これは最初、もっと上位でした。というか、1位でした。でも選考していくうちにこのポジションまで。ちなみに、同じようなアクションでJames Brakeはランク外となってしまいました。
沸々とわき上がってくる感情を激情的に吐き出すのではなく、時間をかけて丁寧に綴っていく様が、幽玄的な音像となって浮かび上がってくる。それはかなりの衝撃でした。どれだけ音楽をよく知っていても、作れるとは限らない、センスの占める割合の高い音です。
第4位 Let England Shake/P.J.Harvey
これもリリース時はベスト3には入るだろうと確信していた作品。とにかくP.J.Harveyの佇まいが音からびしびし伝わってくる。サウンド面の徹頭徹尾の力強さ、ストイックさはもちろんのこと、彼女の歌が素晴らしい。ヴォーカルスタイルを微妙に変えながら、言葉や思いを大切に紡いでいる。女性アーティストがベストアルバム入りしたのはすごく久しぶり。