しろはな旅行日記

しろはな旅行日記

九州の乗り物好きの旅行日記です。

~「しろはな旅行日記」へようこそ!~

 九州から、様々な公共交通機関を使い「遠征」と称し年に数回全国を旅しています。その時の様子や、様々な乗り物に乗ってみての感想も纏められたらと思っています。

 乗車記・乗船記を閲覧される方は、ぜひ「テーマ」から気になる記事をお選びください!

 前回に引き続き今回も、2023年8月24日から3日に渡って韓国を旅行した際の様子を書き記します。


 1日目は北九州空港からジンエアーで仁川まで飛び、韓国版新幹線KTXと高速バスを乗り継いで全羅南道の港町"莞島(ワンド)"までやって来ました。

 2日目の今回は、莞島から目的の一つでもあったとある乗り物に乗りました。



 2023年8月25日、韓国旅行2日目です。7時に起床しホテルから海沿いを20分ほど歩き、莞島フェリーターミナルへ到着しました。

 建て替えられたそうで綺麗な莞島フェリーターミナル。ここから済州島行きのフェリーに乗船します。

 左下のモニターが並んでいる所が窓口なので、ここでパスワード等を提示し乗船券を購入します。フェリーなので様々な等級がありますが、フェリー会社ホームページの船内画像を見せたら伝わりました。

 購入した乗船券。09時莞島発の済州島行きです。寝台タイプの等級を選択し、5211号室の15番ベッドを割り当てられました。

 ターミナル内にあるモニターに乗船案内が表示されますので、こちらに従って乗船します。

 2ゲートから乗船。09時出港ですが、30分前の08時30分頃から乗船が始まりました。乗船券を係員に見せ、いよいよ今回の目当ての一つと対面します…!

 これが乗りたかった、HANIL EXPRESSの「BLUE PEARL」!!

 莞島と済州を結ぶ航路にて運用されている船です。

 BLUE PEARLのハングル表記"블루펄"が船首に書かれています。

 なぜ一日かけて韓国南部まで来てこの船に乗りたかったのか、それは…

 この船が元々、日本での最終航海にも乗船した名門大洋フェリーの"フェリーきょうとⅡ"だからです!!


 2022年1月13日の最終航海以降は売却されたのですが、その後韓国のHANIL EXPRESSが購入し、この莞島~済州で運航されているのです。
 快晴の下で約1年半ぶりに再会出来て本当に感動しました。。

 形状はほぼそのままに再会出来た事に感動しつつ、船への通路を進み乗り込みます。

 真っ白に塗られた船体にBlue Pearlの黄色と青色のロゴが塗られています。

 元々の塗装の上から白く塗られているのでしょうか…。見覚えのあるカモメのキャラクターがうっすらと浮かび上がっていました!


 それでは階段を登り歩いて船内へと入ります。

 階段を登った先は車両甲板に繋がっていました。日本で運航されていた時は人道橋から直接客室フロアに繋がっていましたが、韓国では車両甲板からエレベーター等を使用し客室に入ります。

(日本時代 同じフロアですが、特に変化もなく原型を維持しているようです。)

 エレベーターで一つ上のフロア移動します。基本的に標識などは日本語からハングルに直されているようですね。

 エレベーターのボタン横に設置されていたケース、これは駐車した場所を示す紙が日本時代入れられていました。上から塗られていますが、"駐車場所確認表"の漢字がうっすらと残っていました!

 エレベーターで5階に着き船内に入ると…、そこには見覚えのある光景が広がっていました。

 フロア中心に鎮座するソファー、これも日本時代そのままではありませんか!

(日本時代 木目調の床に青色のソファー、テレビの位置までやはりそのままのようです。)

 こちらは案内所と売店です。

(日本時代 韓国籍になっても位置そのままで営業されているとは…。何しろ売店前の床の模様まで維持されているとは思いませんでした。)

 新門司港や大阪南港での乗下船口として使われていたエントランスは、デッキに新設された喫煙所への入口となっていました。

 文字こそはハングルになっているものの、木の床だったりドアの色味などはほぼそのままで維持されていました。

 今回指定した寝台室。日本時代では"ツーリスト"と言う名称でしたが、こちらも二段階ベッドタイプで通路挟んで向かい合う形状そのままでした。

 階段を登った先に左右に広がるカプセルタイプのベッド、名門大洋フェリーのツーリストそのままで感動ものです。

 寝台内の頭部分にライトが。

 コンセントが韓国で使われるタイプではなく日本の形状だったので、日本時代からそのままで間違いないようです。通電していたので日本の充電器がそのまま使用可能でした!

 折り畳み式の小さな物置きもそのままでした。

 時間になり出港しました。流石に蛍の光は流れず笑。

 救命用の浮き輪も韓国籍らしくハングルで記載されています。

 それでは済州島に向けて3時間弱の船旅が始まります!

 船内を探索してみましょう。案内所の横の公衆電話コーナーは、電子レンジ利用スペースとなっていました。

 案内所前のテレビスペースでは、日本時代と同様現地のテレビが放映されていました。出港前はここに集まった集団で賑やかでしたが、出港後は部屋に戻ったのか人が全然いませんでした。

 天井に設置された非常口の看板。これは日本時代のままでしょうか?

 約3時間と短い航路ではありますが、船内にはレストランもあります。

(日本時代 かつてのレストランの場所をそのまま転用しているようです。)


 入口の先にあるレジで精算を行います。

 メニューはこのような感じ。ハングルは全然分からないので英語から内容を推測し注文しました。
 頼んだのは恐らくPor with riceだったはず…。

 バイキング制ではなく注文してから厨房で調理する現在、ご飯やおかずが沢山置かれていたテーブルはただの台となってしまいました。

(日本時代 このような形で炊飯ジャーやおかずが置かれていました。何も置かれていない状態はやはり寂しい…。)


 レストランの座席も日本時代のままでした!青と赤でシート両端が尖っているこの座席。非常に懐かしかったです。

 料理が出来たようなので、レジへ取りにいきました。美味しかったです。

(日本時代 全体を写す画像は無かったのですが、この画像でも椅子が全く同じ事が分かるかと思います。)


 上の日本時代の画像左側に写っているビールジョッキ用冷蔵庫は、使われていないようでしたがそのまま設置されていました。

 日本語で書かれたテプラもそのまま!

 レストランの一角にはカフェも設置されていました。ここは日本時代は新造された頃はバーとして営業されていたものの、以降閉まっていたスペースです。
 韓国に来て復活したスペースとも言えるでしょう。

 朝食も食べ終わると到着まであと少し。まだ見ていなかったフロア等を見ていきます。

 一つ上のフロアに上がるとそこにあるのは展望スペース。ここも日本時代と変わらない場所です。

 通路の端から端までソファが置いてあり、ここで瀬戸内海を見たりしたものです。

 可部には液晶ディスプレイが。

 実はこれ、日本時代は船の構造などを説明するディスプレイとして使われていたものでした!
 使われていないとは言えそのまま残っているとは感動…。

 自販機コーナーも健在でした。

 最後に訪れた部屋はこちら。日本時代はエコノミーという名称で販売されていた雑魚寝の部屋です。

 テレビの設置場所や棚の位置、カーペットの色まで全く同じで懐かしかったです。何せ初めての雑魚寝がこのフェリーきょうとⅡだったのですから。

 一部エコノミーの部屋はペットルールとなっていました。

 瀬戸内海最終航海で宿泊したファースト和もこの通り。出来る事なら中も見てみたかったです!

 洗面台も日本時代のままを維持していました。

 手を洗った後のジェットタオルも三菱製のまま。

 日本時代のこの船には大浴場とシャワールームが設置されていたのですが、韓国では3時間の航行という事で、シャワールームのみの設置となりました。

 ではかつての大浴場はどうなったのかと調べると、脱衣場がドッグランとなっていました。

 写真中央の扉を開けると大浴場があるはず…。ペット連れ以外は中に入れなかったので観られなかったのは残念!

 最後に船内マップを載せておきます。


 いよいよ下船の時となりました。エントランス中央のソファーでゆっくりしつつ名残惜しみながら下船します。

 乗船が車両甲板からだったように、下船も車両甲板からとなります。下りなので階段で車両甲板へ出ました。

 次また会えるのはいつだろうか、と思いながら船を後にしたのでした。

 済州島に到着しました。階段から地上へと降りました。

 青空に映えるBlue Pearl(フェリーきょうとⅡ)

 船尾側にあった車両が通るランプは塞がれ、変わりに左側にランプが増設されていました。

 船体に書かれたフェリーきょうとⅡの文字が、"フェリーき"で途切れていたのはその為だったのですね。


 日本での役目を終え韓国へ活躍の場を移したフェリーに乗る、という中々無い機会を体験出来ました。しかもその船は日本時代に何度も乗船したフェリー。内装そのままに会えた感動は忘れられないものです。
 次は済州島から韓国本土へ帰ります。本土への乗り物も今回の目的の一つでした。お楽しみに。
 日本から一番身近な外国と言えば、隣国である韓国です。そんな韓国へ2023年夏に行ってきたので、思い出を残すべくここに書き記したいと思います。


 2023年8月24日、北九州空港へやって来ました。東京行きの国内線に乗る…のではなく、国際線のソウル行きに搭乗します。初めての海外旅行はまさか北九州から飛ぶとは思いもしませんでした。


 様々なブログを見ていると、国際線は出発2時間前までに空港へ着くようにとの記事を見かけたので、7時半頃には到着しました。
 なお、窓口は開いていたものの全然列は並んでおらず、チェックインや出国審査はあっという間に通過。北九州空港は2時間前ではなくとも良さそうかもしれません。
 展望デッキに出たり、カフェで寛いだりして9時前に出国審査を通過しました。
 ジンエアーLJ262便は、北九州09:40発仁川11:15着。09時20分には搭乗開始しました。ちなみに搭乗口は国際線用の1つしかなく、椅子も少なかったので搭乗まで立って待ちました。ここで聞こえてくる言葉は既に日本語ではない…!

