世間はクリスマス一色ムード。
ネオンやイルミネーションが眩しい街道をカップルがだらだらと練り歩く。華やかなツリーやサンタも、カップルの前ではよく映える。家族で楽しむとこも多いだろう。
しかしその片隅でひっそりと重要な大会が行われていることを、世間は知らないだろう。
学生王座戦である。
各地域で勝ち抜いた大学が集まる、とどのつまり全国大会だ。大学生は皆この大会を目標に頑張っていたといっても過言ではない。
なぜこの時期に行われるのかはよく知らない。一般の方から見たらほとんど嫌がらせである。
将棋指しに恋人などいないと、運営は判断しているのだろうか。だとしたらその通りとしか言いようがない。(偏見)
関東地区からは早稲田と東大が代表になった。
この二校は非常にレベルが高い。関東のA級リーグの大会が始まる前から、関東ではこの二校だと言われていた。大袈裟なようだが、戦力層が他大と段違いなのである。
正直明治のフルメンバーでも二校の二軍に勝てるかどうかはわからない。
というわけで王座戦に縁がある大学生はほんのわずかなのだ。
だからこの時期は、早稲田東大を羨む人をよく見かける。私など、対局できなくてもいいからチームの一員になりたいと思っている。
実際トレードやら、FA移籍など考えたことがある方も多いのではないか。
できることなら今すぐにでも、FAで早稲田か東大に入りたい。まあいろいろ無理なのだが…
王座戦は早稲田大学が全勝で優勝したようである。
恐ろしいのは、全国クラスの強豪である友人がオーダーにすら居なかったこと。彼無しでも全国大会で圧倒してしまうのだから、いかに我々他の関東大学勢が苦労しているかおわかりだろう。
東大も上位に入賞し、相変わらずの強さを見せつけた。だが、東大将棋部の方々は不満かもしれない。東大将棋部のTwitterにも喜びのツイートは無かった。その飽く無き向上心が強さの秘密だろうか。
十傑戦、学生女流名人戦も関東勢が優勝した。特に十傑戦優勝者はこのブログに何回も登場しているY本氏である。もはや学生大会のレベルでは敵なしの領域に達している。今度対戦する時は角を落としてもらう予定だ。
この忙しい年末に大会に参加された皆さんお疲れさまでした。そしておめでとうございます。