立方8面体 抵抗(1) 概論+対蹠点 2/3 | のこはんのブログ

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 今回は立方8面体各辺電気抵抗を繋いだときの合成抵抗を求めてみようと思います。

 

立方8面体

 ・立方8面体正方形63角形8です。

 ・立方8面体各頂点には4本が集まり、

  3角形2枚と正方形2交互に集まります。

 ・12面体は、

  正方形63角形8で、2つ1つの辺共有しているので、

  (4×6+3×8)÷2=24本です。

 ・12面体頂点は、

  頂点立方8面体辺の中点なので、12点です。

 

☆各頂点位置関係

 ・ある頂点Oから

  ・1番近い点は、辺で繋がっている4点です。

   これらをA,B,C,Dとします。

   この4点を結んでできる長方形は、​縦横比1:√2です。

   AB,CD1BC,DAを√2とします。

   AB,CDは辺で繋がっています。

  ・2番目に近い点は、正方形の対角線となる2点です。

   この2点は対蹠点同士になっています。

   B,Cと繋がっている方をED,Aと繋がっている方をE'とします。

 ・3番目に近い点は、

  1番近い点対蹠点である、A',B',C',D'4点です。

  A,B,C,D同様にA'B',C'D'が繋がっています。

 ・1番近い点3番目に近い点では、

  4個のうち反対の文字(2つ違い)同士が繋がっています。

 ・4番目に近い点O対蹠点O'です。

よって、頂点間の距離4種類です。

☆繋がっている点

 OA,B,C,D

 ・AO,B,E',C'

 ・BO,A,E,D'

 ・CO,D,E,A'

 ・DO,C,E',B'

※各対蹠点については'有無が変わるだけです。

 

抵抗電位電流

オームの法則により、抵抗にかかる電圧抵抗電流です。

 今回は各辺の抵抗は同じ(1とする)なので、各辺にかかる電圧電流比例します。

2点間合成抵抗を求めるときは、

 片方の電位1,他方を0とします。

 また、各頂点電位その点の記号をそのまま使います。

ある2点間X→Y流れる電流は、

 電位差(電圧)X-Yです。

キルヒホッフの法則

 各頂点について、流れ込む電流流れ出る電流等しくなります。

 ある頂点X₀a頂点X₁,…,Xₐと繋がっているとき、

 X₀ついてのは、抵抗が同じなので、

 aX₀=X₁+…+Xₐ

 と書けます。

合成抵抗

 回路に流れる電流は、一方の頂点から繋がっている点への電流の和です。

 端子間の電圧1なので、合成抵抗電流の逆数」になります。

 

対蹠点同士合成抵抗

立方8面体頂点間位置関係4種類です。

◯点の振り方から、合成抵抗を求めるのが最も簡単なのが対蹠点だと思います。

対蹠点同士2点O(1),O'(0)からの距離括弧内に表記します。

 A(1,3)B(1,3)C(1,3)D(1,3)

 ・E(2,2)E'(2,2)

 ・A'(3,1)B'(3,1)C'(3,1)D'(3,1)

となります。

距離が同じ点同士電位が等しいので、

 A=B=C=D

 ・E=E'=1/2

 ・A'=B'=C'=D'

です。

距離逆な点同士電位を足すと1になるので、

 ・A+A'=1

です。

O(1)と繋がっている点はA,B,C,D4点です。

 よって、電流の和は、

 (O-A)+(O-B)+(O-C)+(O-D)=(1-A)+(1-A)+(1-A)+(1-A)

 =4(1-A)…(0)

 です。

A(1,3)についての

 4A=O+B+E'+C'=1+A+1/2+(1-A)

 4A=5/2

 A=5/8(1)

 

(1)式(0)代入すると電流の和は、

 4(1-A)

 =4×(1-5/8)=3/2

合成抵抗2/3と求まりました。

また、各頂点電位は、

O(0,4)1=8/8

A,B,C,D(1,3)…5/8

A',B',C',D'(3,1)3/8

・O'(4,0)…0=0/8

です。

 

次回は合成抵抗について求めていきます(11/24)