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"Food for Thought"

日々考えていることを、自分の思考をまとめるためにも書きつづっています。

朝、たまに乗るバスが激混み。いつもは座っていけますが、その日はすし詰め状態。後から乗ってきた乗客の罵声が聞こえました。「何やってんだよ、お前ら! 散々待たせやがって! 一体、どういうつもりなんだ!」 運転手さんは、鄭重かつ冷静に何度も謝り、バスはそのまま発車。最近、こういう光景を見ますね。先日は、地下鉄の出口で、女性同士が相手の胸ぐらをつかんで口論しているのを見て、さすがに驚きました。



クレーマーには何度も遭遇しましたが、私なりのクレーマー対策はこんな感じです。



まず、「人が怒るのは目の前にいる自分が必ずしも原因ではない」と思うこと。家で奥さんとケンカした、会社で嫌なことがあったなど、ムカムカしているときに地雷を踏むケースがほとんどです。自己充足感(=自分が大事にされていると感じること)が踏みにじられた状況で、何かに触発されて激昂するので、こういう時に怒りに怒りで反論するのは逆効果。対策は「聴く」です。話を聴いてもらうことは、その人の自己充足感を満たします。



相手が話し終わって、「一旦落ち着いてから、こちらの言い分を話す」です。人は仲間の言うことにしか耳を貸しません。まず話を十分聴いて、仲間と思ってもらった段階で、こちらの言い分を話す。すると、(絶対とは言えませんが)わかってもらえるものです。


冒頭のバスの事例のように時間の制約がある場合、長らく「聴く」と業務に支障が出るので、ひたすら「謝罪」。その意味で、東〇バスは運転手さんをよく教育していると言えます。騒いだ乗客は、みんなの怒りを代弁したと思っているのでしょうが、今では「東〇バスなび」でバスの運行位置を確認できます。「散々待たされた!」と言うは、「俺はネットを全然使えないんだ!」と大声で叫んでいるようなものです。ということで、この勝負、運転手さんの勝ち!



それにしても、最近、バスの運転手って、「サービス・プロバイダー」っていうんですね。どう考えても、「バスの運転手さん」のほうが身近でいいと思いますが…。


3連休が2週続きました。前の連休は台風、後の連休は体調不良と、結果的に「引きこもり」。ネタがなくてどうしようかと思案した結果、読んだ本とDVDの紹介ということで…。



まずは「HHhH」(ローラン・ビネ)。書店の人に「何の本ですか?」と聞かれたのですが、いかがわしい本ではありません。その証拠に副題は「プラハ、1942年」です。


世界30カ国を訪問しましたが、一番好きな街といえばプラハ。1942年にチェコを実質支配していたナチス指導者の暗殺計画の話ですが、「凄い」です。作者が歴史を観察する立場で書く手法も斬新ながら、ナチスの行動も克明に描かれており、一気読み必至! 読み終わってから興奮して、しばし眠れませんでした。チェコを舞台にしたものとしては、「プラハの春」(春江一也)も秀逸で、こちらも涙なくしては読めません。


続いて、「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか」(ロバート・オースティン他)。IT音痴に何か良いものはないかと物色して手に入れたものです。小説仕立てで、米国らしい局面の記述も多々あり、結構楽しめました。



くたばると、本も読めなくなりますが、そんな時は映画。学生時代は映画オタクでしたが、最近見る本数は激減。たまにDVDを視る程度になりました。今回はスピルバーグの名前に引かれて、「リンカーン」を視聴。淡々としたトーンで、渋くまとめ上げられています。


うやく涼しくなってきて、これから「文化の秋」ですね。

先週、会社パンフ用の写真撮影を行いました。パンフ制作にあたっては、4社でコンペを実施し、ある制作会社(BC)にお願いしました。



BCの中心はOさんという方。Oさんがいるといないとでは雲泥の差です。かつて、1年間育児休業をとられたのですが、その間、制作物の出来は格段に悪化。以来、「必ずOさんが関与すること」を条件としています。デザインもHP制作もライティングもされないのですが、徹底した取材が強み。そのため、誰よりもこちらのグループ会社のことをよく知っています。「御社が好きだから」と、さらっと流しますが、相手を好きになることがまずは重要ですね。



