馬方が扉口の開け閉てに苦戦していて因業だなあと思ったけど、責任の一半はこちらにもある | スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

十三日(土)
安孫子正浩「等圧線」を読む。
事故で父を亡くし、過去に恋人との別れで自傷行為をしたことのある友畑。彼女の働くスーパーにやってきた吉崎という男。彼の謎の行動を目撃した友畑は、彼の内に秘められた深い闇に気づく。同じころ、スーパーには一人の男を探る記者からの電話が鳴るようになり……。なんともいえない。
午前二時半に寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。すっかりぬくなった。
麻酔科。トリガーをいただき、そのあとは名医で薬だけもらう。買い出し。
振替小説をOH賞用に刷る。雰囲気は合ってるんだよなあ。

十四日(日)
とにかく、人生は一瞬だ。やることやらないと。
一族を直そうとしたが……うーん。いろいろ齟齬が出てきそう。
午前二時すぎに寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。
大量のシュレッダー、埃の溜まったパソコン、軽く部屋の掃除。買い出し。
バルコニーで狩りを楽しむアダンソンを見つけた。この春、はじめて目にするハエトリグモ。いいもんだねえ。
一族の直しを、時期を変えてぼちぼちやってみている。たぶん直せるだろうけど、なんかリズムわるいな。書きすぎてる感じがする。
なぜリズム、テンポ、文章がわるく感じるのか。SS賞用に文章をつなげすぎたのだ。元のかたちを読み直すと、文章自体はほとんど変わりないのに、段落を取っているから読み心地がスムーズだ。段落って偉大だね……。つまり、直すとしても、こちらのほうだ。
年表を見直し、あらためて元のかたちの一族を直しはじめる。思いのほか、順調に三分の一はクリア。読み心地もスムーズ。背景を年末年始からお盆に変えただけで、わりとわだかまりはなくなった。やっぱり中傷的な意味合いに取られて、いままでダメだったのかな……。けっこう面白いと感じるからだ。

十五日(月)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
うわあ……OSB、全然ダメだった。これはちょっと、クソすぎるな……。どうなってんだ。ここ最近、なんの結果も出ていない。何か、根本的にやり方を間違ってるのか……。
根本的に、やり方を変えないといけない。たぶん、いまが一番、中途半端な状態なんだ。吹っ切れないと。

十六日(火)
とりあえず、荷を下ろしていく。FN賞用に山越、EF賞用にGoToを……それぞれ体裁をととのえておく。あとは一族の直しを済ませるだけ。
午前二時前に寝る。

午前九時すぎに起きる。有休。
起き抜けに一族直し。クリーニング、買い出し。
夕方から動物病院。飼い猫に跛行の症状が見られたため。脚が腫れており、背中に毛包炎もあったので、対感染症の注射。ついでに血液検査もしてもらったが、数値的には前よりよくなっていた。与えている食事などもわるくないようだ。ひとまずこれで様子見。帰って保険金請求。
モラ小説をKM賞用にととのえておく。気になっていた細かい修正も同時に。わりと枚数ギリギリだったんだな。
一族の直しはけっこう進めたが、正月が絡んでくると香具師の関係もあってややこしいことに気づく。どうするかな……。香具師がクグと話してるシーンはわるくないかもしれんが。

十七日(水)
雷雨。午前零時半すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
KM賞用にモラのスジをつづめる作業。ややこしかった後半の部分を思い切って端折った。これくらいがわかりやすいかも。
KM賞のモラはOK。スジもできた。
山越はFNじゃなくNM賞に出そうかと。そのためにスジを作り直しはじめる。
一族もNM賞だが、スジはすでにできていた。あとは本文直しを残すのみだ。ざっと見た感じ、意外と直せそうなんだよな。詰まってるのは正月問題くらいで。

十八日(木)
午前零時半くらいに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
山越のスジもできた。帰って、山越をNM賞用に、モラをKM賞用に、しっかり準備する。完成。
一族もNM賞用に体裁をととのえておく。あとは本文直しを残すのみ、という状態に。

十九日(金)
午前一時前に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
この週末で一族直しは、なんとしても終わらせたい。そして来週――最後の一週間で、新たなスジをつくる。一ヵ月経つのが早すぎる。

 

等圧線(第7回大藪春彦新人賞受賞作) Kindle版