3分でわかる、うつ病のこと(4) | 精神科医の役に立たない独り言

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札幌西区ともメンタルクリニックの院長のコ先生が、だるだると書く、まったく笑えず、ウケず、役に立たず、誰も関心を示さない、よって誰からも批判されないから、安心して書き続けられるブログ

もう一度予防の話をします。その前におさらい。

脳が外のストレスに対し、処理をします。
普通は100の処理能力があるとすれば、四人に一人、たぶん60くらいしかない人がします。この人たちが、うつ体質です。
花粉症と同じです。

そして、外のストレスが70くらいになったら、脳がパニックを起こして、うつになります。

なったら、外のストレスを50くらいまで下げると同時に、お薬を飲んで、能力を80くらいまで高めると、治ります。

では、どうやって予防しますか。

うつ体質出ない人は、そもそも予防しなくてもいいです。

花粉症にならない人が、マスクを必要がずっとないのです。

そして、うつ体質かどうかは、なってから初めてわかるのです。
だって生まれてきた赤ちゃんをみて、この子が将来花粉所になるかどうか、だれにもわからないでしょう。

予防と言って、赤ちゃんの頃から一生マスクをさせる馬鹿親はいないでしょう。
同じように、うつ体質出ない人には、うつ病予防といっても、あまり意味がないですね。

問題はいったんなったら、この人はうつ体質で間違いない。

そうなると、一度治っても、結局薬をやめて、元の環境に放り込んだら、能力が60しかなくて、また同じ状況になったら、脳はまたパニックを起こしますね。

なので、そのような人は、やはり長期に薬を飲んで、能力を常に高めておく必要があります。

くすりは能力を80くらいまで高めてくれますが、残念ながら、飲まなくなったら、数か月のあいだに、元に戻ります。

お薬を飲むことが、予防になるのです。

花粉症になる数週間前から、お薬を飲み始めると、花粉症にならないで済みますね。
それと同じです。

ただ花粉症はたいてい春先しかならないですが、うつ病はいつなってもおかしくないからずっと飲んだほうがいいですよ、という話ですね。

では、パニック障害や、対人恐怖など、うつ以外の病気はどうなの?

また次回。