Surf’s-Up -10ページ目

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

Love This Giant/David Byrne & St. Vincent



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 デヴィッド・バーンとセント・ヴィンセントのコラボアルバム。


 バーンがブライアン・イーノとコラボしたEverything That Happens Will Happen Todayというアルバムがあるが、ここでは驚くほどにバーンの歌に焦点が当てられていた。そこにあのブライアン・イーノが関わる必要があるのか?という疑問もあったが、バーンの抜けの良いヴォーカルがどうにも新鮮で、結構好きな作品だった。


 それにしても、デヴィッド・バーンとセント・ヴィンセント、音楽的偏差値が異常に高いアルバムになるんじゃないかと思ったんだけど、いい意味でかなり聴きやすいアルバムに仕上がっている。


 まず耳を引くのがほぼ全編にわたって、ブラス楽器が導入されていることだ。サックスやトランペットがシンフォニックというよりはブラスロック寄りな響きをもたらしているので、互いのセンシティブな部分がかなり緩和されているように感じる。


 音の世界観はもろバーン。ではその中でアニー・クラークはどんな立ち振る舞いをしているのか。


 これが実に見事にはまっていると思う。彼女のエキセントリックを帯びたヴォーカル、ギター・プレイが「飛び道具」的な扱い方をされずに、歌の世界観にしっかりと鎮座している。この据わりの良さを「つまらない」と見る人もいるだろうけど、個人的には抑制・制約のある中で彼女の個性が、どのような光を放つのか、それを見られたことに満足している。


 多少のひねくれ感を秘めながらも輪郭のはっきりしたメロディー、土着的なリズム感は、僕なんかは後期Talking Headsを想起してしまう。そんな単純なものではないんでしょうが(笑)


 ★★★★(2/2/13)






最近パソコンを新調しました。


その設定に手間かかりまくりで、しばらくネットを楽しむ時間もとれず。


というわけで、久しぶりの更新だ。


なぜ買い換えたかというと、最近無線LANでのインターネットが不安定でよく切れるから。


でも、それは本体のせいではないらしい。結局はファームウェアのせいだった。


もう一つの理由はシステムをSSDにしたかったから。


しかしこれも手間取った。バックアップを取ると、容量オーバーで移行できない。


なので転送ツールで、と思ったんだけど、これもぎりぎり。


結局音楽、画像など、細かく分けながらCドライブに。それからDへ。


あと64ビットになったために、ソフトの更新やアップデートが必要になり


それらを続けるうちにもう1週間近くたちました。


SSD,本当に静か。今までサムソン製のすんごいうるさいHDDだったんだけど


その時のストレスが全くない。もちろん速いし。


今日やっとゆっくりネットを楽しんでいます。


で、感涙の映像を発見!


これ です!!


演奏は・・・まぁ、でも、ピーターとマイクが(涙)

Lonerism/Tame Impala



¥1,704

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 オーストラリアのバンド、Tame Impalaのセカンド。2009年にはサマソニで来日を果たし、2010年にはファースト「Innerspeaker」をリリース。この頃から英米でかなりの注目を集めていたようだが、僕は全然知りませんでした。



このセカンドは、あのNMEでは2012年のベストアルバムの1位になり、pitchforkでも確か9点だったと思う。9点ってなかなかない。もっとも僕は全然この点数をあてにしていないんですが。



音楽性は簡単に言うとサイケ感あふれるロック。中後期ビートルズのエッセンス(ヴォーカルがジョン・レノンみたい)に、現代流のサウンドスケープを上手く組み込んでいると思う。



マーキュリー・レヴや近作のフレミング・リップスあたりが独自の色を出しながら推し進めてきた路線を想起するかもしれないが、彼らの場合はもっとオーソドックスな音を出しているように感じられる。



なんというか、前者はサイケデリアを高次的なものに発展させるためにどうアプローチしていくか、そこに表現の欲求を見いだしていたような感がある。



それに比べるとTame Imparaの場合は、サイケの本質である高揚感や陶酔感を感じられる仕掛けを、いかに楽曲に作り上げていくか、そこに重きを置いているような感じがするのだ。



その仕掛けはメロディーにもあるし、サウンドプロダクションにも巧妙に組み込まれている。



60年代を感じさせるメロウさ、暖かみのあるアナログチックな音色など、サイケ・ロックの鉄板的要素を基盤にしつつも、Tame Imparaならでは、と言える世界観を楽曲ごとに構築できている点はさすがだ。



ただ、個人的に「やんちゃ感」を勝手に期待してしまっていたため、これまた勝手な「物足りなさ」も感じてしまった。なかなか最初の印象というものは拭えないもので(笑)。1stはかなり「やんちゃ」してるという評判を聞いたことがあるので、これを機会に聞いてみようかな。



★★★★(23/1/13)







「この人にほめられると嬉しい!!」という人っていませんか?


ほめられなくても、声をかけてくれるだけで嬉しいという人。


あれは、なんなんでしょうかね?


