今週末に行われるNHKマイルCですが、昨年は10番人気のジョーカプチーノが勝ち、3年前は17番人気のピンクカメオが勝つなどしたことから荒れるイメージがあると思いますが、データからはかなり絞込みが可能なレースなのです。


例えば過去10年で連対した馬は全て「前走、重賞戦」を使っていました。


現在、抽選対象馬も含めて26頭の登録がありますが、これだけで12頭が消えます。


また前走、重賞戦で4着以内だった馬が20頭中、14頭。残り6頭中4頭は重賞連対実績のある馬で、完全な例外となるのは07年のピンクカメオ、01年のグラスエイコウオーの2頭だけ。


前走重賞で5着以下だった馬が今回は8頭います。


その多くは重賞実績があるので簡単に消去はできませんが、ある程度人気になりそうなリルダヴァルがこの項目で消去されてしまいます。

2年前にこのレースを優勝したオースミグラスワンが記録した上がりは推定31秒9。

直線が長く、平坦であるこのレースは瞬発力が必要なレースになるのは間違いないでしょう。


ただし、これが癖もので近走の結果が直結する訳ではありません。


“過去に勝ち負けに関係なく、速い上がりをマークしたことのある馬。そしてこの新潟の外回りを経験して実績を残している馬”


これらの馬を無視していて馬券は当たりません。


そしてもう1点重要なのかハンデ戦であること。


先ほどのオースミグラスワンが57キロであったのをはじめ、03年の優勝馬ダンツフレームにいたっては59キロの斤量。ハンデ戦だと、自然にどうしても軽量馬に目が行きがちですが、このレースに関しては、日本一長い直線での瞬発力勝負になるのですから、やはり力がないと厳しいレースになるでしょう。


過去のデータをみても53キロ以下の馬は好走していません。


“過去に勝ち負けに関係なく、早い上がりをマークしたことのある馬。そしてこの新潟の外回りを経験して実績を残している馬”そして“ある程度の実績で軽ハンデでない馬”


こんなところが私が新潟大賞典で勝ち負けできると思う馬のイメージです。


人気の1頭ですがセイクリッドバレー。


前走はダービー卿CT5着。その着順だけを考えれば3着だったサニーサンデーの方が有利に思えますが、セイクリッドバレーは負けたとは言え過去にこの新潟外回りで行なわれた五頭連峰特別で“32秒6”といった脚を使っています。


一方、サニーサンデーは新潟が始めてですし、オープンになってから一度もレースでメンバー中上位3位までの上がりの脚は使っていません。


つまり、こういった場合、当然私の頭の中では「セイクリッドバレー>サニーサンデー」になるのです。


こうやって各馬の過去を丁寧に検証していけば、セイクリッドバレーは人気になるものの、恐らくそれほど人気にならない馬が浮上してくるのです。

NHKマイルCの人気が予想される各馬について「ここが危ない」といった死角についてお伝えします。

なお、これらの馬が“買い目に入らない”といった意図がある訳ではございませんので誤解のないようにお願いします。


【サンライズプリンス】


前走とは明らかに体付きが違って見える。それは恐らくここまでのローテーションが影響しているに違いない。恐らくスプリングSで皐月賞の権利が獲れていればそちらを使ったのだろうが、中2週でニュージーランドTを使って好走した反動とも考えられる。


雄大な馬体をしているが、今回は何かこじんまりと体を薄く見せているし、硬さも見られる。また以前はそうでもなかったと思うが攻め馬の時に舌を越すようなところがあり、それも気になる。

この後はダービーも視野に入っているというのならば、初の東京コースを体験させるといった意味合いがあっても不思議ではない。


能力的には不利とされる中山のマイルであのような競馬をしたのだから、相当に強いのは間違いないが、追い切りを含めて最後まで慎重に見極めて判断したい。


【エイシンアポロン】


デイリー杯以来、重賞で連対を外していなかったが、皐月賞では11着と大きく負けてしまった。巷ではやはり距離が問題と言った声が聞こえるが、それが原因ではないと考えている。


実際に弥生賞で重馬場だったとはいえ、あの走りから距離だけに皐月賞の敗因を求めるには無理があり、それ以上に考えられるのが、皐月賞時のケイ古。


あのハードなケイ古の反動があったと考える。それがあってか、中間は手控えらているようなところがあり、それに伴い迫力に欠けて、硬さも出てきた感じがする。

距離短縮は確かに好材料かもしれないが、肝心の体調に関して今のところは疑問符が付く。


【ダノンシャンティ】


毎日杯を勝ちながら、皐月賞をパス。当然ながら狙うはNHKマイル、ダービーの変則2冠だろうが、そう簡単ではないのは過去を振り返れば想像してもらえるはず。


オーナーはダノックスで生産はあのダーレージャパン。喉から手が出るほどGIのタイトルが欲しいだろうが、ここで問題は2つとも狙うのか、それともとにかく1つなのか?


