団体戦二日目② | スピカの住み家

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早稲田戦の続きから。

私の将棋。

Y口氏のノーマル四間飛車に対し、こちらは優柔不断な駒組みから結局穴熊に。
穴熊は苦手だが(よくやるくせに勝率が悪い)、団体戦の負けられない戦いとなると、指が勝手に潜っていた。

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図の局面は振り飛車に上手く動かれている。穴熊党ならまだまだこれからと見るのだろうか。私は自信がなかった。穴熊の堅さを信用していないからだ。


半ばヤケクソで△2五歩と突く。通常の穴熊に比べて優れているとしたら、ここが突けるところだろうか。だが、その分リスクも高く、自爆になる恐れがある。本当に穴熊は薄い。なんで自分がやる穴熊はこんなに薄いんだろうと嫌になっていた。

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図は終盤戦。途中まで明確にこちらが負けだったのだが、どこで逆転したのかわからないまま、この局面を迎えた。

△3六角▲2八金打△2五角▲同銀△3五銀▲4四角

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力のこもった応酬。3六角はこの一手に思ったが、1八飛も有力だったか。
図の4四角は強手。単に2三角成だと2六銀打~1五銀の筋が嫌だったとY口氏は語っていた。


△4四同銀▲2三角成△2二香▲3四馬△2六銀▲1六玉△1五銀▲同玉△1四飛


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最後の1四飛が狙っていた手。取ると2二の香が働いて詰む。本譜は2六玉と逃げたが、3四飛と馬を抜いて勝負あり。薄氷の勝利だった。






今回は周りを見る余裕がなかった。対局が終わって控え室に向かおうとすると、興奮気味にT下がやってきた。
「チーム勝ったよ!」


えええええええええええ


誰が勝ったのかと聞いた。私とT下、O平、Y内だった。
当たりを再確認すると、まさしくこのルートしかない勝ち筋だった。最初は夢かと思ったが、早稲田のH行さんが悔しそうにしていたので、現実味が湧いてきた。
「まさかそこ(大将戦)が逆転するとは」「はー東日本かー」
ぼやいているぼやいている。やっぱりこれは現実である。ついに奇跡が起こってしまった。


今の二年生以上なら知っているだろうが、明治は早稲田にとことん勝てなかった。私が学生のうちは絶対勝てないだろうとまで思っていた。


一年生達はそこまで驚いている様子はなかったので(無理もない)これはヤバいことなんだよと教えたかった。もうウザがられてもいいから過去の歴史を伝えたかった。


この勝ちは私の中で自信になった。団体戦は何が起こるかわからない。絶対に戦う前から諦めてはいけないと感じた。これから高い壁にぶつかることもあるだろう。その時はこの日を思い出して前に進んでいきたい(キリッ


今回と前回の記事は早稲田の方々にとっては不快にさせてしまったと思いますが、今回だけ許してください。もうとにかく嬉しかったんです。


こうして明治は二日目を二連勝で終え、全国大会へ向け大きく歩みを進めた。
それでは二日目の模様を終えようと思う。ありがとうございました。