 銀色の機体に黄緑の尾翼、これがジンエアーです。北九州空港らしく横にスターフライヤーも止まっています。

 通路を挟んで3列3列のボーイング737-800でした。いよいよ乗り込みます。

 搭乗したらそこはもう海外! 機内誌や安全のしおりも全てハングルと英語で書かれています。今回座席指定はしていなかったのですが、通路側を割り当てられました。真ん中ではなくラッキー!

 安全のしおりは所々突っ込みどころが…笑。

 異国な機内から眺めるスターフライヤー。ついに北九州空港から韓国に向けて離陸しました。

 離陸してシートベルト着用サインが消えると、CAさんが通路で声かけをしながら回ってきます。外国人は入国する際に入国申告書の記入が必要です。空港でも書く事は出来ますが、時間短縮の為にも機内で書いておくのがベストです。回ってきた際に一枚貰いましょう。
 流石は北九州発、申告書を書いていたりしてたらあっという間に着陸態勢へ。離陸して1時間ちょっとで仁川へ到着しました。

 今回搭乗したジンエアーLJ262便で使用されたHL8247。後ろには大韓航空の飛行機が留置されていたりと、既に韓国である事を実感させられます。
 LCCだったので遅延が怖かったのですが、定刻での到着でした。

 入国審査は各国かなり並んで時間がかかると聞いていたのですが、今回仁川空港はゲートに全然人がおらず並ばず通過出来ました。入国理由は何と答えようかと英語の練習もしていたのですが笑、無言でスルーでした。
 流石はアジア最大のハブ空港。海外の色々な空港から飛行機が来ているようです。

 所持金を日本円からウォンへ両替しました。旅慣れた人は同じ空港内でもレートが高い両替屋を知っているようですが、自分はゲート目の前にあった所を使いました。

 入国していよいよ韓国を旅します。今回の旅行はとある乗り物に乗るという事が目標。明日乗る為それに向け移動していきます。
 仁川空港からは空港鉄道を利用してソウルへ出ます。駅構内のコンビニ「GS24」で飲み物を購入しました。海外での初ショッピング!

 空港鉄道は直通列車と一般列車の二系統あります。直通列車は日本の特急みたいな感じで、座席指定も出来てリクライニングシートに着席出来るのですが、満席が続出…! 泣く泣く一般列車に乗車しました。ロングシートですが、直通列車よりかは安くソウルまで向かう事が出来ます。
 海外旅行者が多く乗車する為、日本語でのアナウンスもあり助かりました。海外で聞く日本語の安心感よ…!
 無事ソウル駅に到着し、地下鉄に乗り換え龍山(ヨンサン)駅へ移動します。

 龍山駅に到着!KORAILの一部列車の始発駅でもあるため大きなターミナル駅となっています。

 窓口で目的地と人数を伝えKTXの切符を購入します。自動券売機もあるのですが、こちらは日本のクレジットカードが使えないようなので、無難に窓口に行くのが正解なようです。

 今回購入したのは、KTX421号木浦(モクポ)行き。終点の木浦まで向かいます。

 なお今回は希望する列車のチケットを購入出来たから良かったのですが、便によっては満席になる事があるようです。実際この旅行でも数日後に乗ったKTXは満席で便をずらす羽目になりました。KORAILの公式ホームページからKTXの予約も日本から出来ますので、予約しておくのが良いでしょう。


 大きな電光掲示板が置いてありますので、乗り場を確認します。改札機は無いのでそのままホームへ向かいます。


 今回10番ホームだったので、移動しました。14時47分発木浦行きKTXに乗車です!

 今回は17号車を割り当て。どんだけ連結しているのか!?と驚きますが、比較的1両あたりの長さは短いように感じました。

 シートは元から意外と倒れているリクライニングシートとなっていました。通路を挟んで2列2列の一般的な配列です。

 日本の新幹線は車端部に電光掲示板がありますが、KTXは中央部に液晶ディスプレイが設置されています。また、座席の向きが中央を挟んで向かい合う形になっています(中央席だけ4席ボックス)。

 この液晶ディスプレイ、ニュースなどがひたすら流れているのですが、駅到着時は各国の言葉で画面に案内が表示されるので非常に助かりました。車内放送は韓国語のみです。

 横に人が来る事もなく、2時間半程で終点木浦駅に到着しました。海外の鉄道は遅れるとよく言われますが、流石は韓国の"新幹線"、定刻で非常に助かりました。

 この木浦駅は湖南線の終着駅です。それを表すモニュメントもありました。

 ここからタクシーでバスターミナルへ移動します。海外初タクシーでしたが、バスターミナルを韓国語に翻訳した文字を運転士に見せたら伝わりました。なお運転は滅茶苦茶荒かったです…(^^;


 木浦総合バスターミナルに到着!ここから高速バスで目的地へ向かいます。

 ターミナルにある自動券売機が日本語にも対応していたので、券売機で高速バス乗車券を購入しました。
 今日の目的地は全羅南道にある莞島(ワンド)という街。木浦~莞島を結ぶバスは一日に11:30発と18:00発の2本しかなく、乗り遅れると明日からの旅程が崩壊するので、ギリギリ間に合って本当に助かりました。発車15分前到着は心臓に悪い…。

 今回乗車した莞島行きバス"クムホエクスプレス"。ドア横で待機している運転士にチケットを見せて乗ります。

 シートは通路を挟んで2列2列のリクライニングシートが並びます。トイレは無し開放休憩無しで所要時間は約2時間でした。

 券売機で座席指定が出来たので、周りに人がおらずリクライニングを倒せる席を選択出来ました。前方の液晶ディスプレイではテレビが放映されていました。
 いくつか停留所に停車した後、高速道路をかなりのスピードでかっ飛ばしていました。初海外のバス、日本とは比べ物にならない程でアトラクションのようでした笑。

 旅行した日は福島原発の処理水を海洋放出すると決めた日の翌日。テレビニュースはずっとこの話題を扱っていたようで、福島の映像だったり岸田首相の映像を頻繁に目にしました。

 18時に出発して2時間の20時過ぎに終点の莞島共用バスターミナルに到着しました。始発の木浦から終点の莞島まで乗車していたのは数人しかいませんでした。

 バスターミナルには今日の営業を終えたバスがずらり。頭から突っ込むタイプのバスターミナルはやはり良いものです。

 バスターミナルから歩いて今日のホテルに到着。チェックイン後セブンイレブンがあったので、夜ご飯として韓国らしい弁当を購入しました。
 なお旅行サイトからホテルは予約していたのですが、肝心のフロントに人がおらず、電話で呼んでチェックインに30分くらいかかったのは流石に心細かったです笑。


 無事日本から韓国に渡り、初海外で初ショッピングや初乗車など初めてづくしの一日が終わりました。二日目はこの莞島から、今回の旅の目的の一つである念願のあるものに乗ります。つづく…

 こんにちは。関西と関東を結ぶ移動手段と言えば、飛行機・新幹線・バスの3つに大まかに分けられますが、この中でも一番格安で移動出来るのはバスです。昼特急など昼間に運行するバスもありますが、沢山の企業によって運行されており激戦区となっているのは夜行バスです。

 そんな関西関東間の夜行バスを運行する一つであるJRバスの”ドリーム号”に、2500円という破格で乗車出来る「超得得ドリーム号」という臨時便が、2021年末から2022年頭にかけて設定されました。この破格の夜行バスに実際に乗車してきましたので、その当時の様子を書き記します。

 

超得得ドリーム号の詳細

・超得得ドリーム422号(関西→関東)

 (乗車)大阪駅JR高速BT22:40発・京都駅中央口23:50発

 (降車)バスタ新宿07:01着・東京駅日本橋口07:26着・新木場駅08:01着

・超得得ドリーム419号(関東→関西)

 (乗車)新木場駅22:20発・東京駅八重洲南口23:00発・バスタ新宿23:40発

 (降車)京都駅中央口06:37着・大阪駅JR高速BT07:49着

運行日:2021年10月28日~2022年3月31日(一部日程除く)

運賃:2500円 ※2022年2月1日以降回数券利用・ネット割適用不可

 

 

 2022年3月31日、超得得ドリーム号の最終運行日ではありますが大阪駅JR高速バスターミナルへやって来ました。

 九州在住という事もありなかなか乗る機会が無かったのですが、春休みに入りやっと乗る機会に恵まれました。

 

 発車10分程前になって乗り場へバスが入線しました。4列2階建てバスで運行なのですが、充当車両は貴重なエアロキング!

 バスマニアにとってこの超得得ドリーム号はエアロキングが走る路線という事で、価格面も車両面からも当たりでした。

 

 片道2500円で乗車出来るので、バスは京都駅から乗車する人を含め満席でした。改札時の行列が物凄かったです!

