シルバーフェリー(シルバーティアラ2等寝台A)八戸港行き 乗船記 | しろはな旅行日記

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九州の乗り物好きの旅行日記です。

 こんにちは。先日北海道に行った際に、以前から気になっていた「シルバーフェリー」に乗船してきました。北海道の苫小牧と本州は東北の八戸を結ぶこのフェリーは、1日4往復の便で運航されています。

 今回は宿代わりとして使える、苫小牧西港23時59分発八戸港翌朝07時30分着の便に乗船しました。

 北海道~本州を結ぶ数ある航路の一つとして参考になれば幸いです。

 

 

 2022年2月11日、北海道旅行も終わり今度は岩手県盛岡市へ向かう為、シルバーフェリーに乗船します。苫小牧西港から出航するので高速バスで港へ移動します。

 札幌駅前のバスターミナルから21時ちょうど発の「高速とまこまい号」に乗船します。北海道中央バスのエアロエースでした。

 

 車内前方に掲示している運賃表。通常とまこまい号は苫小牧駅止まりですが、このバスはフェリーターミナルまで運行されます。

 車内は通常の4列シート。トイレはありません。

 

 今回はこちらの「札幌盛岡なかよしきっぷ」を使用しての乗船です。札幌駅~苫小牧フェリーターミナルの高速バスとまこまい号、苫小牧西港~八戸港のシルバーフェリー、八戸フェリーターミナル~盛岡バスセンターの八盛号が乗車券がセットになって7800円とお得に移動出来るのです。

 なお電話で予約するのですが、バス会社の窓口で引き換えをしなければなりません。引換可能な窓口に限りがあり、また営業時間も短めですので注意しましょう。

 

 さてバスは定刻通りに札幌駅前バスターミナルを発車しました。タワーの横や札幌市内中心部を経由し高速道路に入ります。

 

 寝ていたらあっという間に苫小牧フェリーターミナルに定刻の22時54分に到着しました。札幌から乗車した殆どの人がフェリーターミナルまで乗車していました。

 九州人からすると雪道の運転は物凄く大変そうで…。運転士さんお疲れ様でした。

 

 フェリーターミナル到着後は窓口で発券を行います。シルバーフェリーの窓口にやって来ました。

 シルバーフェリーの4往復は4つの船で運航しているのですね。

 

 電話予約でバス窓口で既にきっぷに引き換えていても、乗船申込書(乗船名簿)に記入しなければなりません。

 記入した乗船申込書と札幌盛岡なかよしきっぷを一緒に窓口に提出し、乗船券や(場合によっては)ルームキーを受け取ります。

 

 乗船口に向かいます。苫小牧西港名物(?)がこの鉄道みたいな出港案内でしょう。鉄道感覚だと一番早く出港するのが大洗行きだと思ってしまいますが、ここではゲート順に並んでいます(笑)

 

 乗船するシルバーフェリーは2番ゲートからの出港。

 

 今回乗船する「シルバーティアラ」です。手前の各企業の旗も良いですよね。川崎近海汽船や太平洋フェリー、商船三井フェリーの旗がたなびいていました。

 

 ゲートを歩き、いざシルバーティアラに乗船です。

 

 シルバーティアラの客室は5階と6階の二層。5階は基本2等雑魚寝部屋やトラックドライバー向け、6階は2等寝台や1等が中心となっています。

 

 船内は紫色を基調としたデザイン。中心部に吹き抜けもあります。

 

 船内の至る所にテーブルとイスが設置されているので便利です。テレビの前にはマッサージチェアも。

 

 さて今回の部屋へ向かいましょう。「札幌盛岡なかよしきっぷ」は2等(雑魚寝部屋)価格ですので、追加料金を支払う事で個室などにも変更できます。

 電話予約の際にグレードアップしたい旨を伝え部屋の確保をして貰います。そして当日窓口で追加料金を支払うかたちです。

 今回は2等寝台Aという一人用個室部屋にグレードアップしました。

 

 部屋に窓は無く、大部屋を個室に区切った形です。読み取り式のルームキーで入室する仕組みです。

 

 室内はこのようになっています。テレビなどはありませんが、テーブルやイスはあります。空調は係員が一括管理されているようです。なお風量や風向きなど吹き出し口の調整は出来ました。

 

 ゴミ箱やコンセントも設置されています。揺れで倒れない為でしょうか、ペットボトル用の窪みもテーブルにありました。

 

