一時期、ジブリ映画にハマっていたことがある。
きっかけは2001年に大ヒットした千と千尋の神隠しである。
当時あの映画は学校で大ブレイクした。皆カオナシのマネをして、気味悪い集団ができていたものである。
主題歌はマーチングバンドの手により、闘志が奮い立つような曲に仕上がった。それが運動会で毎年流れた。卒業するまでずっとあの曲だったのだ。今でも下校時に流れているそうである。
もうずいぶん忘れてしまっているので、何作品かは大学に入ってまた見直した。やはり小学生の頃に比べて景色がずいぶん違っているもので、これがいわゆる大人の楽しい方というやつか。
例えばトトロの家。
昔はあんな家に住んでみたいと心踊っていたが、今ではあんなオンボロ家に住もうなど、まっぴらごめんだと思っている。ずいぶん夢が無くなってしまったものだ。
その代わりオープニング時に映る蜘蛛は克服できた。あれは軽いトラウマだった。
また、ナウシカもトラウマがあった。
そう書くとああ、あれかなと想像できるだろうか。あの作品は最後に見るとしよう。
ジブリはたくさん代表作があるため、作品に対して優劣をつけてしまいがちだ。作品を否定的に分析する方もよく見かける。こんな見方があるのかと勉強になると同時に寂しくなるものだ。
なぜなら私はジブリ映画は全て好きだからである。
もちろん優劣はつけているが、嫌いな作品は全く無い。
全く無い…いや、ひとつあった。
この作品を知っているだろうか。
猫の恩返しの同時上映だったギブリーズという作品。
どうも私は固く考えてしまいがちなので、監督はどのような意図でこの作品を作ったのかということを考えてしまうのである。
実は未だにわからない。
かなり複雑な構成となっている。ジブリ映画の中で最も賛否両論ある作品といえばこれだろう。
一言で言えば雰囲気を楽しむ映画であるということ。決して内容に意味を求めてはいけないのだろうなと感じた。そのくらい難しい作品なのだ。
まあモヤモヤが残る程度で、嫌いとまではいかないか。
皆さんもぜひ観賞してもらいたい。そして私にストーリーのつながりや構成を教えてほしい。
既にネット上でも賛否両論のようである…