超得得ドリーム422号 乗車記 | しろはな旅行日記

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九州の乗り物好きの旅行日記です。

 こんにちは。関西と関東を結ぶ移動手段と言えば、飛行機・新幹線・バスの3つに大まかに分けられますが、この中でも一番格安で移動出来るのはバスです。昼特急など昼間に運行するバスもありますが、沢山の企業によって運行されており激戦区となっているのは夜行バスです。

 そんな関西関東間の夜行バスを運行する一つであるJRバスの”ドリーム号”に、2500円という破格で乗車出来る「超得得ドリーム号」という臨時便が、2021年末から2022年頭にかけて設定されました。この破格の夜行バスに実際に乗車してきましたので、その当時の様子を書き記します。

 

超得得ドリーム号の詳細

・超得得ドリーム422号(関西→関東)

 (乗車)大阪駅JR高速BT22:40発・京都駅中央口23:50発

 (降車)バスタ新宿07:01着・東京駅日本橋口07:26着・新木場駅08:01着

・超得得ドリーム419号(関東→関西)

 (乗車)新木場駅22:20発・東京駅八重洲南口23:00発・バスタ新宿23:40発

 (降車)京都駅中央口06:37着・大阪駅JR高速BT07:49着

運行日:2021年10月28日~2022年3月31日(一部日程除く)

運賃:2500円 ※2022年2月1日以降回数券利用・ネット割適用不可

 

 

 2022年3月31日、超得得ドリーム号の最終運行日ではありますが大阪駅JR高速バスターミナルへやって来ました。

 九州在住という事もありなかなか乗る機会が無かったのですが、春休みに入りやっと乗る機会に恵まれました。

 

 発車10分程前になって乗り場へバスが入線しました。4列2階建てバスで運行なのですが、充当車両は貴重なエアロキング!

 バスマニアにとってこの超得得ドリーム号はエアロキングが走る路線という事で、価格面も車両面からも当たりでした。

 

 片道2500円で乗車出来るので、バスは京都駅から乗車する人を含め満席でした。改札時の行列が物凄かったです!

 

 青春エコドリーム号用のエアロキングで運行。後ろの行先表示は(大阪駅・京都駅→東京・新木場)となっています。

 高速バスネットで予約したので、QRコードを乗務員に見せて着席します。行列からも分かる通り人が多く手続きに時間がかかったので、数分遅れで出発しました。

 

 一階席は写真のようにかなり圧迫感があります。運転席後ろはスペース的な問題か窓側席のみとなっています。

 

 今回は発売開始のタイミングを狙って予約したため、運よく一人席を確保する事が出来ました。二階建てという事もあり網棚は無いのですが、この席なら横に人が来ないので、多少荷物があっても困りませんでした。この席以外は後ろの席のような二人掛けシートとなっています。

 

 一回目の休憩は滋賀県の土山サービスエリアにて。15分程休憩となりました。かなり雨が降っていたため、外に出る人はバスマニア以外は少なかったように記憶しています。

 

 前面の方向幕は青春エコドリーム号表示でした。超得得ドリーム号は運賃が2500円という点以外特に青春エコドリームと違いは無いので、流石に新規に作らず流用しているようでした。

 なおこの土山サービスエリア、外に出た乗客のうち一人が出発時刻の01時10分になっても帰って来ず、乗務員がそのまま出発して良いか営業所に確認するなど段々大事に…。結局待つことになり後に本人も戻っては来たのですが、乗務員から激怒されていました汗。1階席なので、怒鳴り声が席まで聞こえてくる始末でした…。安くすると客層も悪くなるという典型的な面を目の当たりにする出来事でした。結局30分以上遅れて出発しました。

 

 目を覚ますと次の休憩地である鮎沢パーキングエリアに到着するところでした。こちらも15分休憩となりました。雨雲と共に東へ移動しているのかこちらも雨が降っていました。

 

 この鮎沢パーキングエリアはドリーム号の休憩地としてかなり利用されていますが、レストランがトラックドライバー向けに沢山種類があるそうです。早朝か夜間の休憩でしか来たことが無いので、いつか行ってみたいものです。

 

 4月になり6時でも十分明るくなったので、写真撮影に勤しみます。アストロメガがどんどん導入される中、エアロキングに定期で乗車出来る路線は少なくなっているので、超得得ドリーム号のように車両が確定している路線は有り難いものです。

 時間になったのでバスに戻り出発です。この鮎沢では指示通りの06時10分に出発となりました。

 

 バスタ新宿を過ぎ車内もライトが常時点灯される状態になったので、カーテンを開けて東京の景色を楽しみます。皇居付近を通り東京駅へ向かいます。なお首都高や都内の朝渋滞でかなり遅れているようです…。

 

 シートに座っている状態での天井の高さは画像のような感じ。吹き出し口が真上にあるので、寒さ対策は上着等調整出来る服装が良いかもしれません。

 

 足元はこのようになっています。窪みはあるものの目の前が運転席との仕切りなので、足は伸ばす事は出来ませんでした。

 

 降車場所である東京駅に到着しました。時刻は09時03分。実に1時間30分以上遅れての到着となりました。個人的には一人席でしたしエアロキングを長く堪能出来たので良かったですが、次の予定がある人にはかなりの大打撃だったかと…。

 

 トランクから荷物を取り出す時間などで数分程停車していたので、別れを惜しむ撮影タイムと化していました。東京駅に停まる西日本JRバスカラーのエアロキング。あと何回見られるでしょうか。

 

 バスは回送幕になって東京駅を出発。終点の新木場駅まで乗る人はいなかったようです。元から皆東京駅までの予約か、遅延で東京駅で下車したかは不明ですが、土山SAでの一件が無ければ遅れはもっと短かったかもしれませんね。

 

 バスは車庫に向けて走り去っていきました。

 

 

 「ドリーム号で逢い(愛)に行こうキャンペーン」という企画で運行された超得得ドリーム号。2500円という運賃で、なんと2022年1月まではネット割も適用出来た為2300円程で乗車出来たのですが、やはり値段が低くなると民度も低くなったのは残念でした。しかしコロナ禍から脱却を図る中、なんとか交通機関の利用者を戻そうと開催されただろうキャンペーン。エアロキングに乗車出来ましたし貴重な体験を出来て良かったです。有り難うございました。

 

 

【乗車車両データ】

西日本JRバス

744-9901

BKG-MU66JS

なにわ200か1395