 

 青春エコドリーム号用のエアロキングで運行。後ろの行先表示は(大阪駅・京都駅→東京・新木場)となっています。

 高速バスネットで予約したので、QRコードを乗務員に見せて着席します。行列からも分かる通り人が多く手続きに時間がかかったので、数分遅れで出発しました。

 

 一階席は写真のようにかなり圧迫感があります。運転席後ろはスペース的な問題か窓側席のみとなっています。

 

 今回は発売開始のタイミングを狙って予約したため、運よく一人席を確保する事が出来ました。二階建てという事もあり網棚は無いのですが、この席なら横に人が来ないので、多少荷物があっても困りませんでした。この席以外は後ろの席のような二人掛けシートとなっています。

 

 一回目の休憩は滋賀県の土山サービスエリアにて。15分程休憩となりました。かなり雨が降っていたため、外に出る人はバスマニア以外は少なかったように記憶しています。

 

 前面の方向幕は青春エコドリーム号表示でした。超得得ドリーム号は運賃が2500円という点以外特に青春エコドリームと違いは無いので、流石に新規に作らず流用しているようでした。

 なおこの土山サービスエリア、外に出た乗客のうち一人が出発時刻の01時10分になっても帰って来ず、乗務員がそのまま出発して良いか営業所に確認するなど段々大事に…。結局待つことになり後に本人も戻っては来たのですが、乗務員から激怒されていました汗。1階席なので、怒鳴り声が席まで聞こえてくる始末でした…。安くすると客層も悪くなるという典型的な面を目の当たりにする出来事でした。結局30分以上遅れて出発しました。

 

 目を覚ますと次の休憩地である鮎沢パーキングエリアに到着するところでした。こちらも15分休憩となりました。雨雲と共に東へ移動しているのかこちらも雨が降っていました。

 

 この鮎沢パーキングエリアはドリーム号の休憩地としてかなり利用されていますが、レストランがトラックドライバー向けに沢山種類があるそうです。早朝か夜間の休憩でしか来たことが無いので、いつか行ってみたいものです。

 

 4月になり6時でも十分明るくなったので、写真撮影に勤しみます。アストロメガがどんどん導入される中、エアロキングに定期で乗車出来る路線は少なくなっているので、超得得ドリーム号のように車両が確定している路線は有り難いものです。

 時間になったのでバスに戻り出発です。この鮎沢では指示通りの06時10分に出発となりました。

 

 バスタ新宿を過ぎ車内もライトが常時点灯される状態になったので、カーテンを開けて東京の景色を楽しみます。皇居付近を通り東京駅へ向かいます。なお首都高や都内の朝渋滞でかなり遅れているようです…。

 

 シートに座っている状態での天井の高さは画像のような感じ。吹き出し口が真上にあるので、寒さ対策は上着等調整出来る服装が良いかもしれません。

 

 足元はこのようになっています。窪みはあるものの目の前が運転席との仕切りなので、足は伸ばす事は出来ませんでした。

 

 降車場所である東京駅に到着しました。時刻は09時03分。実に1時間30分以上遅れての到着となりました。個人的には一人席でしたしエアロキングを長く堪能出来たので良かったですが、次の予定がある人にはかなりの大打撃だったかと…。

 

 トランクから荷物を取り出す時間などで数分程停車していたので、別れを惜しむ撮影タイムと化していました。東京駅に停まる西日本JRバスカラーのエアロキング。あと何回見られるでしょうか。

 

 バスは回送幕になって東京駅を出発。終点の新木場駅まで乗る人はいなかったようです。元から皆東京駅までの予約か、遅延で東京駅で下車したかは不明ですが、土山SAでの一件が無ければ遅れはもっと短かったかもしれませんね。

 

 バスは車庫に向けて走り去っていきました。

 

 

 「ドリーム号で逢い(愛)に行こうキャンペーン」という企画で運行された超得得ドリーム号。2500円という運賃で、なんと2022年1月まではネット割も適用出来た為2300円程で乗車出来たのですが、やはり値段が低くなると民度も低くなったのは残念でした。しかしコロナ禍から脱却を図る中、なんとか交通機関の利用者を戻そうと開催されただろうキャンペーン。エアロキングに乗車出来ましたし貴重な体験を出来て良かったです。有り難うございました。

 

 

【乗車車両データ】

西日本JRバス

744-9901

BKG-MU66JS

なにわ200か1395

 こんにちは。福岡と山口間を結ぶ高速バスの一つに「福岡・山口ライナー」というバスがあります。このバスは、かつて福岡側のJR九州バスと山口側の中国ジェイアールバスの二社で共同運行されていましたが、2023年6月1日(木)のダイヤ改正を以て、中国ジェイアールバスのみの運行となると共に1日1往復と大幅減便されました。

 JR九州バスが撤退する前に乗車したので、当日の様子をここに書き記します。




 2023年5月30日(火)、博多駅博多バスターミナル3階にやって来ました。福岡・山口ライナーは本州向けでも使われる35番乗り場から出発します。

 乗車するバスはJR九州バスの4350号車。17時30分発ですが15分前には改札が始まりました。

 博多バスターミナルに掲示してある時刻表。6月1日以降は、これが1日1便のみとなります。本来は夜行便もあったのですが、新型コロナウイルスの影響により運休。そのまま廃止という流れになりました。

 改札を済ませて車内へ乗り込みます。中は補助席無しの4列シートが並びます。
 以前乗車した際は中国ジェイアールバス便はトイレが無かったのですが、JR九州バスのエアロエースには左側後方に設置してありました。

 シートは一般的な4列シートです。USB式の充電器があります。

 バスが17時30分定刻で博多バスターミナルを出発しました。窓側がチラホラ埋まる具合です。
 途中天神地区を通りますが、西鉄天神高速バスターミナルには入らず、天神南バス停で乗降取扱がなされます。
 外は生憎の土砂降り。天神南から複数人乗車し、窓側はほぼ埋まる具合となりました。

 福岡・山口ライナーは途中2ヶ所で開放休憩が設けられています。
 1ヶ所目は九州道古賀サービスエリア。博多バスターミナルから1時間もかかっていませんが、18時15分頃から20分程設けられました。

 土砂降りの雨でがありますが、傘を差して撮影に勤しみます。前面LED幕は「宇部・山口」。JR九州バスらしい特徴的な真っ赤なバスでこの幕を表示するの機会は今後訪れるのでしょうか。

 こちらはフロントガラス部分に掲示されたサボ。

 側面LED幕。宇部と九州を直通で結ぶバスや鉄道は他に無いので需要はありそうですが、大幅減便理由は利用者の減少とのこと。
 雨という事もあり外に出る人はあまりおらず、自分も撮影を済ませたら車内に戻りました。出発時刻の18時35分になり人数確認後出発しました。

 最後の休憩は本来山陽道の周防灘PAですが、山陽道が集中工事によりPA封鎖となった為、手前の中国道王司PAにて休憩となりました。関門橋を越え博多からはちょうど2時間の19時30分でした。19時40分まで10分休憩。

 中国道という事もあり大型車枠には多くのトラックが停車中でした。

 小さいですが、福岡・山口ライナーと王司PAの建物。古賀SAよりも小規模という事もあり、他の乗客はあまり外に出ず、自分も撮影を済ませ車内へ戻りました。

 山陽道を走り宇部新川を経由し、新山口駅に到着。21時05分定刻で到着しました。この先山口駅までバスは走りますが、帰る手段もあり新山口駅で下車しました。運転士様お疲れ様でした。


 今回新山口駅まで乗車しましたが、宇部等で降りる客がかなり多かったです。新山口等は新幹線という直通手段はありますが、宇部地区は無い為やはりバス利用者の多くを占めておりました。
 今後は1往復となりますが、朝6時以降に山口を出発し、夜遅くに山口に到着するダイヤとなる為、山口の若者やビジネスマンを狙った時間設定になりました。
 1往復でも今後も路線が続く事を願うばかりです。


【乗車車両データ】
JR九州バス
博多支店4350
QRG-MS96VP
福岡230あ4350
※現在は宮崎の方へ転属しているようです。

 2020年12月13日(日)に、西鉄バス北九州株式会社香月営業所様の9355号車をお借りして、私主催の第四回目となるバスツアーを開催致しました。

 今回の車両は、日産ディーゼル「UA452」の高速仕様車です。西日本車体工業が開発した廉価版高速車両である「B型高速」です。B高にはMP・UA・RAの3種類あり、その内のUAがこの9355号車です。UAのB高はほぼ特別支援学校用に特定貸切として走られている事もあり、一般人が乗れる貴重な1台でもあります。

 そんな貴重なUAを余すところなく堪能しようと、今回は峠や高速道路を走り尽くすドライブツアーとなりました。

 

 

 

 2020年12月13日、小倉行き高速バスと路線バスを乗り継ぎ、香月営業所にやって来ました。既にバスは出発の準備を行っているところでした。

 営業所の方々や乗務員様と挨拶や打ち合わせを行い、09時40分に営業所を出発しました。お客様の待つ集合場所へ向かいます。

 

 今回お借りした車両は、西鉄バス北九州株式会社香月営業所に所属する9355号車です。形式はKL-UA452TAN、架装は西日本車体工業です。

 小倉、八幡、香月営業所の順で所属し、福岡~北九州間高速バスの「なかま号」でも運行されていましたが、現在はホークス戦やイベントでの福岡方面への臨時バスで運行されています。稀に多客時に阪九フェリー送迎でも利用されているそうです。

