昨年高松宮記念、スプリンターズSを勝ち、最優秀短距離馬に選ばれたローレルゲレイロが3月27日に行われるドバイのゴールデンシャヒーンに選出され、その招待を受諾したことから、このままいけば今年の高松宮記念に出走しないことになります。


さらに昨年の高松宮記念2着のスリープレスナイトは既に引退、スプリンターズS2着のビービーガルダンは先週の阪急杯で7着と不可解な敗戦(安藤勝騎手が「敗因が掴めないとコメント」)をした以上、まさに今年の高松宮記念は混戦と言えるのではないでしょうか?


その高松宮記念に向けての前哨戦となる今週のオーシャンS。人気の中心となるのは一昨年の高松宮記念、スプリンターズS共に2着のキンシャサノキセキ。

昨年は高松宮記念10着、スプリンターズS12着と崩れましたが、ここ2戦はスワンS、阪神Cを連勝したことを考えればここで中心視するのは当然ですが気になるのが騎手の乗り替り。

スワンS、阪神Cは共に外国人騎手で好走しましたが、そもそもは折り合いが難しく、乗り替りはマイナスになる馬ですから過信は禁物です。

実際、今回も四位騎手がテン乗りとなりますが、関係者からは「高松宮記念を見据えて、四位騎手に感触を掴んでもらいたい」といったコメントが言われています。


当然、今年7歳のキンシャサノキセキが最大の目標とするのはGIの高松宮記念。オーシャンSを勝ちたくないということはないでしょうが、ここでメイチに仕上げて高松宮記念で反動が出るのは最低でも避けたいところだと思います。


そういった状況で注目すべきは先週、地元であった阪急杯をパスしてこのオーシャンSを使う関西馬。特にこのままでは高松宮記念に賞金的に出走が厳しい馬に注目するべきだと思います。


やはり、こういった馬は阪急杯とオーシャンSのメンバーを見渡し、長距離輸送があるにも関わらずあえて勝算が高い(賞金の上積みができる)と判断して東上してくるのですから当然でしょう。

事実、例年このオーシャンSの上位(1着から3着)には関西馬が必ず顔を出しています。

今年も多くの関西馬が出走を予定していますが前走着順、人気のある、なしに関わらず、最大限に注意を払う必要があります。

アパパネ、アプリコットフィズ。


珍しくといえば失礼だが現時点で牝馬クラシックに実績的に最も近い位置にいるのが関東馬2頭だ。


だからと言って関西馬がこのままで終わるとは思っていない。


今週のチューリップ賞、来週のフィリーズレビューで、桜の女王候補が出現すると私は思っている。特にこのチューリップ賞、桜花賞と同じ条件である点、そしてアパパネが出走していることを考えると、このアパパネを負かす馬が出てくれば一気に“桜戦線異常あり”となる。


我々がその可能性のある馬として考えている馬が何とかいるが、その1頭がラフォルジュルネ。


名前を出す以上、その理由は詳しくは書かないが、このラフォルジュルネは1勝馬で厩舎は松田博厩舎。その松田博厩舎が先週のすみれSに…。


さて、その追われる立場になるアパパネ。阪神JFに続き、今回も栗東に入厩して調整を行っている。最近流行?の手法だがこの早めの栗東入厩をするのは逆に、輸送に不安があるからだ。

まだこのアパパネ。気性的には若い。特にあの走りからすれば道悪は正直不安でノメって嫌気を出せば3着も危ない。

蛯名騎手もアプリコットフィズとの選択でこちらを選択。当然、勝てなくてもかっこうはつけないと洒落にならないプレッシャーが重く圧し掛かる。

そもそも勝たねばならない理由はアパパネ自身にはないこのレース。“桜戦線異常あり”となる可能性は十分にある。


アパパネが絶対的な存在でない。確かにトライアルレースですからそういったことがあって不思議ではありません。


そうなると逆に本番はいざしらず、ここで権利獲りの為にメイチ勝負となる馬が浮上してくることになるでしょう。

どうしてもキャリアの浅いこの時期の3歳戦。過去の実績で人気がおおよそ決まるところがありますが、権利獲り=人気薄の馬といったことになるでしょうから、例えアパパネが人気応えて勝っても昨年ブエナビスタの2着となったサクラミモザみたいな馬には注目ということになるのでしょう。

中山の内回り1800Mで行われるこの中山記念。

紛れもある難解なコースだが基本は先行有利であるのは間違いない。

しかし、今年はそれを知ってか先行馬がズラリと勢ぞろい。そうなると差し馬の出番もあるのか?

