「日本は民主主義だ」という。しかし、民意で政治家を選出するが、実際に日本を動かしているのは、官僚であったり、大手企業であったりする。
「企業は株主のものだ」という。法律的にはそのとおりだ。企業活動はリスクがあるので、リスクマネーである株式がなければ成長を維持することはできない。しかし、株主側からすれば大事な資金がリスクにさらされる以上の責任を負わされてはたまらない。そのために有限責任となって、投下した資金以上の責任は負わなくて良いこととなっている。また、残余利益(当期純利益)しか手に入らない最弱のポジションにいるため、議決権をもって役員を選定できるというのが建付けだ。
理論的にはそのとおり。しかし、今回の東電の事故について考えさせられる。
以前の日記にも書いたが、多くの機関投資家は街の一等地に陣取り、見晴らしの良いビルで働いている。仮に東電に投資し、株価が暴落しても、その株式を引き上げさえすれば、投資金額の範囲内の損失を被るだけだ。一方、福島原発の従業員や地域住民はどうなのか。自分のみならず家族の生命まで奪われるという状態だ。地域の住民の方々には全く責任はない。しかし、その被害は財産のみならず生命にまで及んでしまう。
法律的な建付けと現実の動きは異なる。企業は株主を中心に考えてよいのだろうか。
株主へのリターンを最大化するのであれば、保守費用を低減させ、更新を伸ばし、利益を最大化することが企業の使命だ。しかし、その企業の周辺には、何のつながりを持っていなくとも、大きな影響を受ける人々がいる。もし、このことを理解していていれば、福島原発への早期の対策や更新などもあり得たのではないか。
欧米流の「株主利益最大化」が日本では弱いと喧伝されるが、やはり企業は社会の構成員であることを忘れてはならない。このことを今回の東電事故は思い知らせたのだと思う。
これからのエネルギー動向についても考えてみたい。
今回の地震で、原子力発電はなくなった(といってよいだろう))。現在稼動のものは別にして、少なくとも日本国内で今後原発を建設することはできないだろう。米国はスリーマイル事故から、原発を1基もつくっていないが、これと同じことが起こる。日本のみならず、世界の原発計画が停滞する可能性がある(民主国家ではないフランスと中国・ロシアなどはやり続けるという噂もある)。
東○電力は、今後の電力需要をまかなうために、原発を推進しようとしていた。既に日本国内には水力発電の場所はなく、環境に良い、中東の原油に依存しなくともよい、などから原発を推進しようとしていたように見える。東○・日○・三○などのメーカーも世界の環境問題を軸に、原発を世界に輸出しようとしていた。しかし、このアイデアの実現はかなり厳しくなったのではないか。
すると、今後の電力はどうまかなうのであろうか。
今回の大きな問題はガソリンだ。一人一台ともいえる東北地方において、ガソリンが途絶えることは生死に関わる。徹夜で行列をして、やっと10リットルがもらえるらしい。ガソリンがないため、外出ができず、消費が抑えられるといった循環に入った。既に、日本では原子力・天然ガスで約6割を発電しており、水力・火力の比率はかなり低くなったが、原子力の落ち込みをどうするかが課題だ。
当面は、火力を稼働させるのであろう。また、1000億円(?)かかるといわれている西・東の周波数問題を解決する設備を作ることも中期的に必要であろう。しかし、やはり「油に頼らない」ことを考えれば、自然の力(太陽光、風力、地熱)を利用することになるのではないか。日本は地熱の宝庫なので、まずはこれが考えられる。
しかし、恐らく短期的には太陽光になるのではないか。現在、新築の住宅では太陽光発電を設置するのがブームらしい。環境に良いという点もあるが、「売電ができる」のが主眼だそうだ。地熱以外の全てのエネルギーは、太陽からきている。風力然り、石油・石炭然り(いずれも過去の動植物のもの)だ。間接的に太陽光を使うより、直接取り込んだ方がよい。
リフォームなどで太陽光発電機を設置するのに補助金を出し、昼間は太陽光で発電、夜は電気自動車の電池に充電。こうして、分散型のエネルギー社会ができるのではないかと思う。
今回の地震で、原子力発電はなくなった(といってよいだろう))。現在稼動のものは別にして、少なくとも日本国内で今後原発を建設することはできないだろう。米国はスリーマイル事故から、原発を1基もつくっていないが、これと同じことが起こる。日本のみならず、世界の原発計画が停滞する可能性がある(民主国家ではないフランスと中国・ロシアなどはやり続けるという噂もある)。