 

 本日の集合場所は筑豊地区に2か所設け、1か所目の直方駅へやって来ました。

 本来西鉄バスは直方駅周辺では駅前にあるローソン併設のバス乗り場があるのですが、今回はロータリーに入っての乗車となりました。以前は西鉄バスも直方駅ロータリーに入っていたのですが、現在はJR九州バスとコミュニティバスのみとなっています。

 

 待機中のJR九州バスと西鉄バス。今回ロータリー乗り入れにあたり、JR九州直方駅と直方市から許可をいただきました。お忙しい中ご対応いただき本当に有り難うございました。

 

 遠賀川沿いに南下し、やって来たのは新飯塚駅。2ヶ所目の乗車場所です。

 

 新飯塚駅では福岡天神行き特急バスも発着しています。B高も多く充当されており、今回UAとRAのコラボレーションも見られました。

 

 道路に合わせハンドルを切った状態で停車中の9355号車。タイヤの向きとLEDヘッドライトと黄色フォグが物凄くカッコイイです。

 新飯塚駅までで乗客が全員揃い、定刻で発車します。皆様有り難うございました。

 

 最初にやって来たのは八木山展望台。飯塚と篠栗の間にある八木山峠の途中にあります。

 カフェテリアも併設しており、峠のドライブにもピッタリな休憩地点です。展望台から眺める飯塚の街並みも良いものでした。(※なお現在展望台は建物が解体されて更地になっています)

 

 ドーム臨時専用となった今では見られないトランクルーム全開の光景。B高UAのトランクルームは跳ね上げ式です。ここで方向幕やトランクルームなど普段は見られない部分の見学を行いました。

 

 展望台での休憩も終わり、八木山峠を越え福岡都市高速を走り福岡市内へと入ってきました。B高も走る筑豊特急と同じように粕屋ランプから都市高速に入り、今回は千鳥橋JCTから環状線内回りへ。特急では外回りに入り呉服町ランプで都市高速を降りるので、千鳥橋JCTを直進し、B高から博多ふ頭や福岡タワーを見る光景はなかなかに違和感がありました。

 愛宕ランプでは壱岐営業所の路線バスとの並走も。愛宕ランプは右車線の方に出口があるので、稀にバスの並走が見られます。

 

 しばらく走り、都市高速から西九州道(福岡前原道路)に入りました。料金所付近に拾六町PAがあるので、そちらでトイレ休憩となります。関西~長崎を結ぶ夜行バスユタカライナーが朝の開放休憩でここを利用しているようです。

 この西九州道は福岡市西部・糸島市・佐賀を拠点とする昭和バスの都市間高速バスも走行しており、今回2社のコラボを撮影する事が出来ました。

 

 短距離ではありますが、西九州道を今宿インターで降り、昼食休憩として「伊都彩菜」へやって来ました。

 ここはJA糸島が運営する産直市場なのですが、実は全国で一位の売上を誇る直売所だそうです。

 

 広大な駐車場で大型車スペースも完備されており、安心して休憩が出来ました。

 

 日本一の売上を誇る直売所だけに、中で売られている商品も様々な物がありました。好物のチャーハンなどを購入! 後半戦に向けて力を蓄えましょう。

 

 休憩が終わり、高出力UAの本気のエンジン音を聞きたいという事で、そこそこの勾配がある糸島峠を走行!

 坂もキツくカーブも何ヶ所かあり大変な道だったかとは思いますが、担当乗務員様の巧みな運転技術と高出力UAのエンジンで、難無く走破する事が出来ました。有り難うございました!

 

 糸島峠から小笠木峠を通り那珂川方面へ抜けたのですが、途中の曲渕ではバス停を出発した路線バスが! 2022年9月末で廃止になった路線で、この光景はもう見られなくなってしまいました。

 

 小笠木峠を越え国道385号線を南下して「市の瀬」バス停へやって来ました。朝夕のみ路線バスが走っています。ここから少し先までフォトランを行いました。

 

 那珂川市コミュニティバスで先回りし、のどかな畑をバックに走る9355号車を撮影。那珂川南部らしい自然広がる光景にB高がいる様子は貸切バスツアーならではで非常に良いですね。

 

 フォトランが終わると東脊振トンネル手前の最南端バス停である「南畑発電所前」バス停の転回場で待機。普段はポンチョなどの小型バスが転回する場所です。使用許可を下さった那珂川市の関係者様有り難うございました。

 

 フォトランも終わり、有料の東脊振トンネルを走行! ひたすら直進し、県境を越え佐賀県に入ります。

 

 トンネルを過ぎた先にある道の駅吉野ヶ里にて休憩です。営業時間を過ぎたからか普通車が数台いるだけで、静かな中で山の麓へ走る車の走行音だけ響いていました。

 今日一日曇が多くあまり写真撮影には向いてはいない天候だったのですが、ここに来てついに太陽が差し込んできました。陽が落ちる前のオレンジ色の光が白い9355号車を輝かせています。

 

 夕方の暖かい光線を受け輝く9355号車。参加者の方々も皆無心でシャッターを切っていました。陽が落ちる前の最後の最後で満足行く写真を撮影出来て本当に良かったです。

 

 麓に降り、新鳥栖駅へやって来ました。夕日を浴びる駅舎と9355号車。青空の下でオレンジ色に輝いていました。

 

 新鳥栖駅から高速道路のインターに向かう際に西鉄バス佐賀の鳥栖営業所の西工車両とすれ違いました。

 

 旅もまもなく終盤。鳥栖インターから長崎道に流入し、鳥栖JCTから九州道に入り北九州を目指して帰ります。

 

 基山PAにて休憩。陽が落ちて方向幕が輝く時間帯となって来ました。KL代までの特徴でもある黄色のフォグが輝きます。

 

 停車中の9355号車を後ろから。

 

 テールランプの場所などはKL-UAを感じられる"UAらしい"配置になっていますね。

 

 休憩も終わり、いよいよアツい100㎞走行で北九州を目指します。

 

 6速で100㎞近い速度で走り北上。暗くなってきた中輝くコックピットの計器類は非常にカッコイイものです。

 

 古賀SAにて最後の休憩。完全に陽が落ち空は真っ暗になりました。方向幕やライト類が綺麗に輝いています。

 夕飯近い時間ですので何かつまめる物を購入し、SAを楽しみました。高速バスでもSA休憩がある所もありますが、基本短いですし揃ったら即出発するので、ギリギリに帰ると既に自分以外揃っているという威圧感があり、満足な買い物は出来ません。”バス”でSAに来て満足行く買い物が出来る、というのも貸切バスツアーならではですね。

 

 八幡インターから北九州都市高速に入り最後にやって来たのは、北九州を代表する「若戸大橋」をバックに撮影出来る地点。真っ赤に染まる若戸大橋と9355号車を綺麗に撮影する事が出来ました。

 このツアー以降、夜に若戸大橋とバスを撮りに此処へ来るツアーが多くなったように感じます。良い撮影スポットを見つけられて良かったなと我ながら感じました。(本来は第3回の電代ツアーでも来る予定だったのは内緒です)

 

 若戸大橋との撮影も終わり、付近の戸畑駅にてツアーは終了となりました。12月中旬の寒い中お越しいただき有り難うございました。

 その後バスは都市高速を経由して香月営業所に戻りました。夜暗い中輝く方向幕。

 

 最後は6661号車と並んで入庫し、無事に到着しました。UAの2台並びでした。

 

 参加者の皆様の投稿は、Twitterで「#B高UAで行く福岡県北周遊」でご検索下さい!

 

 

 

 最後に…。前回に引き続き北九州地区にて開催させていただきました。三菱ふそう製の車両が少なくなっている事や、日産ディーゼルではRAがまだ大量にいる事から、あまりフォーカスされない貴重なB高UAですが、北九州~ペイペイドーム以外を重点的に走り、なかなか見られない光景の中で撮影を出来たかと思います。

 新型コロナウイルスもある程度波が落ち着いてきた状態の中で、気を緩ませず、最大限の感染症対策を行った中での開催で、参加者の皆様のご協力のおかげで、今回も一人も陽性者を出す事なく、トラブルも起こる事なくツアーを完遂させる事が出来ました。

 長時間にわたる行程でしたが、運行して下さった西鉄バス北九州株式会社の皆様、そして参加者の皆様に感謝申し上げます。有り難うございました。

 

 

 

【貸切車両データ】

西鉄バス北九州株式会社

香月営業所 9355

KL-UA452TAN

北九州200か326

 昨年の事ではありますが、北海道の小樽から本州は新潟まで新日本海フェリーを利用しました。日本海側の物流を担う同社ですが、乗船した際の様子をご紹介します。

 

 

 

 2021年8月24日(火)、北海道での用事や旅行を済ませ小樽へとやって来ました。

 JRの小樽駅です。札幌からはJR在来線や高速バスで来る事が出来ます。フェリーターミナルへのバスが駅前から出発するとの事で、船旅に必要な物を揃えて早速バス乗り場へ向かいましょう。

 なお駅前にはデパートやコンビニ、薬局がありますので、買い物には困らないでしょう。新日本海フェリーはよく揺れるとの書き込みをネットで見ていたので、酔い止めを駅前のツルハドラッグで購入しました。

