※ひとつのメタファー(例え話)を思い出しました。
ノンフィクションではありま……せ……ん。
押忍!
(←歯に何かはさまったような感じがしますが気のせいです)
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自分は何処から来たのか?
自分は何者なのか?
自分は何になりたいのか?
自分は何処へ行くのか?
神妙な表情で上記の台詞を述べた次の瞬間、そのビジネスセミナーの講師は叫んだ。
「ちょっとでもそんなコトを考えてるヤツは今すぐこの部屋から出て行け!!
ホントに成功したかったらそんなことは考えるな!
何やっても儲けるコトだけ今は頭の中に叩き込んでおけばいいんだ!!
心配しなくていい。返金保証をつけてるから今出ていけば後で納入分は振り込む。
本気の人間だけ今ここに残ってほしいんだ!
さぁ…(最後はちょっと涙目)」
台詞のイントネーションとタイミングは絶妙だった。演技もグッドだった。
ほとんどの受講生はしびれたような目で講師を見詰めていた(ように思う)。
ガンバリは認める。
でも、その‘路線‘で行くなら、その‘路線‘で行くと覚悟して
人を‘ヤツ‘呼ばわりしたのなら
生粋の大阪人として、締めは‘笑い‘で落としてほしかった。
本気の方々の邪魔をするわけにはいかない。
机上に広げかけていたマインドマップノートと16色カラーペンをいそいそとリュックに詰め、
「じゃあ、スンマせんけど。後でメールしますんで」
と会場をひとり後にした。
浮いたお金で映画何十本観に行けるかなと計算しながら…。
ヒト、この不思議な生き物はどこから来たのか (ウェッジ選書)/著者不明
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