決して大げさな言葉じゃなくても、なんかじんわりと染み渡る。


「よかったよ」「おめでとう」なんてありふれた言葉でも、何とも嬉しくて、


一日元気で、良い気持ちで過ごせてしまう。


言葉のチョイスがどうこうではなくて、人柄に寄るところが大きいんでしょうが。




例えば、前の職場でお世話になったO先生。


普段決して言葉数は多くないんですが、芯がしっかりしていて


本当に思ったことは、ビシッと伝えてくれる人でした。



で、そういう人には自分もいろいろな言葉を返していきたいと思います。


ただ「ありがとうございます」ではつまらない。そんな平坦な言葉では感謝は表せないのです。


自分も心がけています。


そして、そんな気持ちにさせるような人間になれればと思うんです。




でも最近、残念ながら自分にはそういう要素が少ないんだなと思うことがあります。

リアクションでだいたいわかる。


まだまだ自分磨きが足りないのか、芯がないのか。


薄っぺらいんですね。まぁ、それが現状。


ってな感じで、少々暗いです(^^;)




ここでちょっと元気になる曲を。



20年以上前、この曲で毎日を乗り切っていました。


この頃のマイルス、なんか栗原類みたい。





「僕はたぶん大丈夫だと思うんだ」




よし、明日もがんばる!!




スノーボードで知らぬ間に、首を痛めていました。


ある角度に曲げると激痛が走ります。


だから寝ていても首の角度が変わると痛くて起きてしまう。


本当、首って厄介ですね。




昨日、夜10時過ぎに僕の「師匠」からメールが来て、


「エントリーした?」と。


そう、昨日はサロマ湖100kmウルトラマラソンのエントリー開始。


昨年は体調が悪くて躊躇していたら、あっという間に締め切られたのです。


慌ててランネットにアクセス。するとすでに600人待ちの状態。


それでも、このランネット、こういう状況に素晴らしく強くて、


10分ほど待っただけで、エントリーの手続きができました。


いやー、エントリーしてしまった。


フルマラソンの約2.5倍。普通に考えたら走れるわけないと思うんだけど。


ガーミンだってバッテリー切れするでしょ。


考えると逆にモヤモヤします。


想像尽きませんが、半年後にレポートしますので。




手帳に、今年行く予定のライブを整理してみる。


3/3 曽我部恵一BAND (札幌)


3/8,9 仲井戸麗市(札幌か帯広)


3/30 岡村靖幸(札幌)


あと今年は遠征もちょこちょこ行こうかなと思っている。


5月にブラーとマイブラ来るフェスもあるし、HostessのWeekenderも気になるし。


夏フェスはサマソニが今ガンガン攻めに行ってますね。


まさかのローゼズ前夜祭・・・メタリカの代わりで良かったのに。


そうなると、フジはどうなるのか。アトムズ・フォー・ピースかな。


個人的には今年はArcade Fireが見たいんですよ、もうどうしても。


だから出る方に行こうかな。






でもローゼズやっぱり見たいかも。




東京は大雪のようですね。




ほんの数日前は全くなかったのに。




10年以上前、雪の降る東京に行ったことがあって、




「この程度の雪で交通機関がまひするのか?!」と




驚いたことがありました。




東京の皆様に、何もないことを祈って。






ある時、ある女の子が




「悲しいときこそ、なぜかメールでは派手にデコっちゃう」なんてことを言っていた。




その気持ちはよくわかる。僕もさすがに派手にデコったりしないけど、




普段あんまり使わないくせに、悟られまいと妙に使っちゃったりすることがある。




そうすることで覆い隠してしまいたくなる。




本当の悲しみは、なかなか自浄することができない。




ただただ、痛みが治まるその時を待つだけだ。




雪が僕らの哀しみを覆い隠してくれるのなら、




どれだけ降っても良いと思うんだけど。



photo:01



スタジアム・ロックは嫌いではない。ロックである要素は様々あるけど、大衆を有無を言わせず飲み込んでしまうような吸引力も明らかにロックだと思うから。

MUSEもまさに、彼ら自身が生き様としてそれを受け入れ、その立ち姿で自分たちの音を鳴らす存在になったんだと思う。

それ以上は言いませんが、まぁ、すごいですよ。



iPhoneからの投稿
photo:01



東京はでかい建物多いなぁ。

こうやって、車窓を撮るのが、なんか好き。

遠くにスカイツリーらしきものも見えます。




iPhoneからの投稿

photo:01



雪がないことに、今更感動!

もう、ウンザリなんだ、雪。


iPhoneからの投稿

第3位 Mr.M/Lambchop







 今年一番の出会いだったかもしれない、ラムチョップ。ジャケットのインパクトでなんとなく聴いたものが、こんなに素晴らしかったとは。カート・ワグナーの誠実な歌と、決して出過ぎることのない、曲の世界観を強固に支える演奏。これ聴くと、本当ウィスキーが進みました。





第2位 Coexist/The XX










 


蒼暗い洞窟で響く音楽、彼らにはそんなイメージが思い浮かんでしまう。そこにある張りつめた空気さえリアルに感じさせる表現力の豊かさが半端ではない。しかもこんなにミニマルな手法で。感性をじわじわと浸食されていった人も多いんじゃないだろうか。




第1位  Swing Lo Magellan/Dirty Projectors










 唯一迷わなかったのは、この1位だけ。もうダントツに1位はこれでした。サウンドの先進性は前作で一旦区切りをつけ、ここでは自由なリズムとヴォーカリゼーションがしなやかで美しいグルーヴを描いている。そして、音のアイディアの豊富さ。アコースティック主体、あくまでシンプルな作りなのにどこまでも奥行きのあるサウンドスケープ。何度聞いても飽きることがありません。





今年のベストアルバム選びは非常に難航しました。
My Best Fiend,Perfume Genius,Lotus Plaza,Dinosaur Jrの4つは、最初は入れていたんですが泣く泣く落としました。10枚という括りはもう必要ないのかもしれないな。