず寝なきゃと布団に入ったけど、眠りについたのは明け方。休みだったから昼まで寝ていられるのに、7時には起きて、テレビを見ていた。
狙ったような偶然というか、翌日がCHAGE&ASKAのコンサート。「終章-エピローグ」が流れた瞬間、それまで泣いていなかったのに、涙がぼろぼろこぼれてきた。本当に終わったんだと実感した。
彼を忘れるのにすんごい時間がかかった。つらかった。でも、やっぱり彼と同じくらい深く熱く人を愛したいと思うようになった。今のダーと付き合うまで、何人かとつきあったけど、「もっと好きになりたい」「もっと深く思いたい」とフラストレーションがたまった。満足する基準は、彼だと思う。
彼があたしの恋愛のすべての原点だと、今では懐かしく思うのです。
あの涙も苦しみも無駄ではなかったと。
長文を読んでいただき、ありがとうございましたm(._.)m