 

 船の出港時刻に合わせて路線バスが設定されています。北海道中央バスの小樽駅前ターミナルから乗車し、新日本海フェリーのフェリーターミナルまで乗車しましょう。なおJR小樽築港駅経由ですので、JR利用の方はどちらからも乗車可能です。なお運賃はどちらも変わらず240円です(2022年現在)。

 

 さて30分程乗車し、新日本海フェリーの小樽港フェリーターミナルへ到着しました。ターミナル玄関の目の前に止まるので非常に便利です。それではターミナルの受付で乗船手続きをしましょう。

 

 ターミナルは3階建てとかなり大きな施設となっています。1階の受付で手続きを行い、上の階からタラップを経由し乗船する形です。

 

 学割適用など申請があったので窓口にて発券。乗船券はこのようになっています。体温測定も窓口で行われます。

 

 酔い止めの薬を今の内に飲んでおきます。説明書を読み、出港後には効いて欲しいので今の内に。

 

 乗船開始時刻になったのでいざ乗船!。初めての新日本海フェリーは”あざれあ”です。

 

 船の玄関でもある吹き抜け。新しめの船である為非常に綺麗でした。

 

 それでは荷物を置きに自室へ向かいます。LEDを基調とした照明で船内は明るかったです。

 

 今回のお部屋は、船内に一部屋しかない「ツーリストC」です。あざれあの中で最もランクの低い部屋ですが、雑魚寝では無く、ロールカーテン付でプライバシーの確保されたベッドタイプとなっています。ツーリストAとほぼ同じですが、Cが毛布・Aがキルトケットの違いしかありません。何故か18人定員の一部屋しか無いため、争奪戦となっています。今回は予約開始時にパソコンに張り付き、なんとか確保出来ました。

 

 部屋の中は基本的な配置です。それぞれのベッドが向かい合う形です。

 

 運よく反対側が壁となるベッドを確保する事が出来ました。

 

 ベッド内はこのような感じ。枕や毛布は快適で、照明やコンセントも設置されてあります。

 

 さていよいよ出港のお時間となりました。17時ちょうどに小樽港を出港し、翌日新潟港には09時15分に到着します。

 

 定刻で小樽港を出港しました。

 

 段々と街が離れて行きます。離れ行く街を見ながら、これから始まる船旅への楽しみがどんどん湧き上がって来ます。

 そういえば甲板にドッグランがありました。写真に写っているように実際に愛犬と戯れる人も!

 

 小さくなる小樽の街並みを眺めていると横にカモメが!船に並んで飛んでいました。

 

 スマホカメラでも十分に撮れる程直ぐ目の前で飛んでいて感動しました!。流石クルージングリゾートのロゴだけはありますね笑。

 

 しばらくして沖に出たらカモメも帰ってゆきました。曇の合間から覗く夕日でファンネルも輝いていました。それでは新潟到着までの船旅を楽しみましょう。。。

 

 荷物やお土産などはこのような感じに収納します。向かいが壁なので棚二つ分利用出来ますが、基本向かい合わせの場合はベッドの方の棚を使う形となります。鍵などは無いので、貴重品などは絶対に肌身離さず持っておくようにしましょう。

 

 ベッド内はこのような感じです。狭いので圧迫感は多少ありますが、秘密基地感があり自分は好みです。ロールカーテンも外の光を遮断する素晴らしいものでした。

 ベッド内の棚は、白い恋人の紙袋が置いてある足元の一つです。コンセントや照明は枕元にあります。

 ベッド内の壁に換気用でしょうか、吹き出し口が設置されています。正直あまり風は強く無いので、夏などはかなり暑くなるのがこの寝台の欠点でしょうか。

 

 この日は北海道旅行で歩き回って疲れたので、ひとまず夕飯の営業開始までベッドで横になっておきましょう。。と横になったのが駄目でした…。目を覚ますと丁度夕飯の営業終了アナウンスがなっている時間でした涙。

 耳で「嗚呼夕飯が終わってしまった。。。」と思いながら体が起き上がらず、二度寝する事にしました(^^;。夕飯はまた今度乗船した際に利用します!

 

 というわけでおはようございます。2021年8月25日水曜日です。時刻は朝5時です笑。取り敢えず昨夜は眠気に負けてお風呂に入れなかったので、朝風呂へ行きます。

 大浴場は6時からの営業なので、それまではベッド内で荷物の整理をしていました。スマホは電波が圏外でした。風呂はまだ朝6時なので誰もおらず、新日本海フェリー名物の露天風呂も堪能出来ました!

 

 お風呂でさっぱりしエントランスで寛いでいると、テレビにはNHKの朝のニュースが。秋田は大雨なのか~と思っていたところ、起床のアナウンスで「本船は新潟港に13時40分頃の入港の予定です」とアナウンスが。あと6時間くらいかーと一瞬思いましたが、よくよく考えると入港時刻はもっと早かったような…。確かめると入港は09時15分でした。つまりなんと4時間遅れになっていたのでした!

 原因は、夜中にエンジントラブルを示すランプが点灯した影響で速度を落として運航したからだそう。トラブルは無事解決したとの事です!

 

 朝7時時点でまだ青森と秋田の県境沖を運航中でした。新潟到着以降自分は新幹線に乗車する予定なのですが、念の為に夕方の便にしておいて良かったです(^^;

 

 それでは念願のレストランで朝ご飯をいただきましょう。海は低気圧の影響で荒れています(^^;

 

 新日本海フェリーはバイキングではなくカフェテリア形式となっています。朝食は洋食セットにしてみました。追加でおかずやパンやフルーツも頼めるので便利です!

 ついつい取りすぎましたが…昨夜食べられなかったから別に良いよね!?

 

 食後は船内を少し歩こうかと思っていたのですが、低気圧の影響か縦揺れがどんどん酷くなってきました。立っていられない程まで上下に揺れるのです。昨夜酔い止めを飲んでいたので幸い酔うことは無かったのですが、ちょっと横になりたくなったので部屋に戻る事にしました。

 エントランスには乗船記念の浮き輪もありましたよ!

 

 しばらくベッドでごろごろしていたのですが、船内アナウンスで「昼食のカレーを無料でふるまう」と案内があったので、お昼ご飯を食べる事に。

 カレーと洋風スープでしたが、フェリーで食べるカレーはやっぱり別格でした! ごちそうさまでした。

 

 波も比較的落ち着いてきて、13時半前に新潟港に無事着岸しました。

 

 下船! 20時間もいるとやっぱり下船が恋しくなりました笑。

 

 新潟港フェリーターミナル。

 

 今回乗船したあざれあです。さて、本来は新潟駅方面への路線バスがターミナル前で待機しているのですが、今回は遅れているため接続はありません。

 でもターミナルから歩いて10分の場所にバス停があるので大丈夫です。

 

 新潟交通の「末広橋」バスから新潟駅方面へ移動できます。今回徒歩乗船客数人がこの方法で駅まで向かっていました。

 

 約20分ほど乗車してJR新潟駅に到着しました。

 

 新潟駅の万代口駅舎は解体工事中でした。さて、この先の行程へ向かうのでした。。

 

 

 

 今回日本海側の航路は初めて利用したのですが、噂に聞いていた通り揺れは物凄かったです。夏でも低気圧の影響でかなり揺れていたので、冬はもっと荒れるのだろうと思うと少し怖くなってしまいました笑。よっっっぽどの自信がある方でない限り酔い止めを飲んだ方が安心でしょう。

 しかし、阪九フェリーや東京九州フェリーなども手掛けるSHKグループ運営ですので、サービスは非常に良いものでした。露天風呂はやはり最高です。

 小樽~新潟以外に、苫小牧や敦賀・舞鶴・秋田など他に複数の航路も運航しているので、今度はそちらにも乗船したい所です。それでは。

 

 

 

【乗船データ】

(日付)2021/8/24

(会社)新日本海フェリー

(船名)あざれあ

(区間)小樽港→新潟港

(等級)ツーリストC

 2022年1月16日(日)に開催された、西鉄旅行株式会社主催の「58MCで行く!西鉄バス北九州全営業所制覇の旅」に参加してきました。

 かつて存在したボディメーカー"西日本車体工業"が製作していた58MCが、西鉄バスにおいてついに引退を迎えるとの事で、これが最後のラストランツアーになる事から参加しました。

 

 

 集合場所は西鉄バス北九州小倉営業所。併設されている砂津バスセンター付近で受付が行われました。今回のこのツアーは、午前の部と午後の部の2回ずつを土日の2日間計4回催行されました。
 自分は仕事との兼ね合いもあり、本当のラストランとなる2日目日曜日の午後の部に参加しました。旅行支援のキャンペーン中でその恩恵を受けられたのは良かったです。流石旅行会社という感じですね。
 
 受付が終わり時間になるとバスまで案内されました。小倉営業所に北九州市営バスがいる違和感…。北九州を走ってきた2社の58MCで今日は巡ります。
 座席はくじ引きで引いた番号順に好きな場所に着席するシステム。一般的な貸切バスとは異なり路線バスなので、座席番号は無い為このようなシステムとなりました。中ドア正面の一人掛け席をゲット。全員乗り終わり出発します。
 
 営業所巡りという事で、営業所を訪問していきます。最初にやって来たのは弥生が丘営業所。絶対一般人を構内に立ち入らせない厳重な営業所という事で、中に入れたのは貴重だそうです。厳重な為、バス付近数メートルから出るなとの指示もあり物々しかったのが思い出です(笑)。
 
