今回は京阪間特急急行・普通15分サイクルが終わった後のダイヤについて解説します。

 

 

↑上り16:00〜22:00

↑下り17:00〜22:00

京阪間通しの急行は上りは淀屋橋16:48発、下りは出町柳18:01発が最後です(前者の折り返しが後者です)。

 

  まず、下りは、出町柳18:23発の特急から接続が変わります(サイクル長は15分のまま)。準急は出町柳17:51発からと特急の18:28発より30分以上早くから運転されますが、これは準急が枚方市より先の萱島まで各駅に停まるためです。特急は丹波橋・枚方市で準急と接続します。準急は萱島で当駅発の普通と2分以内の接続をします。なお、守口市での接続はありません

  1本目の準急の次が普通淀ゆき(出町柳18:13発)ですが、淀で淀発の準急淀屋橋ゆきと接続するので、実質出町柳発淀屋橋ゆきの準急です。淀での車両交換はだいたいの場合は京都側を7両以下、大阪側を8両にすることで、伏見区内の一部の急行通過駅でのホーム長による両数制限を回避する為ですが、今回は淀仕立ての準急の淀屋橋での折り返しが出町柳ゆき準急なので8両編成は充てられず、7両編成が就きます。淀行き普通も7両編成なので、7両編成→7両編成と編成長的には無意味な車両交換です。恐らく走行距離の調整でしょうか?

  このパターンの準急は普通淀ゆきを含めて14本(21:13発まで)あります。特急は21:38までこの接続です。この後は一部の特急車両の回送が始まり、特急の代わりに快速急行(香里園・寝屋川市・香里園にも停車)が、準急の代わりに出町柳~萱島間も普通が走り始めます。

接続は、(準急17:51、特急18:28発~準急21:13、特急21:38発)

・丹波橋、枚方市で特急準急が接続

・萱島、京橋で準急(淀屋橋ゆき)と普通(萱島発、中之島ゆき)が接続

です。なお、守口市での接続はありません(2回目)。

  

  次に、上りについては、淀屋橋17:03発から10本(19:19発まで)は通し急行(出町柳ゆき)が樟葉ゆきの快速急行に変わります。停車駅は急行から枚方公園を抜いたものです(樟葉より大阪側は)。接続パターンは昼とほぼ同じですが、樟葉で普通が当駅止まりの快速急行と接続します。10本というのは急行の運用数で樟葉到着後は回送になることでこの後の運用数を減らします。淀屋橋17:03発は出町柳15:46発(1/5の一般車運用)の折り返しで、19:18発は出町柳18:01発の折り返し(淀屋橋16:48発の折り返し)です。

接続・待避は、(1本目:快速急行17:03、特急17:15発~10本目:快速急行19:19、特急19:30発)

・守口市、香里園・樟葉で快速急行と普通が接続

・枚方市、丹波橋で特急と普通が接続

です。一部(特急5,10本目)を除いて萱島で普通が特急を待避します。

10本目の特急(19:30発)は枚方市では当駅止まりの普通と香里園で追い越した出町柳ゆき普通を組み合わせた形での接続になります。

  また、京橋では、1,5,10本目(17:03発、18:03発、19:19発)の快速急行は中之島発の普通から乗り換えできます(淀屋橋・北浜から普通へは2本目以外は快速急行から乗り換え、2本目は次の淀屋橋17:25発区間急行から乗り換え)

 

  10本目(快速急行19:19、特急19:30発)が出た後の上りは、15分サイクルは変わらず、(快速)急行と普通の組み合わせから準急(と萱島ゆき普通)に纏められます。つまり、淀屋橋19:30発の特急より後は、淀屋橋~出町柳の特急準急と中之島~萱島の普通の15分サイクルが21:45発の特急まで続きます。準急は香里園より大阪側は(快速)急行、京都側は普通を繋いだ形をイメージしてください(実際は萱島止まりの普通と連絡するために萱島にも停車します)。しかし、萱島~香里園間の各駅停車が無くなった形になるので、萱島での接続は8分程と考慮されていません。また、枚方市~丹波橋は丹波橋での急行との接続や樟葉での - との接続が無くなる分、準急(各停)は樟葉・淀・中書島で時間調整します。準急は萱島にも停車しますが、香里園では接続→1本化するので、準急の淀屋橋発車時刻は(快速)急行より2分遅くできます。

  この間の上り準急(淀屋橋19:35~21:35発)は下り準急(出町柳17:51~19:58発)からの折り返しです(下り2本目だけは先述の通り実質準急)。

接続は、(準急19:35、特急19:45発~準急21:35、特急21:45発)

・守口市で準急と普通が接続

・枚方市、丹波橋で特急準急が接続

です。先述のとおり、萱島止まりの普通と準急の接続は8分程と考慮されていません。

また、下りと比較すると、特急準急の接続は同じで普通の接続が異なります。

 

  上りの快速急行のパターンから準急のパターンへ変わるところ(淀屋橋19:30)が他と異なるところの詳細は、10本目の快速急行については

・京橋では中之島発の普通(萱島ゆき)が接続待ちしてくれている。

・守口市で接続の普通は接続後すぐに発車し、萱島ではなく香里園まで先着し、特急を待避する。

・香里園で接続の普通が出町柳ではなく枚方市ゆき

また、10本目の、特急については

・枚方市で接続する出町柳ゆき普通が枚方市止まり

・本来なら萱島止まりの普通が出町柳ゆきになって香里園で待避している

です。パターン通りなら枚方市ゆきが出町柳ゆきで、出町柳ゆきが萱島ゆき、萱島ゆきは存在しない形です。わざわざ中之島〜枚方市1本ぶんの普通を増やしてパターンを変更した理由はかなり謎です。先程と同じように運用距離の調整だと思われます。謎な点として、

・3本の普通は全て7両編成で交換する必要はない

・折り返してこれらの列車になる時間帯の下り列車は15分間隔で1本足りないので、わざわざ中之島まで回送する必要があること(枚方市ゆきが回送から折り返し)

です。