東○電力は、今後の電力需要をまかなうために、原発を推進しようとしていた。既に日本国内には水力発電の場所はなく、環境に良い、中東の原油に依存しなくともよい、などから原発を推進しようとしていたように見える。東○・日○・三○などのメーカーも世界の環境問題を軸に、原発を世界に輸出しようとしていた。しかし、このアイデアの実現はかなり厳しくなったのではないか。
すると、今後の電力はどうまかなうのであろうか。
今回の大きな問題はガソリンだ。一人一台ともいえる東北地方において、ガソリンが途絶えることは生死に関わる。徹夜で行列をして、やっと10リットルがもらえるらしい。ガソリンがないため、外出ができず、消費が抑えられるといった循環に入った。既に、日本では原子力・天然ガスで約6割を発電しており、水力・火力の比率はかなり低くなったが、原子力の落ち込みをどうするかが課題だ。
当面は、火力を稼働させるのであろう。また、1000億円(?)かかるといわれている西・東の周波数問題を解決する設備を作ることも中期的に必要であろう。しかし、やはり「油に頼らない」ことを考えれば、自然の力(太陽光、風力、地熱)を利用することになるのではないか。日本は地熱の宝庫なので、まずはこれが考えられる。
しかし、恐らく短期的には太陽光になるのではないか。現在、新築の住宅では太陽光発電を設置するのがブームらしい。環境に良いという点もあるが、「売電ができる」のが主眼だそうだ。地熱以外の全てのエネルギーは、太陽からきている。風力然り、石油・石炭然り(いずれも過去の動植物のもの)だ。間接的に太陽光を使うより、直接取り込んだ方がよい。
リフォームなどで太陽光発電機を設置するのに補助金を出し、昼間は太陽光で発電、夜は電気自動車の電池に充電。こうして、分散型のエネルギー社会ができるのではないかと思う。
今回の地震で、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された方・ご家族にお見舞いを申し上げます。一刻も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、少し早いかもしれないが、今回の地震でこれからの社会が一体どうなるのか、考えてみたい。勿論、素人が考えることなので、たいしたことではないし、「予測モノ」が当たった試しはないが、まさに「food for thought(考えるネタ)」である。
まず、必要な資金である。今回の復興のために、20兆円~27兆円が必要との試算がある。最大で30兆円として、これをどう調達するかが問われる。考えられるのは、国債発行と(消費税)増税ではないだろうか。
政府として最も動きやすいのは、補正予算を組んでの国債発行と思われる。資金が緊急に必要であり、国債の発行については理解が得やすい。しかし、全額を国債で調達すれば、恐らく財政悪化の懸念から国債の格付けが、もう一段引き下げとなるだろう。一時的な復興需要はあるかもしれないが、中期的に日本経済が伸びるという確信はないなか、国債格付けが下がれば金利上昇となる懸念がある。こうなるとGDP低下に加えダブルパンチだ。
こうした懸念から、国債の発行を避け、消費税の増税に踏み切ることも考えられる。大前○一氏は、時限的に2%の消費増税を提唱している。1%を復興に1%をインフラ整備にというものだ。これで4兆円が賄えると試算し、「東北地方の復興のために消費する」ことを美徳にできるとも言っている。ただ、2%(税率7%)で本当に賄えるのか疑問は残る。30兆円全額を調達するとすれば、15%の引き上げ(消費税率20%)が必要であり、如何に復興のためとはいえ、国民の納得は得られないであろう。時限的に2%としても、公務員の給与引き下げが前提となるのではないか。国債とのハイブリッド型としても、財政に与える影響は多大だ。
金融面で、日銀の特別融資なども(可能性は低いが)ありだ。しかし、金融が緩和しているなか、低金利の資金が大量に供給されれば、別のインパクト(円キャリートレードとなって海外に逃避する)もあり得る。今後の復興をどう資金的に賄っていくのか、まだ早い論議とは思うが、日本にとってのプラスのインパクトは期待しがたいのではないだろうか。