 互いに向かい合う形での駐車方法のため、向かい側にもバスが止まっていました。こちらは96MCがずらりと。弥生が丘5405はナンバーが外されており廃車待ちのようでした。
 短時間の撮影が終わり、次の営業所へ向かいます。
 
 次にやって来たのは中谷営業所。つい最近まで筑豊・田川へのバスが出ていたので、個人的に乗り継ぎでよく立ち寄っていた営業所です。ここでは奥まで見学をさせていただきました。
 
 奥に止まっていたのはB型高速やツーステなど。5502は自分が北九州に行く時はあまり動いておらず撮れずじまいだったような気がします。最後に写真を撮れて良かったです(拍手)
 じっくりと見学や休憩を行い、次の営業所に向け出発します。
 
 中谷から次目的地への道が、それはそれはかなりの峠道でした…。普通車で一回通った事があるのですが、その時でさえかなりくねくねした道で大変だったのですが、ここを大型バスで通るとは思ってもみませんでした。最後の機会だから、との事で通ったそうです。
 
 峠道を抜けやって来たのは香月営業所!今回ラストランを務める6661号車のかつて所属した営業所でもあります。
 
 ここには廃車待ちの58MCが留置されており、6661号車が並んで圧巻の4台並びとなりました。もう右側3台に光が灯る事はありませんが、最後の最後で圧巻な姿をカメラに収める事が出来て本当に良かったです。
 他の参加者さんも自分もこの並びを写真に撮るのに夢中で、あっという間に出発時間となりました。
 
 香月営業所までは1号車が6661号車・2号車が北九州市営だったのですが、後半戦に入り入れ替わりました。乗車車両も6661号車から北九州市営に乗り移りました。最後列に座れたので、前から6661号車を何枚か撮影しました。
 
 ちくてつと並走する58MC。出発してから香月周辺を感じられる要素と撮影出来ないかと思っていたのですが、代表する筑鉄電車と撮影出来ました。
 
 北上して到着したのは八幡営業所。昔ながらの昭和な事務所で、高さ制限が所々あり、昔走っていた夜行バス「ムーンライト号」が営業所に入ってくる時には、この部分は潜らないでと示す看板も残っていました。(↑写真上部緑色の看板)
 
 八幡営業所の事務所をバックに2台の58MCを撮影!西鉄側のLED方向幕はこの日の為に製作したようです。どちらも同じ行先ですが、北九州市営と西鉄でそれぞれの特色が出ているのが良いですね。
 
 そこそこの撮影時間が確保されていたので、車内も何枚か記録する事が出来ました。この車内は一見一般的な西鉄バスの車内ですが、この車では肘掛けにクッションが取り付けられています。
 このクッションは6661号車などを含め平成4年(1992年)製の車までに取り付けられていたようです(諸説あり。バブル崩壊で豪華仕様では無くなった…等?)。
 
 6661号車の運転席。この日産ディーゼルのハンドルは懐かしいですね。
 
 北九州市営バスのハンドルと…。
 
 八幡営業所を出発し、普段は通れない黒崎バイパスを走行!
 
 解体中の赤白煙突。黒崎名物だった三菱ケミカルの煙突でしたが、発電の停止と共に解体されているそうです。そんな煙突をバックに走る58MCを撮影出来ました。
 
 黒崎駅付近のコムシティや井筒屋をバックに東へ進みます。西鉄58MC最後のバイパス力走です。
 
 最後にやって来たのは戸畑渡場付近。赤色に染まる若戸大橋をバックに、ライトを輝かせた58MCを撮影! 最後の最後に北九州の象徴と共に撮影出来て感動です。
 
 最後は小倉都心を突っ切り小倉営業所へ帰ってきました。短時間の旅でしたが最後の旅に相応しいツアーだったのではないかと思います。
 
 ツアーも終わりバスを降りると、行先表示には…「ありがとう58MC」の表示が!
 
 横の行先表示にも北九州市営バスからのメッセージが表示されていました。
 
 西鉄砂津バスセンターと北九州市営バス。普段は絶対にないコラボが実現できるのがツアーの醍醐味だったりしますよね。
 
 旅行支援を適用されているので、食事はチャチャタウンの回転寿司屋でいただきました。また、ツアー参加者にはチャチャタウンの観覧車に乗れる特別乗車券もいただきました。
 
 折角なので観覧車に乗ってみました。一体何年ぶりの観覧車でしょうか…。
 小倉営業所を一望できるので、バスマニアとしても大変楽しいひとときでした!
 そして砂津バスセンターから福岡へ帰ったのでありました。
 
 
 
 数あるバスの中でもファンの多い”西工”ですが、大元の西鉄バスで終焉を迎える58MCの最後の貴重な乗車機会を体験する事が出来て本当に良かったです。
 当日の添乗員さんも皆フレンドリーで、最後のひとときを非常に楽しく過ごす事が出来ました。企画された方々、乗務員様、本当に有り難うございました。
 
 
【乗車車両データ】
西鉄バス北九州
小倉6661
U-UA440LSN
北九州22か2506
 
北九州市交通局 若松営業所
305
U-MP218M
北九州22か2454

 2020年8月2日(日)に、西鉄バス北九州株式会社小倉営業所様の9352号車をお借りして、私主催の第三回目となるバスツアーを開催致しました。

 今回の車は、西鉄全体ではたった2台しか導入されなかった、日産ディーゼル「UA452」の「ノンステップ」車です。西鉄で基本導入されたのはワンステップ車でしたので、ノンステップは非常にレアなのです。こんな車で今回は九州を出て下関まで行ってきました。

 

 

 

 2020年8月2日、小倉営業所へとやって来ました。出発は09時45分。営業所に横付けされている砂津バスセンターが本日の集合場所です。

 本日の車とご対面。電車代替バスを表す緑色の特別なカラーリングとなっています。隣には北九州空港へのエアポートとして使用されているB型高速が並んでいました。

 今回は若松ボート行きバスと同様に営業所内からの出発で組ませていただきました。集合時間にお集まりいただき、無事定刻で発車出来ました。有り難うございました。

 

 

 今回お借りした車両は、西鉄バス北九州株式会社小倉営業所に所属する9352号車。形式はKL-UA452MAN、架装は西日本車体工業です。

 路面電車の代替バスとして導入されました。また、KL-UA452MANのノンステップ車両は西鉄全体でも、この9352号車と9353号車の2台しかいません。お忙しい中この貴重な車をお貸し下さった皆様には感謝申し上げます。

 

 

  小倉営業所を出発した後は本州に向け北上します。まずやって来たのは、電車代替バス(以降”電代”)が来る事は無い「淡島神社前」。このバス停の先に転回場があるので、そこからバス停までフォトランを行いました。山道を電代が走る様子を撮影していただきました。

 

 鋭角の交差点をダイナミックに左折したり、山道を抜けやって来た次の目的地は、関門海峡にある漁港そばの「柄杓田」バス停。ここにも電代が来る事はありません。

 

 ここではたまたま待機していた赤バスと並びました。やっぱり96MCはイケメンですね。

 

 電代のKL-UAと赤バスのKC-UAが並んだ貴重な撮影会となりました!

 

 続いて海沿いを走りやって来たのは「太刀浦埠頭入口」バス停。九州最北端のバス停です。

 

 最北端バス停に電代が停車する貴重なシーンも撮影していただきました。

 

 続いてはトイレ休憩の為に門司営業所へと立ち寄らせていただきました。かなり趣のある営業所の建物を前に、普段は来る事の無い電代が停車しました。

 

 UA・RA・B高の並び。

 

 営業所に設置されているバス停は、門司営業所ではなく「田野浦」バス停。ここに電代を横付けし参加者を乗せ次の目的地へと出発しました。

 

 続いてやって来たのはこちら。後ろにはうっすらと北九州の街並みが見えるかと思います。かなり急な山道を登り和布刈の展望台へとやって来ました。

 

 この展望台へもかつて路線バスがやって来ていました。今回は電代で再現してみました。

 

 展望台をぐるぐると周遊し、木々に囲まれ走る電代を撮影しました。

 

 かつてバス停があった場所に停車し撮影会。印刷ではありますが、この日の為にほぼ同じフォントも準備し、本物に似た方向幕を用意しました。

 

 紙に印刷しテープで繋げ上から直貼りする再現方向幕。別の機会でバスに情熱を持たれる現業の方が再現方向幕を作成されていた事にアイデアを貰い、サイズからフォントまで再現してみました。我ながら良い出来です(笑)。

 

 撮影も終わり、休憩という事で降りてきました。来たのは「和布刈」バス停。ちょうど小倉方面への路線バスと並びました。

 

 海をバックに小休憩。8月なので非常に暑かったですが、心地良い海風が吹いていました。

 

 和布刈を出発後はフォトラン。先ほどの休憩中に先回りし、関門橋を真下を走る電代を撮影しました。これこそ関門らしい光景!

 

 さて、いよいよ今回のメインである脱北です!(笑) 関門トンネルで北九州を脱出します。

 

 下関に着いてまずやって来たのは火の山ロープウェイ。ここで一旦休憩しました。

 

 下関地区を走るサンデン交通とコラボも。もうお分かりとは思いますが、サンデン交通で先回りし、下関中心部へ電代が走る様子を撮影して貰う魂胆です。私は運営なので電代の車内にいましたが、無事成功し皆さん良い写真を撮影されてたようです!

