下図のような直列 2本スプリングの荷重に対する応答は次のように考えた。
上スプリングの上端 A点は車体と共に動き、上下 2本のスプリングの接触位置 B点は
2本のスプリングの釣り合いで自由に上下し、下スプリングの下端は車軸に付いて接地している。
0 G から 1 G 状態になった時の A点(車体)、B 点(スプリング)の応答を求めた。
前回は、1 G になると A点、B点共に車体重量が加重するようにプログラムしていた。
そのため、B点の応答が速く、A点の応答も速くなる。
今回は、車体重量がまず A点に作用して上スプリングが縮み、上スプリングの縮み分の荷重が B点へ
作用して下スプリングが縮み、下スプリングの縮み分は上スプリングの伸びになると考えた。
その上下のスプリングの釣り合いの状態変化を FreeMat を用いて計算した。
左図:上副スプリング・下主スプリング構成、 右図:上主スプリング・下副スプリング構成
バネ定数 主 10 kgf/mm、副 1.5 kgf/mm(自由長 60 mm・作動長 39 mm・密着荷重 70 kgf)
1 G ストローク:A 点 64 mm、B 点 25 mm. A 点 64 mm、B 点 39 mm.
青線:A 点位置、緑線:A 点速度、赤線:B 点位置、シアン線:B 点速度
減衰係数:400 kgf s/m
減衰係数:600 kgf s/m
減衰係数:700 kgf s/m
減衰係数:800 kgf s/m
このバネ定数の組み合わせでは、減衰係数は 600-700 kgf s/m で良いのかなと思われる。
バネ定数 10 kgf/mm の 1本スプリングでは、800 kgf s/m が良さそうだが、
ツインスプリングでは、弱くした方が良さそう。
揺れ戻しの大きさの見た目の判断とは何ともスッキリしない。
急ぎ、評価方法の検討が必要だ。