この天球の下、アイドリングストップがいかに無限小かを証明するには帰謬法を用いるしかない | スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

二十日(土)
午前三時すぎに寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。
朝から一族直し。直し終える。しかし、まだ漏れはありそうだ。もう一回くらいは通しで見直したいところ。
A県の賞向けに、昔、短編だったころの慰霊が使えるかもとまた性懲りもなく悪知恵が働き、少しだけ枚数が足りなかったから直してみる。まァ、わるくないですね。
買い出し。
西村寿行『宴は終わりぬ』を読む。
エッセイ集。おもに、肚の立ったエピソード。それよりも五木寛之との往復書簡がもっとも興味深かった。
山越はできれば時代を明記したくなかったが、単純にわかりにくくなるきらいがあると感じ、ハッキリと書き直した。
一族の見直し、二周目。やっぱり修正漏れが気になるから。しかし、明日で終わるかねぇ……。
S江賞用の雪解小説も体裁をととのえておく。

二十一日(日)
リライトはいいけど、どこがダメだったかをちゃんと分析して……という言葉を吟味する。
やっぱり一族に関しては、現実のデリケートな社会問題をあげつらっているところが一番のネックなのではないかと感じる。今回、時期こそ変えたが……どうなのか。物語の根幹にかかわる部分なので、どうしようもないのか。
午前一時半すぎに寝る。

午前十一時前に起きる。雨。休日。
起きて、ふと思う。あの社員を、女から男に変えたらどうか。そうすれば、あの事件を連想する者はいなくなるだろう。試しにやってみるか。どうせ大きく変えなきゃ無理なんだ。

二十二日(月)
なんとか今日で最後まで直し終えた……。問題の人物を男に変え、時期変更漏れのチェックも同時に(やはりいくつか漏れはあった)。そして改行を効果的に入れて読みやすく。いままでで一番よくなったか。あの事件を連想しなくなったのが何より。まァしかし、これでもどう思われるかはわからんけどね……やるべきことはやった感がある。
これにて五月、六月の弾はすべて揃った。明日から一週間、完全に頭を切り替えて、新作のスジをやるぞ!
午前一時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
狭心症の発動。またも死にかける。ちょうどヒマでいい機会なので、明日は半休で病院に行こうかと。

二十三日(火)
午前一時すぎに寝る。

午前九時すぎに起きる。雨。午前休。
循環器内科へ。レントゲン、心電図。少し怪しいところが見られたということで、超音波検査も。いまのところは問題なし。しかしながら、冠攣縮性狭心症の予備軍であることはたしかだ。頓服薬としてニトロをいただく。おっかないねぇ。
仕事。
人生は短い。新たなスジを書き殴りはじめている。こちらはまず、長いものか、短いものかを決めないことには……。

二十四日(水)
午前一時前に寝る。

午前八時前に起きる。雨。仕事。
書き殴ってはいるが……まとまらん。来年のKMとなると先が長すぎる。来年のOHを目標にしようか、とりあえず。何かを見据えないと。

二十五日(木)
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
あーあ。なんも出ねえ。
って腐ってたら、浅沢英の新作がついに出るとの情報が入る。来たか。これはさすがに気になるな。

二十六日(金)
同時に燃え、やる気だけは湧く。目標は絶対に来年のOHだ。

そのはずみで、今年のOHに出した振替小説を読み返してみる。やっぱり雰囲気はバッチリ合っている。せめて一の門は通過できたら嬉しいんだけどな。

午前一時前に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
ERの一の門を通過していた。はァ、とため息。わるい意味ではなく。ひさびさの通過で、しかもERなので、ちょっとホッとしたね。
思いのほか、早く結果が出たので、次の選択肢が増えた。が、やはり読み返してみても、この軽めの雰囲気はKMS賞以外にないと感じた。
さて、三連休がはじまる。結局、スジは全然できちゃいないんだが、なんとなく方向性は見えたような気が……。三連休あるんだから大丈夫大丈夫。