指し初め会 | スピカの住み家

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先週地元の愛好会の指し初め会に行ってきた。


ほんとはこの日、予定(急に決まったことだけど)があったので行くか迷っていたのだが、去年の愛好会に参加していたある日、その場に一緒にいたM田と先輩が二つ返事で参加を決めていたので、こりゃ行くしかないとなったのだ。


指し初め会はいつも参加するかまちまちである。大学時代は試験やレポートがヤバいなと思っていた年は行かなかった。
久しぶりに他のOBや保護者の方と会えるので楽しみな行事ではあるのだが。



さて、会場に着くと既に到着しているOBらがいた。見るからに大学生なのだが、数人顔と名前が一致せず…
いよいよ最古参か。また立場が上がってしまった。



地元での指し初め会と言えば、リレー将棋がメインイベントである。

これは普通の指し初め式のリレー将棋ではない。将棋を知らない、指したことのない保護者の方々も対象なのである。そんなわけで毎回多くの悲鳴が飛び交う。(何年か前に書いた気がしますね)



一人一手交代。これがまた緊張する。大勢の方に見られながら指さなくてはならず、しかも大盤があって、指した手を全員にわかるように再現されてしまうのである。



今年はどんな場面で指すことになるのだろうか。
前回の指し初めでは、容赦無い小学生達が最善手を指しまくり、保護者の方々が指した大悪手(事前に決めていたのか、どんな場面でもとりあえず歩を突くことが多いのです。端歩とか)を咎めに咎め、ボロボロの将棋になってしまっていた。


別のOBが言っていたが、違う年では素抜かれるはずのない王様が素抜かれて取られてしまったとか。リレー将棋こそ筋書きのないドラマである。



せっかくなので盤面を貼ろうかと思ったが、どうしても並ばなかった。確か常識外の手があって飛車得になった場面で回ってきたのだが、どうやって飛車を取ったのかが思い出せない。

ヒカルの碁でもあったが、定跡とかのレールの上なら並べるのは簡単である。初心者相手との対局のほうが並ばない。と、記憶力がないことをこうやって言い訳しておく。



そんなわけで新年最初の手だけ書くと、持ち駒の飛車を敵陣に打ち込む「2七飛」だった。


ただ、この手を指す前に多くの方から「空気を読むように」と言われていた。
つまり、本気出すなよってことである。飛車をどっかテキトーなとこに打って相手に取らせてあげなよ、である。


しかし、新年一発目。今年の将棋人生を占おう第一手で、相手にタダで取らせるような手を指していいものだろうか。

よっぽど目隠しをして飛車を持ってテキトーなとこに捨てようか迷った。で、大盤に目を向けてあちゃーってやろうかと思った。


が、そんなことができる面白い人間ではない。
自分の中で最善手と思う手を指した。なお、この後すぐに後輩OBが空気を読んでくれたのでなんとか対局は成り立った。
今年は比較的子供達も空気を読んでいたかな。



リレー将棋のあとは対局である。
OBは現役の子と対局する。何人かかわいそうな、じゃなかった子供達から人気があるOBは指導対局みたいな形で多面指しの席を用意されていた。


私の相手は級位者の小学二年生の子と。
相居飛車になり、当然だが勝ち。しっかりとした矢倉に組み、雑なことをせずしっかりと指した。




最後はいつものように諸々のことを行い、指し初め会が終了。

書き忘れていたが、この日はプロ棋士の及川先生が参加されていた。私の数少ない自慢のひとつに、毎年必ずどこかで及川先生と会話をしていること、がある。


この日も詰将棋について話せた。及川先生いわく私なら詰将棋選手権でもなんとかなるんじゃないかとのこと。(これでも私は一般戦ならそこそこ早いのである。えっへん。)


リップサービスを真に受け止めて、2年前に買った桑原辰雄さんの作品集を解いて勉強中。
不思議とリラックスできるので、簡単なやつを解きまくるよりはこっちが合っているようだ。