子供に「幸せになる許可」を与えるために親ができること | 心理カウンセラーの魔法の子育て

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昨日は小学生の娘の運動会に行ってきました。

 

この子育てブログを書いている関係で、私のことをものすごく良いお父さんのように思ってくださっている方がいらっしゃるのですが、

 

それはとんでもない誤解で、

 

実際は一般的な父親らしいことはあまりしていません。(ドヤ顔で言うことではありませんが…(笑))

 

 

運動会となると世のお父さんは、開場前から場所取りのために荷物を持って並んでいるそうですが、

 

私は運動会が始まって、ラジオ体操をしている頃に目が覚めて、運動会の途中からテクテクと歩いて参加します。

 

 

娘のことは毎日家で見てるし、別に運動場で見なくても良いんちゃう?などと思っているのです。これが良くも悪くも私の感性なのです。

 

 

世のお父さんはビデオやカメラに三脚にと、子供の勇姿を記録することに集中していますが、

 

私は「記憶に焼き付けたら十分じゃない?」などと言います。

 

(とは言え妻に言われてビデオは撮りますが)

 

そして運動会に飽きたら途中で一人で家に帰ります。

 

 

学校と家が近いので、「出番が近づいたら電話して」と妻に言い残して家に帰り、優雅にコーヒーを飲みながら新聞を読んだりします。

 

 

そう言えば去年、2日かけてディズニーランドとディズニーシーに行った際も、2日目のシーの途中で、「あかん無理!」となって、昼過ぎにホテルに帰りました。

 

 

もちろん妻と子供達だけでも十分に楽しんでいられそうだと判断したからですが、

 

私は家族のためにあまり我慢をしないのです。

 

 

家族のためにこうあるべきとか、お父さんはこうあるべきみたいなものには一切従わず、自分の感覚やニーズを尊重してそれに従います。

 

なぜそんなことをするのかというと、

 

 

そこで無理に我慢して付き合っても、自分の無意識の中に恨みや被害者意識が残るだけだからです。

 

 

その蓄積された恨みはどれほど我慢して見せないフリをして頑張っても(むしろ見せないように頑張れば頑張るほど、隠せば隠すほど)、エネルギー的に家族全体に影響し、

 

子供たちに罪悪感を生み出すというメカニズムを、セラピーの中で嫌と言うほど見てきているからです。

 

 

「お前たちのためにお父さんは我慢しているんだ…」と、そんなエネルギーを発している父と同じ空間に生きる子供たちのことを考えてみてください。

 

 

子供たちはお願いした訳ではないのに、何かを返さないといけない気がして、無意識に罪悪感を作り出し自分を重くすることで(不幸になることで)その返済をしようとします。

 

(これを心理療法の世界では「幸せになってはいけない」というビリーフ(信念)を持っていると言います。)

 

 

そうやって、子供の心は重くなっていきます。

 

これは子供としてもたまらないですね。

 

 

自分が「貸して」と言った覚えがないのに、勝手にどんどん借金を背負わされていくわけですから。

 

理不尽です。

 

 

中学生くらいになって「お父さん嫌い!」となる理由の一端も(あくまで一端ですが)ここにあります。

 

 

幼い頃は自身の子供らしい表情や姿形の「可愛らしさ」によって親に返済できていたものが、

 

中学生になると容姿が変わりその返済が追いつかなくなり、日々の親の我慢のエネルギーが負債として重くのしかかるようになります。

 

 

そのため、親と一緒にいるととても不快なのです。

 

自分でも理由がわからないままにイライラするのです。

 

一緒の空間にいるだけで重く窮屈になる感じがするのです。

 

だから避けるようになります。

 

 

 

親としても、子供たちにそんな負債は背負って欲しくないですよね。

 

だから私は、子供をほどほどにしか優先しません。

 

少なくとも自分を犠牲にしてまではやらない。

 

 

とはいえ子供が喜ぶ姿を見るのは嬉しいものですから、子供のためにしてあげることもたくさんありますし、一緒に遊びますが、

 

それはあくまで私が気持ちよくなりたいためであって、子供のためではないのですね。

 

 

我慢して、子供に負債を背負わせるまでは頑張らないように注意しています。

 

自分自身が日々ご機嫌でいられているかを、子供達の幸せと同じくらい大切に見ています。

 

 

その結果、子供たちは心を晴れやかに生きています。

 

 

「親も楽しんでるんだから、自分達も楽しんで良いんだ。」という信念が、心の根底に備わっているのが分かります。

 

 