さて、少し早いかもしれないが、今回の地震でこれからの社会が一体どうなるのか、考えてみたい。勿論、素人が考えることなので、たいしたことではないし、「予測モノ」が当たった試しはないが、まさに「food for thought(考えるネタ)」である。
まず、必要な資金である。今回の復興のために、20兆円~27兆円が必要との試算がある。最大で30兆円として、これをどう調達するかが問われる。考えられるのは、国債発行と(消費税)増税ではないだろうか。
政府として最も動きやすいのは、補正予算を組んでの国債発行と思われる。資金が緊急に必要であり、国債の発行については理解が得やすい。しかし、全額を国債で調達すれば、恐らく財政悪化の懸念から国債の格付けが、もう一段引き下げとなるだろう。一時的な復興需要はあるかもしれないが、中期的に日本経済が伸びるという確信はないなか、国債格付けが下がれば金利上昇となる懸念がある。こうなるとGDP低下に加えダブルパンチだ。
こうした懸念から、国債の発行を避け、消費税の増税に踏み切ることも考えられる。大前○一氏は、時限的に2%の消費増税を提唱している。1%を復興に1%をインフラ整備にというものだ。これで4兆円が賄えると試算し、「東北地方の復興のために消費する」ことを美徳にできるとも言っている。ただ、2%(税率7%)で本当に賄えるのか疑問は残る。30兆円全額を調達するとすれば、15%の引き上げ(消費税率20%)が必要であり、如何に復興のためとはいえ、国民の納得は得られないであろう。時限的に2%としても、公務員の給与引き下げが前提となるのではないか。国債とのハイブリッド型としても、財政に与える影響は多大だ。
金融面で、日銀の特別融資なども(可能性は低いが)ありだ。しかし、金融が緩和しているなか、低金利の資金が大量に供給されれば、別のインパクト(円キャリートレードとなって海外に逃避する)もあり得る。今後の復興をどう資金的に賄っていくのか、まだ早い論議とは思うが、日本にとってのプラスのインパクトは期待しがたいのではないだろうか。
予算の時期となると、過去に設定した「枠」に対し、実績がどうであったかが問われる。ここで不思議なことは、予算を余らせたからといって「絶対に」褒められることはないということだ。むしろ、必要ないだろうと、翌年度の予算枠が減額されてしまう。よって、予算消化のための駆け込み業務が期末に増える。(採用関連もあるが)2~3月に企業の広告出稿が増えるのもその一つだ。道路工事がこの時期に増えるのも「余らせるより使った方がよい」という発想からだ。
予算で言えば、景況が悪くなったときにも、おかしなことが起こる。きちんと管理している部署であろうが、いい加減な管理をしてオーバーしている部署であろうが、「一律○○%カット」となることだ。出費を押さえる工夫をキチンとしているところは据え置きで、いい加減な管理をしているところをカットすればいいのにだ。しかし、何故か日本は「一律」が好きだ。
日本でも年金や税金をきちんと納めている人は 6割程度と聞いたことがある。公務員も人口比では世界的に少ないと言われているが、天下りの人員は加味されていない。いい加減な管理を許しながら、「一律に」消費税○%アップ!では、極めて日本的ながら人々の納得は得られない。予算管理の見直しと優先事項を決めた配分方法を日本人のマインドとして志向していくべきではないか。
予算で言えば、景況が悪くなったときにも、おかしなことが起こる。きちんと管理している部署であろうが、いい加減な管理をしてオーバーしている部署であろうが、「一律○○%カット」となることだ。出費を押さえる工夫をキチンとしているところは据え置きで、いい加減な管理をしているところをカットすればいいのにだ。しかし、何故か日本は「一律」が好きだ。
日本でも年金や税金をきちんと納めている人は 6割程度と聞いたことがある。公務員も人口比では世界的に少ないと言われているが、天下りの人員は加味されていない。いい加減な管理を許しながら、「一律に」消費税○%アップ!では、極めて日本的ながら人々の納得は得られない。予算管理の見直しと優先事項を決めた配分方法を日本人のマインドとして志向していくべきではないか。