陣営が語る「ダービーが楽しみになるような走りを期待している」とは、ここも勝った上でダービーで2冠目が楽しみなのか?それともここでソコソコ走って、ダービーを期待するといった意味なのか?


キャリア4戦で上がり目もあるし、これといったライバルがいない以上は8分のデキで勝ってしまうことも十分にあり得る力の持ち主だが…

そのトゥザヴィクトリーを管理するのは池江泰郎調教師。ディープインパクトをはじめとした名馬を管理した名伯楽ですが、来年の2月に定年を迎えられることになっており、今年が最後のダービーとなるのです。


66個の重賞勝ち、17個のGI勝ちという実績をお持ちですが、それでもダービーはディープインパクトの1度のみ。


ラストダービーとなる今回に管理馬を出走させたいと考えるのは当然の話。


さらに言えば、このトゥザグローリーと天皇賞(春)のフォゲッタブルの騎乗を共に依頼されているのが内田博騎手。

池江泰郎調教師と内田博騎手の組み合わせといえば、今年重賞戦ではこの2戦のみ。


阪神牝馬S
ヒカルアマラサンス
3番人気13着


毎日杯
リルダヴァル
2番人気3着


さらに遡って昨年ですと、


神戸新聞杯
アプレザンレーヴ
4番人気9着


ダービー
アプレザンレーヴ
4番人気5着


青葉賞
アプレザンレーヴ
1番人気1着


そうなのです。つまり1年前から勝利がないのです。そうであれば内田博騎手としても今週の天皇賞(春)と青葉賞は来年の師の引退までの騎乗に大きな影響を与えることになるのは承知でしょう。


今年の青葉賞は単純な馬の能力比較だけでなく、こういったダービーに対する人間模様までを把握することが重要なレースになるとお伝えしておきまます。

1000勝を達成したインタビューでマスコミやファンに「牡馬でGIを狙いたい」とコメントした藤沢和調教師。数々の偉業を達成したがダービーをはじめとしたクラシック制覇はまだない。つまり先ほどのコメントは決してリップサービスなではない。外国人馬主が認可されここ数年のうちに変貌することが予想されるクラシック戦線において、その変貌の前に、藤沢調教師はダービー制覇を本気で狙っていることが伺い知れるところ。


今週末にダービートライアルの青葉賞を迎えるにあたり、藤沢和調教師はペルーサ、リリエンタール、ミッションモードの3頭を出走させるのです。


ここで今週の青葉賞は藤沢和調教師の管理馬が勝つとお伝えするのが目的ではありませんが、この3頭出しには、改めて藤沢和調教師の本気度が伺えます。


ペルーサは前走で皐月賞2着となったヒルノダムールを破りましたが、皐月賞は最初から眼中になく、この青葉賞に向けてスタンバイさせましたが、青葉賞からダービーに出走した藤沢和厩舎の馬といえば、


シンボリクリスエス、ゼンノロブロイを皆様もご存知でしょう。


共に青葉賞を勝ってダービーに出走し、共に2着とあと一歩でした。


またその2頭だけでなく、昨年はサトノエンペラー、2年前はクリスタルウイング、4年前はマチカネゲンジなど、ほぼ毎年、この青葉賞に出走馬を送り込んでいます。


それだけに先ほど言いましたようにダービーへの思いは強く、そしてダービーと同じ、東京の2400Mで行われる青葉賞にこだわりをもたれている気がします。


当然、それだけで今年の3頭は要注意と言えるでしょう。


そしてこの他で注目したいのがトゥザグローリー。父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーの超良血馬でここまで2戦2勝。

しかし私がここでお伝えしたいのは、トゥザグローリーの血統であったり、実績ではありません。