とがったかたい毬に覆われた


蘇芳色に色づく前の艶やかな緑を纏った毬は美しく、見入ってしまいます。



その毬が秋の色になるころ、その中にはころんとした可愛らしい



今回のお菓子は、そんなを焼いたような『焼栗』。




yakiguri




外は桃山。


中は漉し餡。


桃山のほんのりとした甘さもあり、ほっとする味です。



この可愛らしさを見ていると、何となく幼子を思い浮かべてしまいます。



   瓜はめば 子ども思ほゆ  栗はめば まして偲はゆ


                     何処より  来たりしものそ 

 

                              山上億良



親のありがたみを感じます。




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ついこの間までまだ暑さを感じていたのですが、気づけば雨が滴る中、しっとりとした風に吹かれていました。



葛まんじゅうというと夏のものですが、こんなしっとりとした秋の日に、しっとりとした葛まんじゅうもいいものです。



今回のお菓子は見目麗しい『葛まんじゅう』。




kuzumannjuu


漉し餡のまわりを葛が綺麗に彩っています。



綺麗な


綺麗な



まさに青丹よし。


奈良の都のを思い浮かべる一品です。




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旧暦9月9日の重陽の節句。



前日の8日。


菊の花を真綿で覆い、花の香りを綿に移します。



それを翌日、朝露で湿ったこの真綿で身をぬぐうと長寿を保つと言われていました。


なので『菊の綿』とも言います。



もともとは中国の行事ですが、その昔に日本に入って来て、宮中行事になりました。



今回のお菓子はそんな古い謂れある名を持つ『着せ綿』。




kisewata


外はこなし。


中は漉し。



色鮮やかな紅の菊の花。


その頂には綿。



古の宮中行事を思い描きながら。


恙無く日々を過ごせますように。





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