人事考課では、相対評価で点数をつけなければならない(絶対評価つける企業もあるが)。考課表にチェックをつけて総合評価をつけるわけだが、最終的についた評価に大きなズレはない。優秀だと思われる人は、誰が見てもその通りであり、ちょっとこれは…という人についても、その通りである。
普通は、「常に1位がいい」ということになるのだが、実はそうでもない。マラソンで初めから単独1位で独走してそのままゴール!というのが少ないのと同じだ。
組織で働いていると、問題に遭遇する。それが火急であればあるほど、S級の人が投入さ れることがある。これが無事に解決されれば「めでたし」だ。しかし、常に先頭を走る人間が、さまざまな人間模様を束ねられるかといえば、必ずしもそうではない。結果的にボロボロになって収束することも多い。これまでキラキラ星の評価を得ていた人間が、あっという間に葬り去られることになる。結果的に、その組織を引っ張っていくのは、第2集団の人となったりする。
元気いっぱいに飛び跳ねる魚が、鳥に目をつけられ、真っ先に餌食になってしまうようなものだ。
普通は、「常に1位がいい」ということになるのだが、実はそうでもない。マラソンで初めから単独1位で独走してそのままゴール!というのが少ないのと同じだ。
組織で働いていると、問題に遭遇する。それが火急であればあるほど、S級の人が投入さ れることがある。これが無事に解決されれば「めでたし」だ。しかし、常に先頭を走る人間が、さまざまな人間模様を束ねられるかといえば、必ずしもそうではない。結果的にボロボロになって収束することも多い。これまでキラキラ星の評価を得ていた人間が、あっという間に葬り去られることになる。結果的に、その組織を引っ張っていくのは、第2集団の人となったりする。
元気いっぱいに飛び跳ねる魚が、鳥に目をつけられ、真っ先に餌食になってしまうようなものだ。
「千人の頭(かしら)となる者は千人に頭(こうべ)を垂れるものである」
ソフィア・バンクの田坂○志氏の本にあった言葉だ。聖書でもキリストは「私は仕えるためにきた」と言っている。リーダーは人の上にたって命令をするというイメージがあるが、それでは人はついてこない。ついてくるフォロワーがいなければ、リーダーではありえない。今回のチュニジア・エジプトなどで民意がリーダーを転覆させるよう に、フォロワーがしっかり従ってこそリーダーでなのである。
つまり、「多くの人に仕えて、初めて人はリーダーとなる」ということだ。
ところが、ここで面白い現象が見られる。
日本の企業では、次の経営陣を現・経営者が決める。「報告がシッカリできている」「自分の意のままに動く」、極端にいうと「かわいい」ということで、「リーダーに頭を垂れるもの」が選ばれることがある(というか多い)。自分より実力のある人間はそれまでに淘汰されており、基本的に自分のコントロール下におけることが前提だ。すると、パワーはどんどん弱まっていく。指名委員会などを設置して、公正・厳正に次期トップを選ぶ米国とはこの点、異なる(勿論、人間の社会であるので恣意的になることは避けられないが…)。
同じ考え方の人を自分のコントロールできる範囲内で次のリーダーとして選ぶ。よって、「100→80→60…」とリーダーの力が減衰していく。これでは、日本の企業(ひろくは組織)はなかなか変われない。
ソフィア・バンクの田坂○志氏の本にあった言葉だ。聖書でもキリストは「私は仕えるためにきた」と言っている。リーダーは人の上にたって命令をするというイメージがあるが、それでは人はついてこない。ついてくるフォロワーがいなければ、リーダーではありえない。今回のチュニジア・エジプトなどで民意がリーダーを転覆させるよう に、フォロワーがしっかり従ってこそリーダーでなのである。
つまり、「多くの人に仕えて、初めて人はリーダーとなる」ということだ。
ところが、ここで面白い現象が見られる。
日本の企業では、次の経営陣を現・経営者が決める。「報告がシッカリできている」「自分の意のままに動く」、極端にいうと「かわいい」ということで、「リーダーに頭を垂れるもの」が選ばれることがある(というか多い)。自分より実力のある人間はそれまでに淘汰されており、基本的に自分のコントロール下におけることが前提だ。すると、パワーはどんどん弱まっていく。指名委員会などを設置して、公正・厳正に次期トップを選ぶ米国とはこの点、異なる(勿論、人間の社会であるので恣意的になることは避けられないが…)。