しかし、道悪が残る馬場だけにやはり先行有利なのか?

展開を読みきる事が的中に向けて大きなポイントの1つになるだろう。


トーセンクラウン
(3 4 1 4)と好成績を残す中山になるのは大歓迎。使い詰めで上がり目は薄いがケイ古の動きからは調子落ちは感じられない。堅実も速い時計になると今一歩の同馬だが展開も向きそうだし、何よりもこの道悪ならもう一押しが利くかも知れぬ。


シャドウゲイト
前走アメリカJCCでは久々にハナを切る競馬で2着。あの走りからすると年齢的な衰えは全く感じられない。道悪は07年の中山金杯で圧勝があるように巧者中の巧者。1800Mは4勝している得意な距離で久々に美酒に酔えるチャンス。神経質なところがあり馬込みに入ると良くないが、この枠なら問題ないだろう。


ダンスインザモア
既に8歳となったもののここ2走は上がり最速をマークしたようにまだまだやれる。ズブさがネックで本来、開幕週の馬場だとついていけない恐れもあったがこの道悪ならば上がりのかかる競馬の可能性が大で他力本願のこの馬にもチャンスはある。


セイクリットバレー
セントライト記念2着、菊花賞7着ならば古馬相手のここでも通用して不思議はなく、また昨夏のやや重で行われた五頭連峰特別では上がり32秒台をマークしたように道悪は苦にしない。仕上がりも陣営が太鼓判を押しているが如何せん器用さに欠ける馬で中山の内回りコースではどこまで?


ライブコンサート
マイルのスペシャリストで1ハロン延びる今回に関して距離を心配されるが、この馬場ならば瞬発力勝負になる可能性も低く、距離にそれほど神経質になる必要はない。前走は案外だったが大外枠で外々を回らされたことが敗因で調子落ちもない。前走の着順だけで軽視すると痛い目にあうかも。


トウショウウェイヴ
東京(6 4 0 2)、中山(0 0 1 3)を考えると狙い辛い馬だが、ブリンカーを着用してからレース振りが安定。同じ内回りの中山金杯のような競馬ができれば中山でも当然怖い1頭。ただし馬場悪化ハナマイナスでレースまでにどこまで回復するかがひとつの鍵になるだろう。


ショウワモダン
「週末に天候が崩れそうだから使うんだ」本気とも冗談ともつかぬコメントを関係者が語っていたが、天気が崩れることを前提に調整される馬などいるはずもなく、それで言うと前走の根岸Sは太めの体を絞る叩き台だったのか?この道悪は明らかにプラス。同型が多いのは気になるが後藤騎手だけに無策で乗ることはないはず。なんとも不気味。

ここを使うと本番の高松宮記念まで中3週となるが、レース後にダメージを残せば中3週で立て直すのは難しい。

それでもGIレースに出走するためにはここで勝負をしなければならない馬、そしてここはあくまで叩き台である馬もいるだろう。


さらには高松宮記念ではなく安田記念へと向かう馬もいるはずでこの1400Mという距離がレースを複雑怪奇なものに変貌させる。

競馬ファンにとっては“思わぬ馬の好走”であっても実は“必然的な好走”が高配当を生む場合がある。それをこのレースで皆様には目の当たりにしてもらうことになるかもしれない。