 

 火の山ロープウェイから走りやって来たのは下関で最も有名な唐戸市場です。ここで昼食休憩となりました。美味しい寿司を食べつつマニアには絶好の撮影タイムでした(笑)。

 

 青空の下堂々と「ノンステップバス」と書かれた9352号車。この独特な色合いも注目の的となっていました!

 

 9352号車のコックピット。

 

 唐戸市場での昼食休憩も終わり、関門トンネルを再び通り北九州へと戻ってきました。電代が来る事の無い門司港の街並みと一緒に撮影を行いました。

 

 門司港駅の駅舎と電代。

 

 そして国道199号線をひた走り、最後の撮影地である小倉港松山行きフェリー乗り場へとやって来ました。

 普段は西鉄バスは天神と小倉港を結ぶ高速バスしか来ません。ここに西鉄の路線車はおろか電代までやって来るとは…。乗り入れを快諾いただいた松山小倉フェリー(石崎汽船)の皆様、本当に有り難うございました!

 そして小倉営業所に到着。定刻の16時30分頃に解散となりました。

 

 参加者の皆様の投稿は、Twitterで「#電代で行く関門の旅」でご検索下さい!

 

 

 

 最後に。第一回の福岡、第二回の大牟田に続き、第三回は北九州にて開催させていただきました。2020年8月ということで、当日は新型コロナウイルス感染症が流行中でした。本来は5月に開催する予定でしたが、波が来て感染流行真最中だったため、落ち着いた8月となったのです。まだまだ当時は旅行に行く事にかなりの不満を言われる時でしたが、公共交通機関も利用者減で影響が出始めている時でした。そんな中でどうにか出来ないかと思い、皆引きこもり生活に鬱憤が溜まっていた時だったので、最大限の感染症対策を行って6~7時間の短時間でツアーを行った訳です。

 結果誰一人と陽性者を出すことなく、トラブル無く完遂し、久し振りのツアーを楽しむ事が出来た訳であります。

 まだまだ先の状況が分からず不安もあった中ではありましたが、まずこの行程を引き受けて下さった西鉄バス北九州の皆様、そして感染症対策を遵守して下さった参加者の皆様に、本当に心からの感謝を申し上げます。

 

 

 

【貸切車両データ】

西鉄バス北九州株式会社

小倉営業所9352

KL-UA452MAN

北九州200か328

 先月の2022年3月26日(土)に、関西での用事に向かう際に、宮崎から神戸まで宮崎カーフェリーに乗船してきました。
 自宅のある福岡から関西へ向かうには、新幹線・飛行機・夜行バス・夜行フェリー2社等様々な移動手段がありますが、まもなく引退する船がタイミング良く宮崎発関西行きで航行される事が分かったので、折角なので乗船してみました。
 九州~関西間を結ぶ様々な航路の一つである宮崎カーフェリーの様子を是非ご覧いただければと思います。



 九州南部に位置する宮崎県の宮崎市市街地から近くにある宮崎港フェリーターミナルへやって来ました。

 こちらが今回乗船する宮崎カーフェリーの「みやざきエキスプレス」です。
 到着時は雲一つ無い青空でした。ヤシの木が南国らしさを表していますね!

 ネット予約でも乗船名簿に記入するシステム。ターミナル入口で検温をし、異常無しなら係員に名簿を貰い記入します。
 

 窓口で乗船手続きを済ませました。事前に決済していた為、乗船券を貰い説明を受けるのみでした。
 今回低気圧が接近している事から、翌朝の神戸港到着が30分~1時間程遅れるとのこと。この航路は太平洋経由なのですが、前日の神戸港→宮崎港は瀬戸内海経由だったそう。橋を潜る瞬間を見てみたかったですね…笑

 さて、いよいよ乗船の時。柵こそありますが、宮崎港では比較的近くまで船に接近出来ます。

 みやざきエキスプレス。船籍は宮崎です。さっきまで快晴の青空が広がっていましたが、だんだん雲が出てきました。

 宮崎港行きの路線バスがフェリーの前を通過。なかなかに古いバスが走っているとは…。驚きです。
 それではいよいよ乗船します。

 今回バイクと共に乗船したので、車両甲板から階段を登り船内に入ります。

 徒歩客はタラップから乗船すると、途中船内にエスカレーターが設置されているので階段を登る必要はありません。

 さて、船内へと入りました。客室があるのは3階と4階です。3階は2等室(雑魚寝)とレストラン・売店があり、寝台室や個室・大浴場は4階にあります。

 階段で4階に進むと大きなパネルが。新船就航の案内がされていました。ここにはかつてハネムーンで賑わう昭和の宮崎の写真が掲示されていたようです。

 4階には、2等寝台・1等室・特等室・展望浴室があります。今回は2等寝台を指定。本当は一人用個室の1等S室が良かったのですが、数部屋しか無いため満室でした。残念!

 こちらが二等寝台の配置図です。まとまって配置されています。

 ネット予約でしたが、特に部屋やベッド番号を指定する事は出来ません。今回はB24号室でした。

 二等寝台の室内はこんな感じ。二段ベッドが並んでいます。

 基本的によっぽどの満員で無い限り上段を指定される事は無いようです。この部屋では下段全て埋まりましたが、上段は全て空でした。今回は窓際の一番端を指定されました。

 ベッド内には荷物用の棚があります。ベッド下と床との隙間はあまり無かったので、基本大きな荷物以外はここに入れましょう。

 各寝台にライトが設置されています。

 コンセントもライトに組み込まれています。古い船ですが、コンセントがあるのは助かりました!

 部屋に人数分のサンダルも置いてあります。雨の中バイクを運転して靴が濡れていたので非常に助かりました。
 画像下に小さく写っていますが、ゴミ箱も部屋毎に設置されていました。

 上段はこのようになっています。はしごで登ります。

 みやざきエキスプレスの非常時脱出経路図です。

 元々は3階4階ではなく、"A甲板"・"B甲板"と喚ばれていたのでしょうか…。

 さて、いよいよ出港の時刻となりました。それにしても驚いたのが見送りの数!
 船の最終航海などで多くの見送りがあった事はありますが、普通の航海でこんなにも見送りがあるとは…。市中心部から近く、また市民の関西への貴重な足となっているのでしょうね!

 みやざきエキスプレスのファンネルは青色です。

 19時10分になり船が動き始めました。

 離岸するとターミナルの駐車場のライトが消されました。宮崎港にまた静けさが戻ってくるのでした。

 フェリーは神戸に向け力強く加速。それでは船内に戻りましょう。

 夜ご飯の時間になりました。お腹が空いたので夕食を食べましょう。
 夕食はバイキングとなっています。1600円です。

 バイキングあるあるですが、茶色一色になってしまいました(笑)。麻婆豆腐や焼売が非常に美味しかったです!

 船内にはパチンコなどの娯楽が一角に設置されています。

 4階の階段付近に自販機コーナーがあります。普通のペットボトル自販機に、缶ビール用自販機も。製氷機もあります(氷はビニール袋に入れて持ち帰る方式)。

 自販機前に椅子とテーブルがあります。ここでコーヒーを飲みながら一息つきました。

 洗面台は両側に3個ずつあります。

 男子トイレですが、ちょっと古さはあったもののしっかりと手入れされていました。洋式トイレもあります。

 出航して30分程経つと低気圧の影響か船が上下に大きく揺れるようになりました。レストランでは味噌汁持って席に戻ろうと歩いていた人が、揺れでテーブルに突っ込むほど…(汗) 自分もここ最近は瀬戸内海の穏やかな波ばかり体験していましたので、結構酔ってきました…(^^;
 船長からの放送で、しばらくの間は動揺するとのこと。早くお風呂に入って寝る事にします。
 二等寝台ですのでアメニティ等は持参しましょう。サウナは新型コロナの影響で封鎖中でした。ちなみに揺れが激しい時に風呂に入ってはいけないという話もあったり…。展望浴室は乗船後~22時・6時半~入港まで利用可能なので、自分に合ったタイミングで利用しましょう。
 体も暖まったところでおやすみなさい。。。

 おはようございます。放送によると予告通り30分程遅れて航行中とのこと。関西に近付きほぼ内海に入ってきたので、揺れも起きてから全くありませんでした。

 朝日に輝くファンネル。青色がトレードマークですが、うっすらとマリンエクスプレスのロゴも残っていました。宮崎カーフェリーに引き継がれる前の運航会社です。

 お腹も空いてきたので朝御飯を食べましょう。宮崎発は6時半からオープンしています。
 バイキングでない限り船上では朝カレーが個人的にマイブームなので(笑)、モーニングカレーセットを注文しました。朝御飯は和食・洋食・モーニングカレーセットの3つあり、どれも600円です。オイシイd(゚∀゚)bグッ

 すっかり目が覚めたので、入港まで船内をぶらぶらします。奥には明石海峡大橋が見えますね。

 "みやざきエキスプレス"と書かれた浮き輪。

 進行方向の前方左側から大きな白い物体が右へと進んで行くのが見えてきました。何だろうと思いつつ宮崎カーフェリーの前を横切り。その正体は阪九フェリーでした!
 遅れての航行だったからか、クロスを見られる事が出来て感激でした。ちなみに写真ではクッキリ写らなかったので載せていませんが、名門大洋フェリーともクロスしましたよ~!

