採用されるまで | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

バイトを申し込んでからは意外に期間がかかった。

申し込みありがとうございます。後日連絡致します。というお知らせからどれくらい経っただろうか、申し込んだのも忘れかけていた矢先に突然ケータイに連絡がかかった。

こんにちは~○○(塾の名前)の△△です~


この時から採用されるかどうかの戦いが始まっている。
私は好青年を演じるかのようにハキハキとした声で話した。気分はマラソンの川内選手である。


面接の日程はすぐに決まった。しかしここからが本当の戦いであった。なんでも、採用までに二つ試験を行わなければならないのだ。
ひとつは筆記、もうひとつは実技である。

これには面食らった。筆記は覚悟していたが実技まであるとは。

慌てて塾講の友人にアドバイスをもらう。友人も「俺でもなれるんだからスピカならいけるよ」と妙に実感のこもった励まし方をしてくれた。そして私も、それもそうだなと思うのである。


筆記だが、大学生という身分でありながら出来は微妙であった。
はっきり間違えたと確信した問題もあるし、空白もあった。ちなみに問題は中学1~3年の範囲である。

これから塾講師を志望する方に向けて書くと、決して筆記試験を満点で仕上げる必要はない。正答率がまばらでも、受かるものは受かるのである。
要は真面目かどうか。私の場合はこれが効いたように感じた。


さて実技試験である。
私のほかにもうひとり志望者が居たため、まとめて実技試験を行った。

聞くとその志望者は最近まで塾講師だったという。いわゆるFA移籍みたいなものか。

まずはFA宣言された方から授業を行った。生徒は私と面接官二人である。

さすがに上手い…と思ったがいささか丁寧過ぎて、くどいように感じた。
そこで私はその方よりやや雑(というと変だが)に授業を行った。それでもとにかく一生懸命授業をした。


授業を終え、面接官からコメントをいただく。
簡潔に言えば、もっと丁寧にということだった。つまりFAマンのほうが良かったということだ。


筆記も微妙だったし、実技も負けた。
これは落ちたかなと思っていたら、なんとその日のうちに採用が決まった。


採用が決まってからも、働くまでは時間がかかった。
ちなみに面接まで時間がかかっていたのはちょうど夏期講習中だったかららしい。今回は純粋に様子見の期間である。
やはりこんな新人にいきなり生徒を持たすのは危険だろう、初めは週1でスタートした。


今では日数やコマ数も増え、次第に信頼されてきたような気がする。ふとしたきっかけで申し込んでしまった塾講だが、人生どうなるかわからないもので、だんだん自分に合っているような気がしてくるのである。今ではなかなか楽しい仕事だと感じている。


なお、仲の良い人(女)はその塾にいないことが発覚したが、落ちこむのも忘れるくらい夢中になっている。そんな動機もあったなと、実は記事を書くまで忘れていた。



今日はいろいろ疲れてしまった。
次はバイト以外のことについて書こうと思う。