 フェリーターミナルの窓口で貰ったもの一式がこちら。2等寝台Aですのでルームキーもいただきました。それにしても船内の広範囲で飲酒禁止なのですね。酒を飲まれる方は注意した方が良いかもしれません。

 

 部屋の前の窓側にもイスとテーブルが。気楽に窓の外の景色を眺められて良いですね。

 

 トイレの前には洗面台がずらりと。ここで就寝前に歯磨きなどしました。

 

 船内ですが、レストランは無く”オートレストラン”ならあります。つまり自販機のみという事です。

 食べ物のラインナップはこのような感じ。5階6階共に自販機が設置されていましたよ。

 

 夜ご飯を食べられなかったので、遅い時間ではありますがチャーハンを購入してみました。

 これを温めると…

 

 チャーハンの出来上がり。

 

 皆部屋に籠っているのか共同部には殆ど誰もいませんでした。静かな船内でチャーハンをいただきました。

 

 自販機の直ぐ近くにもテーブルとイスがありました。テレビもあり各自で見られるようになっていましたが、流石にもう24時前だったので…(^^;

 

 夕飯と船内探索も終わり良い時間となったのでデッキへ。いよいよ出港です。

 

 先程渡ったタラップも外され定刻で出港。

 

 さらば北海道の地よ…

 

 隣に停泊していた商船三井フェリーの深夜便。今度はこちらにも乗船してみたいですね!

 

 港もさんふらわあも離れていきました…。それではそろそろ風呂に入って寝ましょうか。

 

 お風呂は25時(深夜1時)までの営業だったので急いで入りましょう。

 小さめでしたが、大浴場内のシャワーと湯船の間に仕切りがあったのが非常に良かったです!(言葉で表現し難いので是非実際に入って下さいw)

 気持ちよく温まったので寝ましょう。おやすみなさい…。

 

 おはようございます。船内の放送で目を覚ましました。シルバーフェリーにも歌があったとは…笑

 

 朝焼けに輝く海。早起きならではの光景ですね! 日章旗も良い味を出しています。

 

 朝日を浴び輝く船体。

 

 船内も朝日が照らしていました。

 

 さて、朝ごはんをいただきます。カツサンドにしてみました(朝から重いとは言わない笑)

 

 朝焼けを見ながら食べる船の冷凍食品も悪くないですよ~!

 

 さて身支度を整え下船します。

 

 降りる際にチラッと見えたので。2等寝台Bはこのような二人部屋となっています。安かったのでこっちでも良かったのですが、知らない人と二人きりの相部屋は嫌だなと思い…。しかし全然利用者はいませんでしたので、今度はこちらでも良いかもしれませんね。

 

 徒歩客はデッキに集まり一気に下船しました。

 

 下船後タラップ下からフェリーターミナルまでは送迎バスで移動します。HRでした。

 

 今回乗船したシルバーティアラ。新船という事もあり快適でした!

 

 徒歩客はこのバスの座席が全部埋まる程でした。札幌からほぼ同じメンツ(^^;

 

 八戸港フェリーターミナル。ここで盛岡行き高速バスを待ちます。

 

 発車5分程前にバス停にやって来ました。エアロバスと良い車です!

 

 車内は座席がちょっと豪華な4列シートです。足置きもありました。

 

 奥にトイレがあると喜んだのも束の間、使用禁止となっていました涙

 他にもトイレ横2列は交替乗務員用座席となっていました。

 

 途中パーキングエリアにて10分休憩がありました。トイレと自販機しか無いPAです(^^;

 

 隣では除雪真っ最中! 雪国らしい光景ですね。

 

 そして約10分遅れで終点の盛岡駅に到着しました。お疲れ様でした。

 

 

 

 今回ちょうど盛岡に用事があったので乗船しましたが、各社が連携してお得な切符を販売したりと利用者にとって非常に有り難いサービスを提供して下さっているのは助かります。

 移動に特化した船内なので他の長距離フェリーよりはサービスが無いですが、乗船時間を考えるとこの内容で十分でした。

 北海道~本州の移動手段として、是非ともいかがでしょうか。




【乗船データ】
(日付)2022/2/11
(会社)シルバーフェリー(川崎近海汽船)
(船名)フェリーティアラ
(区間)苫小牧西港→八戸港
(等級)二等寝台A