 瀬戸内海航路とクロスし太平洋側から神戸港へと入港。外海らしい迫力のある揺れもありましたが、30分遅れで神戸港へと無事入港しました。神戸では晴れて良かった…!

 バイクでの乗船だったので、下車も車両甲板から。サビがあり年季を感じられる甲板ですが、20数年もの宮崎関西航路を担ってきた証でしょう。最後に乗船出来て良かったです。
 2022年4月中旬の新船就航によりこの"みやざきエキスプレス"は既に引退しました。長年もの間本当にお疲れ様でした!



【乗船データ】
(日付)2022/3/26
(会社)宮崎カーフェリー
(船名)みやざきエキスプレス
(区間)宮崎港→神戸港
(等級)二等寝台

 こんにちは。先月末ではありますが、旅行のついでに「松山・小倉フェリー」へ乗船して来ました。九州と四国を結ぶ貴重な夜行フェリーの一つで、かなり時間帯も良いので、是非参考になればと思います。




 乗船場所は福岡県北九州市の中心部に近い小倉港。北九州に向けて福岡市から移動します。
 福岡市内から小倉港に直行する高速バスも運行されていますが、夕方ラッシュの時間帯と被り、また運行会社の西鉄バス北九州では、現在常に道路を時速40km以下で走る安全運転を推進中。遅延は勿論、到着予定時間が読めない事から、出港時刻に間に合わない可能性を否めず、JRで移動しました。
 博多駅から特急きらめき号で小倉駅へ移動しました。

 小倉駅から小倉港までは徒歩10分ほど。ただ丁度良い時間に北九州市営バスの小倉港行きがあったので利用。運賃は100円でした。

 いざ車内に乗り込むと…ここは東京か!?(笑) 都営バスからの中古車のようでした!

 バスは小倉港の中まで乗り入れ下車するスタイルでした。

 さて、こちらが本日乗船するフェリー。松山・小倉フェリーの「フェリーくるしま」です。

 実は私が松山・小倉フェリーに乗船するのはこれが2回目。初めての前回は2014年頃。まだリニューアルする前でした。

(こちらが2014年乗船時に撮影したものです。今はリニューアルして白色塗装となっていますが、当時はこのようなカラーリングでした!)

 展望デッキにも船名を示す看板が…!

(こちらも2014年当時から健在のようです笑)

 石崎汽船グループで運営している事もあり、船体には大きく"ISHIZAKI"と書かれています。

 船の撮影も済ませ、そろそろ乗船手続きをしましょう。小倉港の窓口は一階建ての簡易的なものとなっています。

 窓口はこのような感じ。基本係員の方が一人で対応しておられました。繁忙期なら人員も増えると思います。

 電話予約でしたので、乗船名簿に記入します。

 記入後窓口に提出し、運賃を支払います。クレジットカード支払いも可能でした。

 乗船開始時刻になったので、いざ乗船! 乗船口は窓口の横にありました。
 建物横通路からタラップへ歩いていると、昔の名残が…! "関西汽船"の名前が残っていました。2011年頃にフェリーさんふらわあに合併するまで当フェリーを運営していた企業です。
 航路開設から関西汽船、フェリーさんふらわあ、石崎汽船グループの順で運営。その襷を今後も継承して欲しいです…。

 それではタラップを登り乗船します。エスカレーターやエレベーターなどバリアフリーには対応していませんので注意です。

 年季を感じる階段を登ります(笑)。

 いざ乗船!中の階段を登り船内へ進みます。

 船内はリニューアルされて古さを感じない綺麗な内装でした。中央に案内所があり、端に売店や休憩処があります。
 昔は船内に食堂があったのですが、リニューアル後は無くなったようです…残念!

 案内所のお姉さまに部屋の位置を案内していただき、いざ船室へ!

 前回は二等寝台だったのですが、今回は二等(雑魚寝)にしてみました。

 壁にハンガー掛けが設置。頭付近には荷物入れがあります。間違えないように隣の布団と荷物入れを段違いにしてあるのが非常に良かったです。コンセントは無いのは古さ故に…ありませんでした(笑)

 部屋毎に座席表が設置されています。場所は会社から指定されるので、指示された場所を利用しましょう。
 今回自分を含め同室に4人いましたが、各々が離れるように指定されていたので、満席でない限り隣同士になる事は無いでしょう。

 ドアの前には靴置き場が設置されています。

 船内通路はこのような感じ。

 このタイプの看板は古めかしくて好きです…笑

 洗面所は鏡張り。古さは否めませんが、しっかりと手入れをされているので、臭い等は全く問題ありませんでした。

 船内には大…とまでは言いませんが、浴室があります。23時まで利用可能ですが、早めに入浴しておきます。

 浴室入口に色々と案内が。これをしっかりと読んでおけば良かったものの…
 現在新型コロナウイルス感染症対策の為石鹸類の設置をしていないようです。希望者は案内所で個包装で貰えるそう。入浴した後に気付き後悔しました(^^;

 浴室前など通路には所々に長いソファーが設置されていました。混雑している時などにここで浴室が空くのを待つのでしょうね。

 船内にアイスの自販機があったので、入浴後の楽しみとして購入しました。まもなく出港時刻。展望デッキに出てみました。

 船を留めるロープが外されいざ出港。

 小倉港を21時55分定刻で出港しました。

 乗船客の親族でしょうか。展望デッキに出た乗船客と通話をしながら見送りで手を振る光景が見られました。
 また小倉港の窓口裏からライトを点けてお見送りされる職員の方も。遠く離れていっても小さな明かりはいつまでも左右に弧を描いて揺れていました。船旅の醍醐味です。

 出港して数十分後。デッキには自分と他の乗船客1名がいるのみで、出港時にいた他の複数名は既に船内に戻っていました。ですが暫くデッキで待てば就寝前の最後の楽しみが訪れます。

 九州と本州を結ぶ関門橋を潜る一大イベント!

 残念ながら関門橋はライトアップされておらず消灯となっていましたが、普段陸地から眺める橋を潜るのは非常に新鮮でした!
 "フェリーくるしま"記された救命浮き輪と一緒に。

 船から眺める和布刈や壇之浦の夜景を堪能し、そろそろ寝る準備に入りましょう。

 ファンネルを撮影したかったですが、出港して直ぐに消されたようです(涙)

 売店でしっかり御船印を購入!何気に自分で日付を記入するタイプは初めてです。

 それでは部屋へ戻り布団の準備をします。

 清潔なマットを引き、その上に掛け布団を敷く形です。デッキで冷えた体をしっかりと暖める事が出来ました!

 23時になり消灯のアナウンスが流れ、部屋の電気も自動で消されました。補助灯はあるので気分が優れない時も安心です!
 それでは夢の中へ…おやすみなさい!

 おはようございます。朝4時半頃にアナウンスが流れ起床となりました。特に揺れる事は無くぐっすりと眠る事が出来ました。
 5時に松山観光港に入港。下船開始となります。折角なので着岸の様子をデッキから眺めます!

 入港時にはファンネルにライトが灯されました。
 5時入港で下船開始ですが、希望者は7時まで船内で滞在する事が出来ます。自分は次の用事まで時間があったので滞在することに。
 滞在する場合徒歩客はそのまま乗船して大丈夫ですが、車やバイク・自転車利用者は一旦車等を港に降ろして再度乗り込む必要があります。
 潮位の関係で5時にタラップが掛けられた後一度外されます。再び掛けられるのは6時半以降なので注意が必要です。

 売店が朝5時半まで営業しているそうなので、朝飯としてカップうどんを購入!船内で食べるうどんは美味しかったです…!

 船内には給湯器や電子レンジが設置されているので、持ち込んだ物を温めて食べる事も可能です。

 船内には更衣室もあるので、着替える際は利用したら便利でしょう。

 6時半になり再度下船開始となったので、片付けをして下船します。寝るだけではありますが、非常に快適な船旅でした!

 案内所を通り抜け下船口から船を後にします。小倉港から乗り込んだ方向とは逆方向でした。

 外はもうすっかり明るくなっていました。

 今回乗船したフェリーくるしま。1987年製造だそうで、国内でも有数の古参船です。今度はフェリーはやとも2にも乗ってみたいな。

 長い連絡通路を歩き松山観光港のターミナルへと向かいます。

 無事松山到着。ここからまた次の行程へと進むのでありました。。


 今回約8年振りの乗船でした。前々から乗船したかったのですが、やはり正直なところ運賃が高いのが痛手で乗る機会に恵まれませんでした。
 小倉を22時前に出港し、松山には5時に着く(逆も同様)という非常に使い勝手の良い時間帯ではありますが、やはり九州~四国という需要自体が年々減っているのが原因でしょうか。人がいないから値上げをしたらまた人が減ってしまったので更に値上げをして…という悪循環に陥ってしまっている様に感じます。どうにか出来ないものか…と思いますが。
 船内はリニューアルされて綺麗で快適なので、単なる移動手段だけでなく、動くホテルとしてのアピールももっとしたら良いのでは、と思うのです。
 今後も四国に行く時には積極的に利用していきたいフェリーです。


【乗船データ】
(日付)2022/3/30
(会社)松山・小倉フェリー
(船名)フェリーくるしま
(区間)小倉港→松山観光港
(等級)二等