同じ考え方の人を自分のコントロールできる範囲内で次のリーダーとして選ぶ。よって、「100→80→60…」とリーダーの力が減衰していく。これでは、日本の企業(ひろくは組織)はなかなか変われない。
昨日の朝○新聞に会社の広告を打った。N○SAから撮った地球の夜景をバックにしたものだ。N○SAには色々な写真が掲載されているが、この地球の夜景を見ていると色々なことが見えてくる。
http://eoimages.gsfc.nasa.gov/ve/1438/earth_lights_lrg.jpg
世界で最も夜景の光度が強いのは「東京~横浜」間だそうだ。続いて米国・東海岸の「ニューヨーク~ボストン」周辺で、3番目は米国・西海岸(サンフランシスコ・ロスアンジェルス)周辺。大前○一氏によると、この光度の明るい場所からイノベーションが生まれるとのことだ(米国・東海岸は金融のイノベーションだが)。
また、日本は全体として煌々と輝いているが、世界では暗い場所も多い。砂漠もあるためだが、日本のレベルまで光度を上げる(電力需要を伸ばす)ことを考えれば、まだまだ膨大なエネルギー需要があることがわかる。
更にもうひとつ。
朝鮮半島では、北朝鮮はほとんど見えない(平壌のみ孤島のように光っている)。韓国が中国から離れた大きな島のようになって浮かんで見える。同じ国民でありながら、体制やリーダーが異なればこうも違うものだということを物語っている。これほどハッキリとリーダーの違いを示すものはほかにない。
http://eoimages.gsfc.nasa.gov/ve/1438/earth_lights_lrg.jpg
世界で最も夜景の光度が強いのは「東京~横浜」間だそうだ。続いて米国・東海岸の「ニューヨーク~ボストン」周辺で、3番目は米国・西海岸(サンフランシスコ・ロスアンジェルス)周辺。大前○一氏によると、この光度の明るい場所からイノベーションが生まれるとのことだ(米国・東海岸は金融のイノベーションだが)。
また、日本は全体として煌々と輝いているが、世界では暗い場所も多い。砂漠もあるためだが、日本のレベルまで光度を上げる(電力需要を伸ばす)ことを考えれば、まだまだ膨大なエネルギー需要があることがわかる。
更にもうひとつ。
朝鮮半島では、北朝鮮はほとんど見えない(平壌のみ孤島のように光っている)。韓国が中国から離れた大きな島のようになって浮かんで見える。同じ国民でありながら、体制やリーダーが異なればこうも違うものだということを物語っている。これほどハッキリとリーダーの違いを示すものはほかにない。
「疲れているとき、たまたまテレビをつけたら、カール・ベームの演奏をやっていて、見入っているうちに元気になった。」 会社の同僚が話していた。カール・ベームの演奏ではなく、自分が指揮棒を振っていたらどうであっただろう。恐らく、相当疲れたはずだ。
指揮者は棒を振っているだけで、何の音を出さない。しかし、指揮者によって演奏が大きく変わる。楽団員は、新しい指揮者が指揮台に立っただけで、「○」か「×」か瞬間的にわかるのだそうだ(「×」だと演奏を拒否する…)。指揮者は単に音楽の知識やテクニックが優れているだけではダメだ。その人からにじみ出る「魅力」が必要だ。それは人を瞬時に魅了させるもので、一級の品性や人格の裏付けが必要になる。人は指揮者の音楽を聴くだけではなく、その音楽を通じて指揮者の性格を味わうのだ。
指揮者ではないが、自分が一番好きなプレイヤーはキース・ジャレット。彼は即興でピアノのソロ演奏を行う。その会場や聴衆の雰囲気と自分とをミックスさせ、その場で作曲・演奏を行う。キースのソロは好きで何度も足を運んだが、音楽そのものを聞きに行くのではない。キースの人柄に触れにゆくのだ。彼は以下のように語っている。
「ソロ・ピアノを演奏するっていうことは、すべてをさらけ出すことになる。だから、日頃の自分が大切になってくる。ステージでよそ行きの顔はできない。素顔が現れてしまう。それだけに、日々の生活が重要になってくる。表現者というのは、どれだけそれまで培ってきたものをステージで凝縮させることができるかなんだ。」
一級の人格も、日々の細々とした生活を如何にきちんと過ごすかにかかっている。
企業などの組織も、リーダーがどのような人物であるかによってガラッと変わってくる。従って、人さまの生活・生命を預かるリーダーには、知識やノウハウのみならず、人を魅了する魅力が必要だ。事業運営を行ったり、新しい商品を産み出すのは従業員であり、彼らを魅了できるだけの一級の品格・人格がリーダーには必要だ。
