ここ近作の歌寄りの展開から、今作ではかつての透徹とした静的トラックが復活を見せている。個人的には「Takk」が一番好きなアルバムなので、受け入れられるかと不安だったのだが、全然よかった。狂ったようなストリングスが暴力的にさえ聞こえるVarúð、淡々としているようで、ゆったりと姿を変えていくラスト2曲がもう最高に素晴らしい。
第5位 Django Django/Django Django
電子音、サンプリング、トライバル・ビートが生み出す独特のグルーヴ、そして牧歌的なメロディーとハーモニー。これが本当に癖になる。サウンドの組み合わせ方に抜群のセンスを感じた1枚。このセンスさえあれば、まだまだ良い作品を作り続けそう。
これも本当によく聴きました。歳のせいだろうか、なんだかこのモノクロームな世界がすごく心地よくて。時々ギターノイズから離れたくなることさえある。でも、そういう自分の志向とは無関係に、洗練されたメロディーとサウンドスケープが素晴らしい。