BCがグループと関わるきっかけは、関連会社の会社紹介パンフ。その出来の良さに人事部が採用のパンフ・HPを依頼。続いて、企業全体の紹介パンフ、株主通信、アニュアル・レポートと広げ、HPや会社紹介ビデオを制作。これが契機で、他社のHPも担当するようになりました。一関連企業の企業パンフをもとに、次々と広げています。



江戸時代の農政家・二宮尊徳は「積小為大」という考えを生み出しました。どんな大きな木も始まりは小さな種。「ものの育ち方は、いきなり始まることはない。全て『小』から始まり『大』に至る」というものです。Oさんの動きを見ていると、いつもこの言葉を思い出します。



Oさんの座右の銘は、「努力は人を裏切らない」「小さなことの積み重ね」なのだそうです。やっぱり、「積小為大」の考えですね。

2020オリンピックが東京に決まりました。数々の建築が実施され、インフラも良くなっていくことでしょう。羽田は真の国際空港となり、新幹線も乗り入れるかもしれません。そんな期待の高まる日本ですが、決選投票で敗れたトルコ。発表後、プレス・ルームに集う記者たちはガックリしながらも、「日本人とトルコ人は友達だからそんなに悲しくないよ。2024年にまた立候補するさ」とコメントを残していました。



1890年(明治23年)、和歌山県沖でトルコ軍艦「エルトゥールル号」が難破しました。その時、近くの大島村民が、流れ着いた69名の乗組員を発見。村民は貧しい生活を顧みず、大切な食べ物まで提供して親身に世話をしました。話を聞かれた明治天皇は、間髪を入れずに医師団を派遣。遭難者に手厚い看護を施した上で、二隻の軍艦を提供してトルコまで護送しました。



それから約100年後の1985年のイラン・イラク戦争時。イラク・フセイン大統領は「これから48時間以降、イラン上空を飛ぶ飛行機はすべて打ち落とす」と宣言。世界各国はこの宣言に素早く対応し、同国にいる自国民の引き揚げを早々に完了しました。ところが、日本だけ対応が遅れ、215名がイラク国内に取り残されました。そのとき、飛行機を派遣し、ギリギリのタイミングで日本人全員を救出した国がトルコです。かつての大島村民の厚意に対する恩返しでした。日本人は知りませんでしたが、「エルトゥールル号事件」はトルコの教科書に載っていたのだそうです。



トルコには一度行ったことがあります。東洋と西洋の接点で、イスタンブールはとてもエキゾチックな町です。「トルコ人と日本人はルーツが同じ。トルコ人にも蒙古斑はあるし、言語も日本語と同じ順番。トルコ人は日本が大好き」と、現地の人に言われました。トーゴー・ストリート、ノギ・ストリートなどもあり、サムライ・ランチ(生姜焼き定食のようなもの)も食べました。確かに、とても親日な国です。



今回、東京が勝者となりましたが、勝者がいれば敗者もいるもの。2024年に向けてイスタンブールが名乗りをあげるのであれば、是非応援したいですね。



それにしても、これだけの大きなイベントがあることが前からわかっていながら、新聞はすべて休刊日。いったい日本のジャーナリズムってどうなっているのでしょう。

中国の方が来日し、お土産を持って、挨拶にいらっしゃいました。お土産は、「五粮液」。


中国の白酒(パイジュ)ですが、なかでも五粮液は「米、もち米、小麦、トウモロコシ、コーリャン」の五穀からできた高級ブランド酒。アルコール度は52%で、これで「乾杯(カンペイ)!」をやると、間違いなく意識を失います(私はこれまで4回意識を失いました)。


現在、中国は経済引き締めから「乾杯」の自粛を呼び掛けています。特に、五粮液は大量の穀物を消費するので、真っ先に対象となります。以前にも同様の自粛があり、「これで今日は乾杯を免れる」と思ったところが五粮液の嵐。「党の方針に合っていないではないか」と抗弁したところ、「中国のことわざを知っているか。『上に政策あれば、下に対策あり(上有政策、下有対策)』というのだ。ちゃんとルートはあるから心配せずに飲め」と、結果的に乾杯。