これは自己重要感と共に、親として私が子供たちにプレゼントしたかった信念の1つです。

 

 

「私には人生を楽しむ権利があって、世界から思いのままに豊かさを引き出してよい。それを味わってよい。」

 

そういう信念が、子供たちの人生を支えてくれれば良いなと思うのです。

 

 

 

お父さんは勝手に仕事して好きなことやってるみたいだし、お母さんも一緒に遊びたい時だけ遊ぶし、嫌な時は嫌と言う。

 

だから私も自分の人生を思う存分に楽しむぞ。嫌な時はNO!と言うぞ。

 

 

お互いが対等で、そこに妙な重さが無くて清々しいのです。

 

 

 

さて、このテーマをもう少し深めてみましょう。

 

 

 

【負債はどこからやってくるのか】

 

 

今説明した幸せになってはいけないようなエネルギーを「我慢という負債」と呼ぶとすれば、

 

それがどれだけ大きいかは、家族の文化によってそれぞれです。

 

 

ご家族を見るとなんとなくわかりますよね。

 

この家には何か重くグッと堪えるようなエネルギーがあるな。

 

この家は軽くぱーっと広がるようなエネルギーがあるな。

 

 

これらは単に親の信念だけの問題ではなく、親の親、さらにその親と、代々の家系の無意識によって引き継がれ蓄積されていったものです。

 

家系だけではなく、会社などの組織を見てもありますね。

 

「俺達も若い頃に苦労してきたのだから、お前たちも苦労しろ」というような思いが負の遺産として蓄積されている会社が非常に多いです。

 

日本の経済活動の多くがその負債のエネルギーによって動いていますが、

 

たまにはそういったエネルギーの無い職場もあって、そういう環境で働いてみると労働というものもとても気持ちの良いものです。

 

 

同じように家系にも「我慢という負債」の蓄積が大きい家系と小さい家系があります。

 

 

私がセラピーを通じて見てきた中ではっきりしている傾向があって、それは、

 

 

田舎で百姓を長くやっていた家系は我慢の歴史が大きく、その負債がまだ私達の世代にも重くのしかかっているケースが多いです。(私もこちらです)

 

逆に都市部にルーツがある家系はそのあたりが驚くほど少ないのです。

 

ですので、情報の溢れる今の時代、我慢などせずに好きなことやってお金を稼ごう!なんてことが比較的抵抗なくできます。

 

 

でも「私達も我慢してきたのだから」という我慢の負債が大きい家系では、なかなかそういった選択ができませんし、そもそもそういった可能性や情報が目に入ってきません。

 

 

お金を稼がないとと勉強を頑張っていたりしますが、実はお金を稼ぐことではなく、勉強という苦労によって負債を返すことをやっていたりします。

 

なので苦労する割には豊かになっていかなかったり、豊かさにつながりそうなポイントは上手に外していたりします。

 

 

さて、あなたの家系はどうでしょうか?

 

 

「我慢という負債」は大きい方ですか、小さい方ですか? あるいは「人生楽しもうよ!」という貯金の方が多い家系ですか?

 

 

全く負債の無い家系に生きた人には、ここで書いている話は全くピンと来ないかもしれません。

 

でも、日本人の多くは実感されていることと思います。

 

私達の無意識にあり、豊かな時代においてもなお私達を閉じ込めている力、我慢しないと…と、苦労へと仕向けている力。

 

そういう力が確かに自分の中にもあるなと。

 

 

であれば、このエネルギーをできる限り減らして、子供たちに自由を与えてあげたいものですね。

 

これだけ豊かで選択肢が増えた時代です。

 

子供たちには軽やかにご機嫌に生きて欲しいものです。

 

 

そのためにも今日から家系に流れる我慢の負債を減らして、喜びの貯金をして行ってほしいのです。

 

 

負債を本格的に解消していくには、セラピーではまずは自分の親との関係や家系を見直して、そこにある罪悪感や親の苦労に敬意を払って癒やしていきます。

 

ですが、日頃の心がけレベルで大切なのは、

 

 

 

自分の機嫌は自分で取る。

 

 

ということですね。

 

言い換えると、子供達に対するのと同じくらいに自分の中の子供の面倒も見るということです。

 

 

決して日々の生活や社会の被害者にならないことですね。

 

 

こういった親の姿勢によって子供たちにもたらされる信念(ビリーフ)

 

 

「私には幸せになる権利がある」は、

 

 

教育などよりももっと深く無意識のレベルで人生のベースとなり、その子の幸せのキャパシティを決めるものですので、

 

 

是非とも意識してくださいね。

 

 

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