魅力というモノは、わかりやすいようで言い難い。高い品性・人格・見識。これらを養うには、常日ごろの行動や言動、些細な言葉などの細かい蓄積が積み重なって形成されていく。千里の道も一歩から。「魅力」をつくるにも、日々の小さな行いを大事にしたい。
指揮者は棒を振っているだけで、何の音を出さない。しかし、指揮者によって演奏が大きく変わる。楽団員は、新しい指揮者が指揮台に立っただけで、「○」か「×」か瞬間的にわかるのだそうだ(「×」だと演奏を拒否する…)。指揮者は単に音楽の知識やテクニックが優れているだけではダメだ。その人からにじみ出る「魅力」が必要だ。それは人を瞬時に魅了させるもので、一級の品性や人格の裏付けが必要になる。人は指揮者の音楽を聴くだけではなく、その音楽を通じて指揮者の性格を味わうのだ。
指揮者ではないが、自分が一番好きなプレイヤーはキース・ジャレット。彼は即興でピアノのソロ演奏を行う。その会場や聴衆の雰囲気と自分とをミックスさせ、その場で作曲・演奏を行う。キースのソロは好きで何度も足を運んだが、音楽そのものを聞きに行くのではない。キースの人柄に触れにゆくのだ。彼は以下のように語っている。
「ソロ・ピアノを演奏するっていうことは、すべてをさらけ出すことになる。だから、日頃の自分が大切になってくる。ステージでよそ行きの顔はできない。素顔が現れてしまう。それだけに、日々の生活が重要になってくる。表現者というのは、どれだけそれまで培ってきたものをステージで凝縮させることができるかなんだ。」
一級の人格も、日々の細々とした生活を如何にきちんと過ごすかにかかっている。
企業などの組織も、リーダーがどのような人物であるかによってガラッと変わってくる。従って、人さまの生活・生命を預かるリーダーには、知識やノウハウのみならず、人を魅了する魅力が必要だ。事業運営を行ったり、新しい商品を産み出すのは従業員であり、彼らを魅了できるだけの一級の品格・人格がリーダーには必要だ。
魅力というモノは、わかりやすいようで言い難い。高い品性・人格・見識。これらを養うには、常日ごろの行動や言動、些細な言葉などの細かい蓄積が積み重なって形成されていく。千里の道も一歩から。「魅力」をつくるにも、日々の小さな行いを大事にしたい。
ワインにつきものなのが「ウンチク」だ。「ボトルあるラベルはエチケットっていうんだよ~」はまだかわいい方で、ワインと歴史を関係づけて語るご仁も多い。
もともとギリシアから生まれたものらしいが、ローマ帝国の拡張に伴い欧州全土へと広がっていった。特に、カエサルの影響は強く、「兵士が水に当たらないようワインを兵糧として運んだ」とか「ビタミン不足から壊血病になる兵士に対する予防効果としてワインを常備した」などで、ガリア(現在のフランス)遠征時にフランスに広がったと言われている。その後、修道院の収入源やワインでもてなすことがブームとなり、またたくまに全欧に広がった。
その後、ボルドーを巡っては英仏戦争の発端となり…、などとやっているとキリがない。数々の欧州の歴史において、常にワインは語り草となっている(またそれを知っていることが何となくカッコいい)。
それに対して日本酒はどうであろうか。こちらは「利き酒」という味覚中心の話題にはこと欠かないが、あまり歴史との関わりを聞いたことがない。例えば、龍馬暗殺の時に飲んでいたのは「○○」だったとか、川中島の戦いで信玄が愛用したのは「××」で謙信は「△△」だったとか、日本酒を巡って戦いが「※※の戦い」が起こったなどなど、寡聞にして知らない。実際には、それらしきが酒蔵などで話題なのだろうが、日本酒で「ウンチクを語る」ということは少ない気がする。
もし、日本酒にも、こうした「物語」が散りばめられていると、もっと飲まれるのではないか。寿司はいまや世界的なブームだが(ロンドンのハロッド1階にもヒースロー空港のなかにもスシ・バーがあって驚いた)、「ストーリーとしての競争戦略」もありと思う。
因みに、先日ある蔵元に伺ったのだが、そこからの輸出先No.1はドバイだそうだ。一本10万円以上の値段がつくらしいが、これからの「輸出産業としての日本酒」というのもありだ。単にお酒としてではなく、何か日本の歴史や文化を伴って紹介して欲しいと思う。
