小学生の頃からで、
行った経験はないはずなのに、
なんだか馴染みのある山道を小走りでひとり下っている夢だった。
目覚めると、
「あれ? あれはどこや?」
と首を傾げていた。
で、
2009年2月下旬から約1ヶ月のペルー初旅行時、
「あぁここだったか」
と納得した。
空中都市マチュピチュ遺跡を見下ろすワイナピュ山(標高2700メートル)に登った時のことだ。
ワイナピチュ山頂上の絶景にびびった後、急いで降りる途中、道に迷った。
その際、迷い込んだ訳の分からない脇道が、例の夢に出てくる山道だったのだ。
それにしても、観光客がわんさかいるあの下山路でなぜ迷ったのか?
なぜあの瞬間、周囲に誰もいなくなっていたのか?
当時は不可解な出来事だと思ったが、今はなんとなく分かる気がする。
ともあれ、例の夢の場所に僕は現実に辿りついた。
あれ以来、ペルーのインカ・ミュージックが大のお気に入りになり、
不思議なあの夢は見なくなった。
本日、
「われわれは何処から来たのか?」
などという話題が飛び交う妙な集いに参加した。
すると、あの例の夢がふいに思い浮かんだ。
さて、我々は何処から来たのか?
(この項続く)
~夜も遅いので本日はこの辺で。おやすみなさい~
マチュピチュ (写真でわかる謎への旅)/柳谷 杞一郎

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