このことわざは本当にあるようです。中国は、長く戦乱が続き、王朝の変更もしばしば。政府が何を言おうが、庶民は振り回されることなく、シッカリ生きるという知恵の表現なのでしょう。因みに、もうひとつ教えてもらったのが、「飲んで倒れて初めて友達」(その意味で友達はたくさんいます)。また、よく言われるものとして、「井戸を掘った人を忘れない」。初めに何かしてくれた人のことは生涯忘れないというもので、いまでも日中国交正常化を行った田中首相・大平外相は広く知られています。


この五粮液、戴き物なので、そのままキープして、今年の会社の納会でみんなに飲んでもらいたいと思っています。

イー・ウーマンの佐々木かをり氏が主催する「国際女性ビジネス会議」をご存知でしょうか。毎年開催され、今年で18回目。ここに、飲み友君がパネラーとして出演。会場では「黒一点」で、「羨ましい~」と言っていたところ、「いやいや大変なんだ」と舞台裏を聞くことになりました。会場に出席した公認会計士と弁理士事務所社長(いずれも女性)とご一緒となりました。



ダイバーシティ経営を図るため、女性取締役の登用についてディスカッションした由です。各自発言時間は「2分」。女性パネラーは5分以上話すので、「黒一点」の飲み友君は遠慮して、あまり話せなかったようです。通常、パネル・ディスカッションは下打合せがあるのですが、みな忙しい人ばかりで、ぶっつけ本番。話も噛み合わなかったようです。



この会議、参加費は「40,000/人」で、総勢800名が参加。ご一緒したお二人とも「色々と勉強になるので安いもの」と言っていましたが、女性パワーは凄いです。ただ、例年参加者は減っているらしく、巷で騒がれているほど、「Wの時代」という風ではないのかもしれません。




夏休みは、実家の鳥取(米子市)に帰省しました。ただ、今回は気が重い帰省。母に腫瘍っぽいものが見つかり、検査と結果を聞きに帰ることとなりました。実は少々覚悟して行ったのですが、結果は意外にも「異常なし」。ホッとして、久しぶりに母と二人、焼肉屋で乾杯しました。ここの定番は大山地鶏。実家の近くに大山がありますが、地元の人の話では、「どこで鳥を飼っているのかわからない」とか。確かに、以前から風景に変化はなく、養鶏場が増えたという感じもしません。一体、どこで大山地鶏を飼っているのか…。鳥取の七不思議です。



鳥取と言えば、いつも一票の格差で引合いに出されるのですが、大山地鶏以外にも有名なものでは、鬼太郎、砂丘、宍道湖のシジミ、松葉ガニ、らっきょう、二十世紀梨、鳥取牛などなどです。因みに、二十世紀梨は、千葉県の「二十世紀ヶ丘」にある植物試験場で開発された種を、鳥取が持ち帰って普及させたことから、この名前がつきました。最近、日本の野菜・果物は人気があり、中国から直接買い付けのツアーもあるそうです。



個人的に有名にしたいところでは、親族が経営している割烹旅館。

http://www.yukibou-hakusen.com/

ここの「月の湯」は以前からあり、小さい頃は、友達とプール代わりに泳いでいました。以前、久しぶりに挨拶に行った時、「今日は部屋が空いているから泊まっていらっしゃいよ」と誘われました。タダかと思い、一泊して飲み食いしたのですが、きっかり正規料金の請求書をいただきました。よって、割引などは期待できませんが、山陰に行かれる際には立ち寄ってみてください。


現在、新聞は2紙を購読しています。2つも…と何度かやめようと思ったのですが、1点いいことは、美術展などの「タダ券」をもらえること。黙っていてももらえるのですが、新聞社が協賛しているもので特にいきたいものがあれば、「頂戴」と言うと持ってきてくれます。



先週、ポストに入っていた「レオ・レオニ」展に、買い物帰りにふらっと立ち寄りました。場所は東急文化村のザ・ミュージアム。何度も行っているのですが、今回は長蛇の列で驚きました。



レオ・レオニと言えば、「スイミー」。以前読んで感動したのですが、いまでは小学校2年の国語の教科書に載り、学芸会の演目にもなっているそうです。知り合いの小学校の先生に聞いたところ、「一人ひとりの個性や生き方を大切にするとか、人と違っていいのだということを、レオ・レオニの作品は教えてくれる」のだそうです。



