前回は正12面体の正方形の対角線の合成抵抗を求めた結果、7/12となりました。
◯O(1),C'(0)からの距離は、
・A(1,1)、A'(3,3)
…この2点は両点からの距離が等しいので電位は1/2です。
・B(1,2)、E'(2,1)
・C(1,4)、O'(4,1)
・D(1,3)、D'(3,1)
・E(2,3)、B'(3,2)
です。
◯O(1)と辺で繋がっている頂点はA(1,1),B(1,2),C(1,4),D(1,3)の4点なので、
電流の和は、
(O-A)+(O-B)+(O-C)+(O-D)
=(7/2)-(B+C+D)…(0)
です。
◯B(1,2)についての式
4B=O+A+E+D'=(3/2)+E+(1-D)
E=4B+D-5/2…(1)
◯C(1,4)についての式
4C=O+C+E+A'
D=4C-E-3/2…(2)
◯D(1,3)についての式
4D=O+C+E'+B'=1+C+(1-B)+(1-E)
C=4D+B+E-3…(3)
◯E(2,3)についての式
4E=B+C+D'+A'=B+C+(1-D)+1/2
4E+D=B+C+3/2…(4)
B(1,2),C(1,4),D(1,3),E(2,3)の4文字についての
(1)~(4)の4本の式が立ちました。
連立方程式を解きます。
◯式(1)を式(3)に代入
C=4D+B+E-3
C=4D+B+(4B+D-5/2)-3
C=5D+5B-11/2…(5)
◯式(1),(5)を式(2)に代入
D=4C-E-3/2
D=4×(5D+5B-11/2)-(4B+D-5/2)-3/2
D=19D+16B-21
18D+16B=21…(6)
◯式(1),(5)を式(4)に代入
4E+D=B+C+3/2
4×(4B+D-5/2)+D=B+(4D+B+E-3)+3/2
16B+4D-10+D=4D+2B+E-3/2
14B+D=E+17/2
◯式(1)を代入
14B+D=(4B+D-5/2)+17/2
10B=6
B=3/5…(7)
◯式(7)を式(6)に代入
18D+16B=21
18D+16×(3/5)=21
18D=21-48/5
18D=57/5
D=19/30…(8)
◯式(7),(8)を式(1)に代入
E=4B+D-5/2
E=4×(3/5)+19/30-5/2
E=(72+19-75)/30
E=8/15…(9)
◯式(7),(8)を式(5)に代入
C=5D+5B-11/2
C=5×(19/30)+5×(3/5)-11/2
C=(19+18-33)/6
C=2/3…(10)
◯式(7),(8),(10)を式(0)に代入すると、電流の和は、
(7/2)-(B+C+D)
=(7/2)-{(3/5)+(2/3)+(19/30)}
=(105-18-20-19)/30
=48/30=8/5
◯よって合成抵抗は5/8になりました。
対蹠点の値2/3より小さくなっています。
◯各頂点の電位
・O(0,3)…1=30/30
・C(1,4)…2/3=20/30
・D(1,3)…19/30
・B(1,2)…3/5…18/30
・E(2,3)…8/15…16/30
・A(1,1)、A'(3,3)…1/2=15/30
・B'(3,2)…7/15=14/30
・E'(2,1)…2/5…12/30
・O'(4,1)…1/3…10/30
・C'(3,0)…0=0/30
になりました。
立方8面体の合成抵抗は、
・1…11/24
・2…7/12=14/24
・3…5/8=15/24
・4…2/3=16/24
と求まりました。
立方8面体 抵抗