社員が辞めたくなる仕組みをつくってはいけない
今の時期は多くの会社で冬のボーナス時期となり、
社員の心は浮き浮き気分です。
ところが、その中には「ボーナスをもらったら会社を辞める」
と密かに心に誓っている人も少なからずいます。
経営リーダーはボーナス時期になるとそうしたことに関して
悩みを抱えるようになります。
・・・・・・・・・・・・
社長の悩みで割と多いのが「社員の定着について」です。
新卒・中途にかかわらず、採用した人がすぐ辞めてしまう、
というのは黙って見過ごすわけにはいきません。
せっかく費用をかけて採用したのに、そんな社員が辞めて
いけば無駄金は数百万円以上にもなるとも言えます。
採用コストだけでなく、入社後の研修教育コストもあるし、
辞めたことによるさらなる欠員補充コスト、加えて社内文化
悪化などを考えると損失はけっこうな額になります。
それにも関わらず、社員が辞めることに関して何も対策を
打っていない会社/経営者も実際には多いように思えます。
ヘンな言い方ですが、言ってみれば「社員が辞める会社
には社員が辞める仕組みがある」とも言えるわけで、
そうした仕組みを排除することが重要です。
「採用しては退職される」を繰り返している会社には、
「社員がすぐ辞める仕組み」が隠れて存在しています。
一般的に、「仕組み」と言うと「繰り返し良い結果が導か
れる」ことを指しますが、逆もあるわけです。
その仕組みは経営リーダーが意図して作ったものではなく、
無意識の経営下でいつの間にか自然とできてしまったもの
かもしれません。
本来は経営リーダーがしかるべき手を打って排除しておく
べきなのに、それを怠っているがゆえにいつしか社内に
「見えざる仕組み」として勝手にできあがってしまったもの
です。
社員が辞める仕組みは、主として以下のようなものです。
1.期待と現実のギャップにがっかり
2.上司とソリが合わない(いじめられるとか)
3.正当な休みが取れない
4.理不尽な残業が多い
5.不正行為をさせられる
新入社員が辞める理由をその新入社員のせいばかりに
していては会社全体のモラルが下がっていきます。
リーダーがそう考えているようでは会社組織には成長も
魅力もありません。
新入社員に限らず、社員が辞めていく原因は自社のどこ
かにある(←たいていは組織の仕組みのどこかにあります)
と考えることで初めて改善の一歩を踏み出せます。
もし、自社で繰り返し離職が起きる・・・としたら、かなり大きな
原因が自社にある(問題が隠れている)とみるべきです。
そう考えるとこれまで見えなかった何かが見えてくると
思います。
私の著書 2冊+電子書籍11冊
お金の教養シリーズ 5冊
組織マネジメントシリーズ 4冊
ビジネス人生論シリーズ 2冊
(アマゾンの電子書籍読み放題に
該当しています)
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00VUO7NIC