「小さい魚のスイミーは、まわりが赤い仲間の中で一匹だけ黒色。ある日、マグロに仲間が食べられてしまい、スイミーだけが生き残る。やがて、赤い魚の仲間を見つけて、一緒に泳ごうと誘うものの、マグロが怖くてみんなは岩陰に隠れたまま。スイミーは、みんなが集まって大きな魚のようになれば大丈夫と提案。スイミーだけは黒なので、『自分が目になるよ』と目の場所に入り込んで、みんなで海を泳ぐようになる」というストーリー。



初めにこれを読んだ時、スイミーが「自分がやる」と言ったことに感銘を受けたものです。ただ、久しぶりに見て、グループ経営を思い起こしました。単に「集まる」のではなく、「同じ方向を向いて、有機的に構成され、外に向かったアクションをとる」が重要だと思いました。終戦記念日も近いのですが、かつて米国との対戦では、米国とより、陸軍・海軍との間で戦いであったと聞いています。内向きではなく、いつも外を考えて行動したいと思いました。











8月3日は、土用の丑の日でした。金子みすずは、「浜で漁師が大漁を祝う時、海の底では鰯の葬式がある」と歌いましたが、この日は、大量のウナギが天に召される日です。


江戸時代、暑くて食欲がなく、鰻屋の商売もさっぱりの時、ある鰻屋が発明家・平賀源内に「何とかならないか」と相談したそうです。「夏バテには鰻が一番と銘打てばよろし」と言ったかどうかは別にして、これから夏にウナギを食べるようになりました。エジソンも電気を使ったトースターを考案して朝食を摂る食習慣を作ったそうですが、ちょっと似ています。


あまり知られていませんが、実は知る人ぞ知るウナギ・フェチ。たまたま立ち寄った信州・松本市の「まつか」のウナギに開眼し、以来、東京~浜松の著名店は総なめです。で、独断と偏見に満ち満ちたベスト3は、以下。



第3位は、上野「龜屋」。亀の字は旧漢字なのですが、お店はきれい。落ち着いた雰囲気と味わいです。第2位は、「神田きくかわ日比谷店」。神田が本店ですが、日比谷店のみで特注のうな重があります。事前予約でも45分ほど時間がかかりますが、これが絶品。第1位は、「いちのや神泉店」。こちらも出てくるまで50分かかるので、昼でも一杯飲んでとなりますが、待つ甲斐があります。本店は川越で、麻布店もあるのですが、こちらのほうがいい感じです。ということで、今年は、いちのやさんへお邪魔しました。



次点では、岸朝子をして唸らしめたという「大江戸・本店」。鯉を目の前で見ながらいただける「小福」。その他、定番中の定番と言えば、「伊豆榮」「伊勢定」「野田岩」「宮川」…などなど。そのうちに、「そういえば、以前はウナギなんてよく食べたよね~」とクジラ料理のようになる前に、極めておこうと思っています。
















先週は、旧交を温める週となりました。


まずは6社会。千葉の工場に在籍していた頃、近隣の会社と、各社の人事制度や課題などを話し合っていました。今でも半年に一度「6社会」と称して飲んでいます。今回の6社会では、1社が関係する出光佐三をモデルにした「海賊とよばれた男」の話から、環境問題、柔道界、政治・経済といつもながら多岐にわたりました。


ここで話していると、いまでも私が働く企業の人事制度だけは理解してもらってえず、いつも「いやぁ~、やっぱり歴史のある企業は違いますなぁ~」と、感嘆とも嘲笑とも受け取れる言葉で締め括られてしまいます。社内にいると全く疑問に思わないことが、他社には理解されず、以来「自社の常識が必ずしも世間の常識ではない」と思うようになりました。



続いては、「ご無沙汰しています」とのメールをいただいたNさん。私淑するKさんと3人でしたが、お二人ともお変わりがなく、一緒に仕事をさせていただいた時代にフラッシュ・バックです。こちらも、ご自身の体験からの介護問題、中国問題から国際情勢、憲法論などなどに話が及び、「もっと色々なことを勉強しないと話についていけない」と改めて思った週でした。