ワインの話か日本酒の話かややこしくなったが…。
もともとギリシアから生まれたものらしいが、ローマ帝国の拡張に伴い欧州全土へと広がっていった。特に、カエサルの影響は強く、「兵士が水に当たらないようワインを兵糧として運んだ」とか「ビタミン不足から壊血病になる兵士に対する予防効果としてワインを常備した」などで、ガリア(現在のフランス)遠征時にフランスに広がったと言われている。その後、修道院の収入源やワインでもてなすことがブームとなり、またたくまに全欧に広がった。
その後、ボルドーを巡っては英仏戦争の発端となり…、などとやっているとキリがない。数々の欧州の歴史において、常にワインは語り草となっている(またそれを知っていることが何となくカッコいい)。
それに対して日本酒はどうであろうか。こちらは「利き酒」という味覚中心の話題にはこと欠かないが、あまり歴史との関わりを聞いたことがない。例えば、龍馬暗殺の時に飲んでいたのは「○○」だったとか、川中島の戦いで信玄が愛用したのは「××」で謙信は「△△」だったとか、日本酒を巡って戦いが「※※の戦い」が起こったなどなど、寡聞にして知らない。実際には、それらしきが酒蔵などで話題なのだろうが、日本酒で「ウンチクを語る」ということは少ない気がする。
もし、日本酒にも、こうした「物語」が散りばめられていると、もっと飲まれるのではないか。寿司はいまや世界的なブームだが(ロンドンのハロッド1階にもヒースロー空港のなかにもスシ・バーがあって驚いた)、「ストーリーとしての競争戦略」もありと思う。
因みに、先日ある蔵元に伺ったのだが、そこからの輸出先No.1はドバイだそうだ。一本10万円以上の値段がつくらしいが、これからの「輸出産業としての日本酒」というのもありだ。単にお酒としてではなく、何か日本の歴史や文化を伴って紹介して欲しいと思う。
ワインの話か日本酒の話かややこしくなったが…。
米国・空軍で、戦闘から帰還するパイロットの特性を調査したことがあるらしい(米国はこういうのが好きだ)。いつも決まった30%のパイロットが無事帰還するので、彼らの行動特性を分析したのだ。わかったことは、パイロットが以下の4つで行動するというものだ。
①Observation
②Operation
③Decision
④Action
①は「状況認識」。飛行状況や敵機の襲撃などの状況をきちんと認識しているかというもの。②は「運行操作」。機体を状況認識に沿って操作するというもの。③は「決断」。敵機が襲撃した時や戦闘態勢に入るタイミングを決め、④の「アクション」でその通りに瞬時に行動するというものだ。
多くのパイロットは①②までは適切に行っているらしい。違いは③と④。生還するパイロットは「Decision」「Action」を瞬時に行い、即実行できる。「決断し実行すること」。これが生死を分ける。
どんなことでも、人は何をやるべきかについて正しい状況判断を行っている。報告書や企画書に起 こしたりして、それに向けた流れを作ったりすることもやっている。しかし、誰かが「決断」し、「行動」を起こさなければ何も変わらない。そして、「決断し実行できるかどうか」が国家も企業も、そして個人もその生死を分ける。状況の認識は誰でもできる。そして、おおよそ間違いなはい。あとは、やると決め実行することだ。
①Observation
②Operation
③Decision
④Action
①は「状況認識」。飛行状況や敵機の襲撃などの状況をきちんと認識しているかというもの。②は「運行操作」。機体を状況認識に沿って操作するというもの。③は「決断」。敵機が襲撃した時や戦闘態勢に入るタイミングを決め、④の「アクション」でその通りに瞬時に行動するというものだ。
多くのパイロットは①②までは適切に行っているらしい。違いは③と④。生還するパイロットは「Decision」「Action」を瞬時に行い、即実行できる。「決断し実行すること」。これが生死を分ける。
どんなことでも、人は何をやるべきかについて正しい状況判断を行っている。報告書や企画書に起 こしたりして、それに向けた流れを作ったりすることもやっている。しかし、誰かが「決断」し、「行動」を起こさなければ何も変わらない。そして、「決断し実行できるかどうか」が国家も企業も、そして個人もその生死を分ける。状況の認識は誰でもできる。そして、おおよそ間違いなはい。あとは、やると決め実行することだ。