ダイシングロウ
父ダンスインザムードもあってかこれまで中距離を使われてきたが折り合いに不安があり、2走前から距離を短縮したところ前走のバレンタインSで激走。この距離短縮で開眼した感がある。中1週とローテーションは厳しいが、この距離短縮に至る経緯に高松宮記念が視野にあったはずでそれで言えば結局賞金不足で出走できないことは避けたいはずで勝負気配は高いとみた。


ヤマニンエマイユ
「重賞で別定戦だから楽ではない」と関係者は言うが実質、サンカルロとは4キロ、ビービーガルダンと3キロ差ならばハンデ戦のようなもの。時計の掛かる馬場を得意としており、マイルから1400になるのもプラスとなれば一発があって驚けない。


ワンカラット
叩き2戦目で変わり身を見せた前走だが、あれはあくまで牝馬限定戦。休み明けとはいえ牡馬混合の阪神Cでは負けすぎの感。このコースはフィリーズレビューを勝ったコースだけに無視はできないが、牡馬相手の別定戦ともなれば展開を含めた何か後押しが必要だ。

ファルカタリア
関東馬はサンカルロとこのファルカタリア2頭のみであることを考えると、1週前に栗東入り、藤田騎手騎乗を考えると…。


グッドキララ
以前は逃げてさっぱりだった馬が追い込みに転じて阪神C6着、京都金杯4着。再び先行(16頭中4番手からの競馬)して東京新聞杯は最下位。ならばここは追い込む競馬しかない。展開がはまればの条件付きになるが上積みを考えるとそれもどうか?


マイケルバローズ
先日、調教師免許に合格し、今週でムチを置く角田騎手が騎乗。関係者は馬に関しては「太いかも」「右回りがどうか」と最後までトーンがあがらなかったが、角田騎手については「運を持っている」となんとも不可思議なコメント。これが意味するところは何か?


エイシンフォワード
ニューイヤーSでレッドスパーダと同タイムの2着であった同馬が、次走東京新聞杯では6番人気。レッドスパーダが2番人気だったのに対してこの低評価は何が原因だったのか?この後は高松宮記念でなく安田記念が目標。ここでメイチ勝負をして賞金の上積みがその目標に向けて必要なのは言うまでもない

昨年のこのレースで2着だったローレルゲレイロが高松宮記念を勝ったように、高松宮記念に向けて重要な一戦となります。

関東では来週にオーシャンSがありますが、それを承知でこの阪急杯に出走する関東馬は何からの理由があるでしょうから注意が必要です。


今回、関東馬はサンカルロ、ファルカタリアの2頭。

まずサンカルロですが前走阪神Cで2着ですから、このメンバーに入ってもヒケはとりませんが、問題は開幕週で前が止まらない馬場で追い込みが決まるかどうか?

58キロで道悪になると厳しいかもしれませんね。ただ、先ほど書いたようにわざわざ遠征するのはそれなりの理由があってのことでしょうから、ノーマークにはできないと思います。


もう1頭のファルカタリアですが、実績的には見劣りますがここ2戦のオーロC、尾張Sの走りからすれば一発があっても驚けません。

2週前のバレンタインSを除外されると、この阪急杯に狙いを定め、再度除外の可能性がありながら、1週前から栗東に入っています。最近、関西の重賞で好走が続く、関東馬。この馬が好走すれば配当も期待できますね。


関西馬ではやはりビービーガルダン。スプリンターズSの2着馬でローレルゲレイロが不在ならば当然の主役です。前走は初ダートに戸惑って6着でしたが、時計の掛かる阪神の馬場ならば好都合。休み明けでも恥ずかしい競馬はできません。

エーシンフォワード、トライアンフマーチといった東京新聞杯組みからも目が離せません。と言うものこの2頭の最終目標は安田記念かもしれませんが、現状の賞金ではその安田記念に出走できるか安心できるものではありません。

このレースで賞金を上積みして、一息入れて安田記念前に一度叩いて、安田記念へ出走が恐らく陣営の描く青写真でしょう。


そうなればここでは賞金の上積みは絶対条件となります。人気のビービーガルダンは休み明け以外に死角があまり見当たりませんが、順調度に勝るこれらの馬達が先着することも大いに考えられます。